フジ中居問題で被害者のX子さんへの誹謗中傷とバッシングが再燃しているらしい
女優の常盤貴子氏が主演したドラマ『真昼の月』を御存知だろうか。
概要
第1話で常盤貴子がリアルなレイプシーンを演じており、そのシーンの意義やレイプ、トラウマなどの社会問題について放送当時は様々な議論が起こった。
アナウンサー志望の女性が婦女暴行の被害に遭い、心に深いトラウマを負って男性不信的な状態になるものの、クリーニング店を経営する男性との関わりの中から徐々に回復し、最後はその男女が結ばれるというもの。織田裕二は初のベッドシーンに挑んでいる。なお、このクリーニング店経営の男性の妹役として出演した佐藤藍子がブレイクするきっかけとなった。
ウィキペディアの記述にもあるように、このドラマが放映されてから、性犯罪の被害者の心理状態に関する話が公然と取り上げられるようになり、大新聞社の朝刊のコラムや特集記事として性犯罪の被害者の問題が掲載されるようなところまで行った。
例えば、被害者が夕食中、性犯罪の被害に遭っていた時の記憶がよみがえり(フラッシュバック)、トイレで激しく嘔吐したとか、そういった被害体験が本当に大新聞の朝刊に載ったのだ。
その為、俺も被害者心理についての知識が若干ある。
何故、X子さんに対するバッシングが再燃したのか。
個人がやっているだけなのか、あるいは、誰かが動いていて、組織的に行われているものなのか、その辺の事情は知りようがない。
だから俺の目にX子さんの行動がどう映っているのかについて書いていく。
性犯罪の被害に遭うと、男性からナンパされた時、ホイホイとついて行き、簡単に関係を持ってしまうようになる人もいる。
意外に思う人もいるかも知れないが、性犯罪の被害に遭った場合、男性恐怖症になって男性を拒絶する人がいる一方で、全く逆の反応を示す人がいる。
これに関しては、幾つかの説がある。
一つは、性被害に遭った事で女性の自己肯定感が著しく低下し、自分を価値のない人間だと思うようになり、声を掛けられた時に、どうせ自分みたいな人間は、という思考に陥るのが原因だと説明されている。
二つ目は、性行為の経験回数を増やす事で、性被害の記憶を希薄化しようとする心理が働いているものだとする説だ。
性行為の経験が100回あるうちの1回が性被害だというのと、数回しかない性行為の経験の中の1回が性被害だという話になれば、精神的な苦痛がより強いのが後者であろうという事は、何となく理解できる。
俗にヤリマンと呼ばれる女性の中に、性犯罪の被害に遭った後から急に性に奔放になり、不特定多数の男性と関係を持つようになるケースなどは、これが原因だと昔から言われてきた。
残りの説が『トラウマの再演』だ。
これは俺も知らなかったのだが、性犯罪の被害者の中には、自分の心身を傷つけ、自尊心を損ねるような性行為を意図的にする事で、トラウマの再演と呼ばれる行為を続ける人がいるという。
4. PTSD (Post Trumatic Stress Disorder 外傷後ストレス障害)
PTSD (Post Trumatic Stress Disorder 外傷後ストレス障害)は、次のような4項目に合致する症状が、発症後一ヶ月を経過しても生じているときに該当すると診断される。また、発症後一ヶ月未満であれば、ASD(Acute Stress Disorder急性ストレス障害)と診断される。
(1) 外傷の体験であること
自己や他者の生命や存在を脅かす危険を体験、直面または目撃し、その時の反応が強い恐怖や無力感、戦慄であった。
(2) 外傷の再体験
外傷体験を受けた時の記憶の障害により、その出来事が終わった後においても、本人の意思と無関係にその時の光景や恐怖の感情がよみがえる症状を外傷の再体験と呼ぶ。外傷の再体験には、次のような体験がある。
フラッシュバック: 突然襲ってくる外傷の鮮明な再体験で、その体験時の感情・身体感覚もよみがえる。恐怖体験を思い起こさせる刺激が引き金になることが多い。
苦痛に満ちた悪夢: 夢の中で外傷体験が再現される。外傷体験そのものの夢であったり、関連するテーマの悪夢であったりする。眠ると何度も外傷体験や悪夢を見てしまうため、その恐怖と緊張を回避するために眠れなくなってしまう。
再演: 子供の場合、「震災後、地震ごっこをする」など、トラウマ体験を遊びで再演することがある。これは気持ちを表現し、感情が開放される遊びと異なる。トラウマとなった記憶の再現である場合は、不安や緊張が継続して、苦痛の体験となっている。
実は性犯罪の被害者の中には被害後に風俗嬢になったり、AV女優になったりする人がいることが昔から知られていて、性被害に遭った経験のある割合が、風俗嬢やAV女優では一般の職業の女性よりも高いという事が言われてきた。
その原因がこのあたりにあるという事だ。
また、これもよく言われる事だが、性犯罪の被害に遭った場合、これらの深刻なケースとは対照的に、精神的ダメージをまるで負わない人もいる。
一口に被害者としても、本当に、多種多様で、個人差が大きい。
X子さんの場合は、第三者委員会の調査報告書を読む限り、PTSDの診断がついているので、被害直後にASD(急性ストレス障害)を発症し、深刻な症状が継続していたものと思われる。
典型的な性犯罪の被害者の軌跡を描いている。
X子さんが写真集を出したり、地上波のテレビ番組でMCを務める方向で動いたりしている原動力は、怒りなんだろうと思う。
性犯罪の被害に遭う事で奪われた人生を取り戻したいのだろう。
性犯罪の被害が無かったら歩んでいたであろう道を歩きたい。
中居氏や性犯罪に負けたくない。
だから可能なら被害が無かったら歩んでいたであろう道よりも、更に上を行くような活躍がしたい。
そういう気持ちなのだろうと想像できる。
これに関してはX子さん自身が性犯罪の被害に遭ったからと言ってひっそりと人目を避けて暮らさなければならないわけではないといった趣旨の発言をされているので、間違いないだろう。
またそれは事実だと思う(ただし絶対に負けるものかと闘志を剥き出しにするのでなく、自然体で歩んでいければそれで十分だと思うが)。
怒りの感情が先行し、戦っている時は、苦痛や辛さを感じずに済む。
精神的に不安定で、躁状態と鬱状態にはっきり分かれるような状態にあったとしたら、戦っている時、前向きな気持ちになれている時は、かなり強めに躁状態が出ている時なんだと思う。
写真集を出すと最初に聞いた時、性犯罪の被害者の心理を知っていて、それに付け込む形で、巧みな話術でその気にさせて、写真集を出す事にどうさせたのではないか、仮にそうだとしたらえげつない事をする奴もいるものだと、そう思った。
実際、話題性はあるから、出せば売れる。
悪党が、被害者が傷つく可能性がある事を承知で、性犯罪の被害者の被害者心理を利用して金儲けする、なんて事は、この種の業界では珍しい事でもないのだろうし。
しかし、こうして前を向いて、ひたむきに戦い続ける人は、ある日突然、何の前触れもなく、冷静になって、自分がしてきた事を後悔したり、居た堪れない気持ちになって、心がぽきっと折れてしまう事もある。
実際、何年も経ってから、ある日突然、自死を選んでしまう危険性もある。
そういう危うさをX子さんからは感じる。
デリケートな問題なので、余計な事を言わない方がいいだろうと思って記事にしないできたが、バッシングが度を越し始めている様なので、少し書かせて貰った。
