第10章-2 病院のケア――一切なしの現実と沐浴ゼロ
※今回は前回の続きで
中国で出産した後の入院生活について
お届けします。
■ 「病院のケアは一切なし」
日本では新生児室で赤ちゃんを預かって
面倒を見てくれたり、
助産師さんが授乳のタイミングや
おっぱいのケアを教えてくれたりしますよね。
どのくらい母乳を飲んだか、
毎回体重を測ったり、
ミルクはどのくらいずつ増やすのか
指導してくれたり、
さらには、沐浴の指導、
授乳の悩みの相談など
丁寧な指導があるかと思います。
でも、中国の総合病院には
それが一切ありません。
完全にノータッチ!
沐浴さえもさせてもらえませんでした。
(日本の総合病院もそうですか?)
本当に文字通り
「おめでとうございます。あとは自分でどうぞ」。
みたいな感じでした。
沐浴もなし、
授乳指導もなし、
母体の説明もなし。
すべて自己流でなんとかするしか
ありませんでした。
その結果、うちの子は
生後1週間以上お風呂に入れませんでした。
これは病院からではなく
なぜか旦那と旦那の家族から
言われたからなのですが、
「へその緒が取れるまではダメ」と
言われました。
(もしかしたら誰かに言われたのかもしれませんが)
でもそのせいで、
湿疹がひどくなってしまいました。
見ているだけで可哀想で、
「お風呂に入れてあげたい」と
何度も思いました。
■ 義母がいる緊張感
本来なら、退院後は1ヶ月ほど
産後センターみたいなところで過ごしたり
ベビーシッターを雇ったりすることが
多いみたいですが、
とても高かったので
我が家は利用しませんでした。
その理由もあったのかもしれません。
義母は常に部屋にいて、
赤ちゃんの世話をしようとしてくれました。
夜も一緒に寝泊まりしてくれて、
「あなたは寝てて」と
何度も言ってくれました。
でも、私はどうしても気を遣ってしまって、
完全には休めませんでした。
これはいい悪いの話ではなく
文化なのかなと思います。
なので私がどうすることもできず。
他の方も、お母さんが付き添っていたので
それくらい根付いている
文化なんだろうなぁ、、、。
それが頭では分かっていても、
純粋に「感謝」の気持ちが持てない自分がいて、
どうしても「敵対心」みたいな気持ちが出てきて
心が追いつかない瞬間がたくさんありました。
そんな気持ちを抱いてしまう
自分に対して嫌悪感も芽生えてしまい、
産後のメンタルはすでにしんどかったです。
■ 食事は「持ち込み」だけ
産後の楽しみといえば、入院中のご飯!
でもそれは日本でのおはなし、、、。
この病院では病院から
食事は出ませんでした。
基本的に持ち込みです。
家族に持ってきても来ます。
1日2回くらい
お弁当屋さんが「弁当〜!弁当〜!」と
大きい声で言いながら
病院内の廊下を回ってはいますが、
私は全部、家族が持ってきてくれました。
保温できるお弁当箱に
スープや、お粥、ゆで卵など
色々詰めて持ってきてもらっていました。
例えば、、
粟(あわ)粥、豚足スープ、
味付けのない茶碗蒸し…。
どれも「母乳にいい」「体を温める」と言われる食事です。
ありがたい反面、
産後ということもあり食欲が出ず、
「もういらない」と言うたびに、
「食べなさい!母乳のためよ!」と怒られました。
「早く回復するために!食べてね!」という言葉が
圧力に感じてしまいました。
でも、体にいいのは間違いない。
ありがたくいただきました。
そして、1日何度か飲まされる苦い漢方薬。
臭いを嗅ぐだけで涙が出そうになるほどの
苦味でした。
それでも飲まないと怒られる。
愛情だとわかっていても、
産後の心には少し重かったです。
日本だと出産した後の
お祝い膳みたいなのがあるじゃないですか。
めちゃくちゃ美味しそうなお肉とか
デザートとかお寿司とか
食べている方多いと思うんですけど
今回の出産で、
その食事を諦めないといけなかったことは
かなり残念でした。。。
今回はここまでです。
いかがでしたか?
私自身、
この病院と、日本の産婦人科専門の病院しか
経験したことがないので
「それは当たり前だよ〜」という
こともあるかもしれませんが、
当時は目の前のことが
調べてきたことと違うということで
納得するのが難しかったです。
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