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『え、何を話せばいいの?』年の差がある人との会話が変わった

昔の僕は、雑談が得意じゃなかった。

気の利いたことを言えるわけでもない。
場を回せるタイプでもない。

だから職場の人間関係は、どこかでこう思っていた。

話し上手な人が得をするんだろうな。
僕はそのタイプじゃないな、と。

実際、以前の僕は挨拶だけして終わることが多かった。

「おはようございます」
「お疲れ様です」

それで終わり。
悪くはない。
でも、そこから関係が深まることはあまりなかった。

そんな僕が、最近は少し変わった。

他部署の後輩から話しかけられることが増えた。
「最近楽しそうですね」
「なんか変わりましたね」
そんなふうに言われることも出てきた。

何か話し方の技術を身につけたわけじゃない。
やったことは、たった1つだけだった。

挨拶のあとに、一言足した


「最近どうですか」
「前のあれ、どうでしたか」

それだけだ。
長く話す必要はない。
うまい返しもいらない。

大事だったのは、
挨拶を「終わりの言葉」にしないこと
だった。

前の僕は、挨拶を礼儀として置いていた。
今の僕は、挨拶を入口として使うようになった。

この違いは、思っていたより大きかった。

「おはようございます」で終わると、そこまでだ。
「おはようございます。最近どうですか」と一言足すと、相手の表情が少し変わる。

相手にしてみれば、
ちゃんと見てもらえていて、気にかけてもらえている。
そんな感覚が少し生まれる。

よく知らない相手ほど、
こちらから扉を開く

この一言を意識するようになってから、特に変わったのは、普段あまり話さない人との関係だった。

同じ会社に長くいても、話した回数は数回だけ。
一緒に働いたこともない。
そんな相手は、思ったより多い。

以前の僕は、そういう人に対して、挨拶以上のことをあまりしてこなかった。
話す理由も、きっかけもないと思っていたからだ。

今は違う。
話したことがないからこそ、こちらから小さく扉を開く。

「最近元気ですか」

そのくらいでいい。

すると不思議なことに、最初は短かった返事が、少しずつ伸びていくことがある。
そこから次につながることがある。

話しかけられやすさは、話のうまさだけで決まるわけじゃない。
先にこちらが、相手に関心を向けているかどうか。
そのほうが大きいのかもしれない、と思うようになった。

一言足すと、空気がやわらぐ

この変化は、会話の量だけじゃなかった。

挨拶のあとに一言足すと、空気が少しやわらぐ。
それを何度も感じた。

たとえば、朝のすれ違い。
ただ挨拶するだけの日より、一言交わした日のほうが、そのあとの距離が少し近い。

たいした話じゃない。
深い話でもない。

それでも、その小さなやり取りが空気を少しやわらかくする。

そして実は、楽になるのは相手だけじゃなかった。

こちらも少し話しかけやすくなる。
こちらも少し関わりやすくなる。

たった一言なのに、関係の空気が少し変わる。

僕はそのことを、やってみて初めて知った。

話し上手じゃなくても、
関係は変えられる

昔の僕は、
人間関係を変えるには、話がうまくならないといけないと思っていた。

でも今は、そこまで思わない。

うまく話せなくてもいい。
面白いことを言えなくてもいい。
たった一言、相手に向けて足すだけで、関係は少し変わる。

「おはようございます」で終わらせない。
そのあとに、相手に向いた一言を置く。

やったのは、それだけだ。

それなのに、話しかけられ方は変わった。
人との距離感も少し変わった。
職場の空気まで、前よりやわらかくなった気がする。

話し上手じゃない僕が変えたのは、話し方じゃなかった。
挨拶を終わらせないことだった。

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