久しぶりの実家で、両親の日常を見た
この間、長女を連れて市民プールに行ってきました。
このプールは電車で数駅のところにあり、僕の実家もすぐ近くにあります。
遊んだあと、ふと思いついて実家に電話してみました。
「今、家にいる?」
両親とも家にいるというので、休憩がてら長女を連れて立ち寄ることにしました。
考えてみると、長女を連れて実家に行くのは初めてです。
僕自身も、長女が生まれてから一度も帰っていませんでした。
つまり、4年以上帰っていないことになります。
両親がいつも僕たちの家に遊びに来てくれるので、わざわざ行く必要もなかったのです。
子ども向けのおもちゃもないので、長女はすぐに「帰りたい」と言うんじゃないかと思っていました。
でも、行ってみると思った以上に楽しそうでした。
まず冷蔵庫を見るなり、
「いっぱい貼りすぎ!」と一言。
うちの冷蔵庫は磁石がつかないので、何も貼っていません。
長女にとっては、冷蔵庫にいろいろなものが貼ってあること自体が新鮮だったようです。
他にも、家にはないふすまを開けたり閉めたり。
母がダイエットのために買ったエアロバイクを見て、「家の中に自転車がある!」と驚いたり。
どれも特別なことではありません。
でも長女にとっては、自分の家とは違うものがたくさんある。
人の家に遊びに行く機会もあまりないので、
それだけでも十分楽しかったのかもしれません。
僕も久しぶりに実家の中をじっくり見ました。
家具や家電が変わっていたり、旅行先で買ったお土産や見覚えのないぬいぐるみが置いてあったり。
僕の知らないものが、いつの間にか増えていました。
普段、両親が僕たちの家に遊びに来るときは、娘たちの話をすることが多いです。
だから、両親が普段どんなふうに暮らしているのか、考えることもあまりありませんでした。
でも、久しぶりの実家には僕の知らない両親の日常がありました。
親のことは知っているつもりだったけれど、離れて暮らすようになると、知らないことも増えていく。
当たり前のことなのに、なんだか不思議な気持ちになりました。
そんなことを考えていると、ふと飾ってある写真に目が留まりました。
昨年、母が還暦を迎えたときに、
「久しぶりにみんなで集まりたい」と言ったので、
僕たち兄弟とそれぞれの家族が集まって外食をしました。
そのときにみんなで撮った集合写真です。
僕は3人兄弟なのですが、それぞれが離れて暮らしているので、集まる機会はほとんどありません。
実際その日以来集まっていません。
写真を見ながら、母にとって、あの日はきっと特別な日になったんだろうなと思いました。
いま僕は、当たり前のように娘たちと暮らしています。
でもいつかは、娘たちもそれぞれの生活を持つようになるかもしれません。
そのとき、家族みんなが集まることが、きっと特別になるんだろうな。
そして、帰る時間になりました。
家を出ると、「また来たい」と長女が言いました。
僕にとっては「実家」だけど、長女にとっては「じいじとばあばの家」。
「また来たい」と言ってくれたのが、なんだか嬉しかったです。
また来よう。
今度は、プールに行ったついでじゃなくてもいい。
何も予定がなくても、たまには娘たちを連れて実家に行ってみようと思います。
