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ダメな彼を変えようと頑張るほど泥沼にハマる理由|『変えてあげる』をやめて、続ける・別れるを決める見極め方

直してほしいところはある。
でも私がいれば、彼はきっと変わる。

彼には、どうしても直してほしいところがある。
だらしなさ、言葉のきつさ、約束を守らないところ。
それでも、私なら変えてあげられる、私がいれば大丈夫と信じて、頑張っている。

彼を変えようと前を向いているあなたは今、そんな恋の中にいますよね。

別れるほどじゃない。でも、このままでいいとも思えない。

『いつか変わってくれるはず』を支えに、もう何ヶ月も、何年も、頑張り続けているのではないでしょうか。

ここで、少し厳しい事実をお伝えします。

『私が変えてあげる』を続ける限り、あなたは「いつか変わるはずの彼」を待ち続けて、抜け出せない沼の奥へ、自分から進んでいくことになります。

そして、いちばん高くつくのは、彼が変わらないことよりも、変わらない彼を待ったまま、あなたの時間だけが過ぎていくことです。

でも、安心してください。あなたが抜け出せないのは、愛が重いからでも、しつこいからでもありません。
ただ、『優しさ』と『彼を変えられるという思い込み』が、心の中でひとつに混ざっているだけ。

その『変えてあげる』という気持ちが、なぜ優しさの顔をして、あなたを沼に引きずり込むのか。

今回の記事では、『私が変えてあげる』という気持ちの正体と、今の彼のままで一緒にいられるかで答えを出すための視点を、お伝えします。

💡本noteで得られること

✅ 『私が変えてあげる』が、優しさの顔をした「沼の入口」になる仕組みがわかる
✅ あなたが恋をしている相手が、「今の彼」ではなく「変わった後の彼」だと気づける
✅ 人は他人の力では変わらない、という受け入れがたい事実の本当の意味が見える
✅ 彼の『接し方で変わる部分』と『変えられない地の部分』を切り分ける視点が手に入る
✅ 彼が変わるかどうかではなく、今の彼のまま生きていけるかで答えを出す判断軸が身につく

まずは、その『私が変えてあげる』という気持ちが、なぜ抜け出せない沼の入口になるのか。そこから見ていきます。

その『私が変えてあげる』は、優しさの顔をした沼の入口

自分が穴の中にいると気づいたとき、
いちばん大切なのは、
それ以上掘るのをやめることだ。

ウォーレン・バフェット(アメリカの投資家)

世界一の投資家と呼ばれるこの人物の言葉は、抜け出せない恋にはまった心に、そのまま当てはまります。

状況が悪いと気づいたら、まずやるべきは、もっと頑張ることでも掘り進めることでもなく、いったん手を止めること。
でも『私が変えてあげる』の中にいると、私たちは逆に、もっと掘ろうとしてしまいます。

まず、はっきりさせておきたいことがあります。
『彼を変えてあげたい』という気持ちそのものは、悪いものではありません。

それは、あなたが彼を大切に思っていて、二人の関係をもっと良くしたいと、本気で願っている証拠。
冷たい人には、そもそもそんな気持ちは湧きません。だから、その優しさを、まず責めないでください。

ただ、その優しさには、見えにくい落とし穴があります。

『私が変えてあげる』と思っているとき、あなたが好きになっているのは、「今の彼」ではない。
ここに、気づいてほしい。

わかりやすく言うと、それは、リフォーム前提で中古の家を買うのに、少し似ています。

『ここをこう直せば、理想の住まいになる』。そう、頭の中の完成予想図に惚れ込んで、買う決心をする。
でも、契約してから実際に住むのは、完成予想図ではなく、「今の、まだ直っていない家」です。

恋愛でも、同じことが起きています。あなたが心に描いているのは、『だらしなさが直って、言葉が優しくなって、約束を守るようになった彼』。

つまり、まだどこにも存在しない、「完成予想図の彼」です。

その理想の彼に恋をしているから、目の前の彼がどれだけあなたを困らせても、『本当の彼はこんなはずじゃない』『いつか変わる』と思える。
今のつらさに、耐えられてしまう。

ここが、沼の入口です。

『いつか変わるはず』という期待がある限り、あなたは今がどんなに苦しくても、関係を終わらせられません。
だって、もうすぐ完成予想図の彼が現れるかもしれないのだから。

しかも、彼はときどき、ほんの少しだけ変わって見える瞬間をくれます。珍しく優しくしてくれた。今日は約束を守ってくれた。
その小さな変化が、『ほら、やっぱり私が頑張れば変わる』という希望になる。

やっかいなのは、彼がいつも冷たいわけではない、というところです。

たまにくれる優しさがあるからこそ、あなたは『もう少しで変わるかもしれない』と、この関係につなぎ止められてしまう。
でも、しばらくするとまた元に戻る。期待しては裏切られ、また期待する。

気づけば、あなたはこのループから、自分では抜け出せなくなっています。

そして、頑張った時間が積み重なるほど、今度は『ここまでやったんだから、今やめたら全部むだになる』という気持ちが、あなたの足をつかんで離さなくなる。

さっきのバフェットの言葉のとおりです。
穴の中にいると気づいても、掘る手を止められない。むしろ『もう少し掘れば抜け出せる』と、さらに深く掘ってしまう。

これが、『私が変えてあげる』が作り出す、抜け出せない沼の正体です。

では、なぜこれほど頑張っても、彼は変わってくれないのか。次の章で、いちばん受け入れがたい、でもいちばん大切な事実をお伝えします。

人は、他人の力では変わらない

奇妙な逆説だが、
人は、ありのままの自分を受け入れたとき、
はじめて変わることができる。

カール・ロジャース(アメリカの心理学者)

人の心を長年見つめ続けたこの心理学者の言葉は、『変えてあげる』がうまくいかない理由を、静かに言い当てています。

人が変わるきっかけは、外から『変われ』と押されることではありません。

自分で『今の自分でいい』と受け入れて、その上で自分から動こうとしたとき。変化のスイッチは、いつも本人の内側にしかないんです。

ここで、いちばん受け入れがたい事実をお伝えします。人は、他人の力では変わりません。

あなたがどれだけ尽くしても、どれだけ正しいことを言っても、どれだけ涙を流しても、彼の根っこの部分は、あなたの力では変えられない。
変われるのは、彼自身が心から『変わりたい』と思ったときだけです。

むしろ、『変わってほしい』というあなたの気持ちは、彼に届くとき、別のものに姿を変えます。

『もっとちゃんとして』『なんで直してくれないの』。
その言葉は、彼の耳には『今のあなたではダメ』という否定として届きます。

人は、自分を否定されると、変わろうとするどころか、守りに入る生き物。だから彼は、その場では『わかった』と言っても、本心では反発し、しばらくするとまた元に戻る。

あなたが変えようとすればするほど、彼はかたくなになる。
この逆転が、あちこちで起きています。

少し、あなた自身のことを思い出してみてください。ダイエットも、勉強も、誰かに『やりなさい』と言われてやる気が出たこと、ありますか。
たいていは逆で、人に言われるほどやりたくなくなる。自分が心から『変わりたい』と思えたときだけ、人は動けます。彼も、まったく同じです。

ここで、少しだけ、きついことを言います。

『私が変えてあげる』という気持ちの奥には、気づかないうちに、『私には、人を作り替える力がある』という思い込みが隠れていることがあります。

これは、あなたが傲慢だという話ではありません。優しさが行きすぎると、誰だって、こうなりやすい。

でも、ひとりの人間の生き方や、性格の根っこを、別の誰かが作り替えることは、本当はできない。
それを認めるのは怖いけれど、ここを認めない限り、沼からは抜け出せません。

ただ、誤解しないでください。『何をしても無駄だ』と言いたいわけではありません。あなたに変えられるものも、ちゃんとあります。

それは、彼そのものではなく、「二人の接し方」や「関係の流れ」です。

あなたの伝え方や、距離の取り方が変われば、彼の反応は変わります。

変えられないのは、彼の「地の部分」。

生まれ持った性格の根っこ、これまでの人生で固まった価値観や癖。
『私が変えてあげる』が空回りするのは、この、変えようのない地の部分を、変えようとしているからなんです。

彼の地の部分は、変えられない。だとしたら、続けるか、別れるかは、何を物差しに決めればいいのか。

次の章が、今回の一番のポイントです。
『変えてあげる』を手放した先にある、たった一つの問いをお伝えします。

答えは『今のままの彼と、生きていけるか』で出す

誰かが、自分が何者かを
あなたに見せてくれたなら、
まずはそれを信じることよ。

マヤ・アンジェロウ(アメリカの詩人)

多くの人の心を支えてきたこの詩人の言葉は、恋の判断で迷うあなたに、まっすぐな道しるべをくれます。

彼は今、ありのままの自分を、あなたにちゃんと見せてくれています。なのに私たちは、『本当はもっといい人のはず』と、見せられた姿の上に、理想の彼を上書きしてしまう。

まず信じるべきは、未来の幻ではなく、目の前にいる、今の彼です。

ここからが、今回の一番のポイントです。彼の地の部分が変えられないのなら、あなたが自分に問うべきことは、たった一つに変わります。

『彼がいつか変わるか』ではありません。『今のままの彼と、この先も生きていけるか』です。

何度でも言います。今の、目の前にいる彼が、これからの彼です。結婚しても、年月が経っても、彼の地の部分は、基本的に変わりません。
それどころか、生活の責任やストレスが増えれば、今は見えている小さな欠点が、もっと濃く出てくることのほうが多い。

だから、『変わった後の彼となら幸せになれる』という考え方を、いったん手放してください。
あなたが一緒にいるのは、これからもずっと、「今の彼」です。

ここで、勘違いしてほしくないことがあります。『今の彼を受け入れる』とは、『彼の嫌なところを全部のみ込んで、我慢する』という意味ではありません。

我慢は、自分の心を削りながら、無理やり蓋をすること。その先には、いつか限界がきて爆発するか、自分がすり減って消えていくかの未来しか待っていません。

受け入れるとは、彼のその部分も含めて『それでも、この人と生きていきたい』と、あなたが心から思えること。我慢して隣にいるのと、わかった上で選んで隣にいるのとでは、まったく違います。

だから、答えはどちらでもいい。今のままの彼と生きていきたいと思えるなら、堂々と続ければいい。
どうしても無理だと感じるなら、それを受け入れられないという、あなたの正直な答えも、まったく正しいんです。

見分けるヒントは、その『直してほしいところ』が、二人の接し方を変えれば和らぐものか、それとも、彼の地の部分そのものか、です。

接し方で和らぐことなら、責めずに、一緒に育てていけばいい。
でも、彼が「別人のように生まれ変わること」を条件にしか、一緒にいられないのだとしたら。

あなたが本当に一緒にいたいのは、今の彼ではなく、やっぱり完成予想図の彼なのかもしれません。

とはいえ、ここまで読んで、こう感じている人も多いはずです。
『頭ではわかった。でも、いざ自分のことになると、これは接し方で変わる部分なのか、地の部分なのか、わからない』。

それは、当然です。好きという気持ちも、いつか変わるかもという期待も、ここまで頑張ってきた時間も、ぜんぶ本物だから。
それらがからむほど、何が現実で、何が幻なのか、自分ひとりでは見えなくなっていきます。

だからこそ必要なのが、感情をいったん脇に置いて、事実だけで答えを出すための『物差し』です。

彼の地の部分を、感情に流されず冷静に見て、続けるのか、別れるのか、結婚するのかを、自分の手で判定していく。
その全部の物差しと手順をまとめたのが、私のnote『恋愛ジャッジメント』です。

✅ 『いつか変わるはず』の期待を脇に置き、今の彼のままで添い遂げられるかを見抜く視点
✅ 接し方で和らぐ欠点と、彼の地の部分そのものを、冷静に切り分ける物差し
✅ あなたが『これだけは譲れない』と思う、自分だけの軸をはっきりさせる方法
✅ 続ける・別れる・結婚の答えを、占いや友達ではなく、自分の手で下せるようになる手順
✅ どんな答えを選んでも、もう迷い戻りしないと言いきれる、判断の根拠

ひとつ、誤解しないでほしいことがあります。これは『別れなさい』と背中を押すための道具では、まったくありません。

冷静に見た結果、今のままの彼と『それでも生きていきたい』と思えたなら、あなたは期待ではなく現実を根拠に、堂々と続けていけます。

答えが『続ける』でも『別れる』でも『結婚』でも、それを自分の手で選べること。それが、何よりも大切です。

なりたかった自分になるのに、
遅すぎるということは、決してない。

ジョージ・エリオット(イギリスの作家)

人生の機微を描き続けたこの作家の言葉は、幻の彼を待ち続けてきたあなたの背中を、そっと押してくれます。

『変わるはずの彼』を待った時間が、どれだけ長くても、構いません。今ここから、現実を見て、自分の本当の答えを選び直すのに、遅すぎるということはないんです。

最後に、ここまで読んでくれたあなたへ。

あなたが彼を変えようと頑張ってきたのは、愛が足りなかったからでも、欲張りだからでもありません。

むしろ、人一倍、彼を想う優しさがあったから。ただ、その優しさの宛先が、今の彼ではなく、いつか変わるはずの幻の彼に、向いていただけ。

今日からできることは、一つだけ。彼を思い浮かべて、こう問いかけてみてください。

『もしこの人が、この先ずっと、今のまま一つも変わらなかったとしても、私はこの人と生きていきたいだろうか』。

その小さな問いが、変わらない彼を待ち続ける恋から、今の彼を見て自分で答えを出す恋へ進む、最初の一歩になります。

あなたが、幻の彼を待ち続ける恋ではなく、目の前にいる彼の現実を見て、自分の手で未来を選んでいけるよう、心から願っています。

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