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不安が止まらない時〜頭ではなく、体から安心を取り戻す方法

なんとも言えない不安。

マインドフルネスや瞑想など、心のことを学び、「そんな時には、ちょっと気持ちを逸らせた方がいいよ」と教えてもらったところで、すぐに不安の中に入り込んでしまう。

「これ」という具体的なことに困っているわけじゃない時もあるし、気分を紛らわせたり、注意を別のものに向け用としても、どうしてもそうできない時。

そんな時ってあると思うのです。


だって不安なんだもん

よりよくなろうと頑張れば、頑張るほど、そうなりやすいし、実際私だってそんな経験があります。

ふとした瞬間に、今ここにないとわかっていても、湧いてくる「不安」。 それを学んだ知識で、「今ここにないのだから、今に戻ればいいんだ」と頑張ったところで、それができるようなら、やってるのよ!と言いたくなってしまうくらい、自分ではどうにもできない時。

そうなると、今度は思考で解決しようとしてしまいます。 どんなに考えてもそこに答えがないと言われようと、それでも、何か理解につながったり、解決の糸口はないものかと、真面目であればあるほど、思考や不安の中にどっぷりと浸かってしまいやすいんだと思うのです。

さて、今日はそんな時に思い出してほしいことを書いてみようと思います。

自分ではどうにもできない「不安」。これって、体が覚えているものだったりするんです。 神経や、筋膜、細胞ひとつひとつ。どの角度から学んだかによって様々な解釈がされていますが、そんな専門知識がなくても、覚えておきたいのは、体って骨折したら、それが治癒したからといって、それが無かったことにはならないように、心がギュッとなった経験だって、無かったことにはなっていないということ。例えていうなら、ぐしゃっとした折り紙をいくら丁寧に伸ばしてアイロンまでかけても、うっすら、折り目が残っているよね、みたいなものだと思うのです。

もちろん、だからと言って、ずっとその経験が苦しさをもたらすかといえば、そんなことはなく、残っているからこそ、経験として、それが多角的な心の視界が広くなる、みたいに、心を育んでくれる宝物にもなってくれる。

ただ、その「折り目」が今、不安として顔を出しているとき、それを消そうと思考で頑張っても、なかなかうまくいきません。折り目は、体に刻まれているものだから。

そして、思考で「今ここに戻ろう」と頑張っているとき、実は一番置き去りにされているのが、体なんです。

体は、いつも「安全かどうか」を確認している

私たちの体は、無意識のうちに、いつも周りの環境が「安全かどうか」を確認しています。

初めての場所に入ったとき、なんとなく周りを見渡してしまう。それは、体が「ここは安心して過ごせる場所かな」と、無意識に情報を集めているからです。不安を感じているとき、この体の「安全確認」が、うまく働いていないことがあります。

頭では「大丈夫、今ここには何もない」とわかっていても、体がまだ、安心を受け取れていない状態。思考がどれだけ正しい答えを出しても、体が納得していなければ、不安は消えていきません。

頭で言い聞かせるのではなく、体に「今ここ」を教えてあげる

だから私は、こういう時、思考で解決しようとすることを、一旦手放してみることをお勧めしています。「落ち着け」「今ここに戻ろう」と、頭で自分に言い聞かせるのではなく。

体に、直接「今ここ」を体験してもらう方法があります。

そのひとつが、意図的な目の使い方です。

マインドフルネスでよく言われる「今ここ」という感覚は、実は頭で理解するものではありません。体が、今この瞬間の情報を、実際に受け取ることで生まれる感覚です。

不安なとき、意識は過去や未来に飛んでいます。頭の中では、まだ起きていないことや、すでに終わったことが、ぐるぐると回っている。体はここにあるのに、意識はここにない。

そこで、視線を意識的に、今見えているものへと向けてみます。

ゆっくりと周りを見渡し、「少し心地いいな」と感じるものを見つけて、そこに視線をとどめてみる。

これは、ただのリラックス法というより、視界に意識的に注意を向けることで、体は「今、ここにいる」という情報を、実際に受け取り始めます。思考で「今ここにいる」と言い聞かせるのではなく、体そのものが、今ここを体験するのです。

そしてその体験が、無意識の層にある「安全確認」に、直接届いていきます。

「今、自分がいるこの場所は、怖い思いをした、記憶に残ってるいつか(過去)ではない」「今、この場所は、安全そうだ」。そうやって、体の奥にある無意識の部分が、少しずつ「大丈夫」を受け取っていく。


思考が納得する前に、体が先に緩むことがある

不思議なもので、思考がまだ納得していなくても、体が先にふっと緩むことがあります。肩の力が抜ける。呼吸が少し深くなる。景色が、さっきより広く見える。

これは、体が「今ここ」を実際に体験したことで、無意識の層が安心を受け取った証拠です。

そうやって体が緩み始めると、不思議と、思考の方も少し落ち着いてくることがあります。

順番が逆なんです。思考が納得してから体が緩むのではなく、体が「今ここ」を体験することで、無意識が安心し、それから思考も静かになっていく。

マインドフルネスが「今ここに意識を向ける」ことの大切さ。

体験してみたい方へ

この「視線を使って、体に安心を教えるワーク」を、実際にやってみたい方は、ポッドキャストで音声ガイドをお伝えしています。

言葉で読むより、実際に声を聴きながら、一緒にやってみる方が、体はずっと反応しやすいと思います。

なんとも言えない不安を感じたとき。
思考で解決しようと頑張りすぎず、ぜひ、まずは体に安心を伝えてあげてください。


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