コンクリートを叩いて渡る、食わず嫌い
学生時代、材料学の授業で、コンクリートに何を混ぜたら強度が増すか、各自考えてくるように宿題が出ました。
あの頃は、とにかく成果を追い求める気持ちと、周りをあっと驚かせたい気持ちが強かったから、必死になって図書館に通った覚えがあります。
AIなんてなかったし、独創性で勝負したかったから、あったとしてもたぶん使わなかったでしょう。
結果、出来上がったコンクリートは、スライム入り。詳しいことは忘れたけれど、スライムに入っているポリマーがコンクリートの伸びを良くするとかで採用した。
たしか、優勝したんじゃなかったかなあ。
自分で配合を考えて、実際に練り上げたコンクリート対決は、今なら、「失敗を恐れるな」というメッセージとして受け取れます。
私は、失敗を恐れやすい。1つ課題があれば、10個くらいは対策を考えたいタイプです。石橋を叩いて渡る、というよりは壊しちゃうまで叩いちゃう生き物。
とりわけ食に対して、慎重になりやすいかもしれません。食わず嫌いってやつです。だから、「いつもの」があると安心しますし、ないと探しに行ってしまう。
文章についても、同じです。なかなか手癖が抜けない。私の書いたものは、ファミチキみたいに2種類くらいしか味付けがないんじゃないかなあ。
無難か、自意識辛めのレッドか。
味付けを、ローソンのからあげクンくらい増やしたいものです。期間限定フレーバーを出して、お客の反応を見る。
跳ねたらラッキーだけど、期間限定というところは変えない。定番商品も安心できていいだろうけど、期間限定には、失敗しても忘れてもらえるというメリットがありますから。
失敗といえば、昔行った海外旅行は失敗でした。ホテル良し、治安良し、交通機関良し、までは良かったけど、食文化が全く合わなかった。
二度と行くもんかと思ったけど、合わないことが早いうちにわかったので、行って良かったと思っています。
食わず嫌いは、やっぱり損。成功も失敗も、後から振り返れば結局いい思い出になるから、良いところだけをつまみ食いしていきたいものです。
王さまみたいですが、違いは毒味役がいないところ。毒を作っても、自分で一口目を食べないといけない。
毒味も味見もしないまま、お客さんに出しちゃったら、事件です。だからこそ、自分の文章を叩いてみたい。
壊れちゃったら、ご愛嬌。次は何を混ぜるか、また考えます。自分なりのレシピを追い続ける戦いです。
ヤスシさんの三題噺企画に参加しました。
三題噺お題:コンクリート、ファミチキ、海外旅行
