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賞味期限切れのあなた|掌編小説 #アマノ文筆クラブ

誰も読んでくれなくなりつつある、ワタシの記事。


始めてから一年半が経過したけど、最近目に見えるようにスキやコメントの数が減った。

さらに、つい先月までスキやコメントのやりとりをしてきた人たちからパッタリと交流が途絶えた。


ーーなんで、何か悪いことした?


周囲には新参者がわんさかいて、ワタシはもはや古代生物のような扱いをされているようにも感じる。


ーーなんで、なんでなの?


原因が分からずモヤモヤしていたある日。

久しぶりにワタシの記事にコメントが入った。
同時期に始めて仲良くなったフォロワーからだった。


「ご無沙汰しております。最近、他の方との交流が忙しくて久しぶりに記事にお邪魔しました~」


ーーいやいや、ワタシとも交流してよ


能天気なコメントにムスッとしたワタシは、遠回しにチクリを返信したくなった。


「ワタシも毎日投稿しているし、結構人目についていると思うんだよね。以前のようにスキを押してくれるだけでもいいんだけどな」


すると、そのフォロワーからの返信内容が、思ってもみないほどの辛辣な内容だった。


「うーん、だっていつも自分の話ばかりしているしネガティブな内容ばかりで読んでいてだんだん疲れちゃったんですよね。あといつもワンパターンというか。それに他の人の記事って読んでいますか?自分から能動的に交流しなければどんどん離れていってしまいますよ?」


今の状況に落ち込んでいるワタシにとって、この返信には心を深くえぐられた。


ーーたしかに、フォロワーが2,000人を超えたあたりから、記事を投稿したら当然みんなが読んでくれるものと思い込んでいたけど、どんなにフォロワーが増えたところで交流しなければ、目に入ったとしてもスルーされる


フォロワーからのその返信に対して、ワタシは何も返さなかった。

それ以降、そのフォロワーからの反応はなく、しばらくしてフォローが外されていた。


数日が経ち、ワタシがこれまで投稿してきた過去記事を読み返してみた。

自分の恥ずかしかったり辛かったりした過去を含め、自分自身を切り売りしてきたけど、途中から何だか新鮮味がなく、飽きられるのは目に見えた記事が増えていた。

スキやコメントが多いパターンは全てネガティブな記事ばかり。
「またその話?」と思われて敬遠されるのは当然だ。


ーーもう「賞味期限切れ」なのかな…ワタシ


新参者同士が集まって、いくつかの仲良しグループが形成されていく中、ワタシだけが一人取り残されたように感じ、さらに気持ちが沈みこんでゆく。

もう止めようかなと思い始めた時、もう一年前にもなる記事にスキとコメントをしてくれた方がいた。


「こんばんは!初めてコメント失礼します。こちらの旅行記事、とても楽しそうな内容で読んでいてその場にいるような臨場感でした!私自身は最近始めたばかりなんですが、こんな記事が書けるよう頑張ります!ありがとうございました!」


コメントを読んだ直後、「フォローしました」という通知が入っていた。

その記事は、ワタシの記事の中で唯一楽しかった思い出を綴った旅行記事だった。


そのコメントにグッとくる気持ちを堪え、ワタシはキーボードを叩き始めた。


ーー「賞味期限切れのあなた」だなんて、言わせない!


(1,307文字)



■今回の掌編小説は以下のマガジンに収めています😌

■小説専門マガジンに参加中です✨️

■創作系メンバーシップ「虹色創作部」に入部しています🍀



この作品は、甘野充さん企画参加作品です。
今回が初参加です✨️

今回のタイトルは、【賞味期限切れのあなた】でした。
楽しい企画をありがとうございます🎵


9月27日にnoteを始めてちょうど1年半を迎えました。
どこかのグループに所属して群れたりせず、広く浅く交流してきましたが、どうも最近は自分のことが古参臭く感じてきています。

例えば、自分の作品を読んでいただいているメイシンさんの記事を読んでみると、やはり勢いがあるというか、とても楽しそうで生き生きとした記事なんですよね。また、他のクリエイターたちとの交流も活発にされています。


気づきを与えてくれたメイシンさんの記事3選▽


自分が決して楽しくないとか勢いがないとか言うつもりはないですが、やはり1年以上続けてきた末の落ち着きというか、何となく温度感の差はありますがこれが普通なんでしょうね(メイシンさんとはそりが合わないとか、そういった意味ではないです(笑))。

今回この作品を書いた時、ふと自分が古参臭さが増したように感じましたが、大半の人が始めアクセル全開で飛ばして1年以内にガス欠で姿を消す中、ゆるゆるクルーズコントロールでしぶとく走り続けている自分を褒めてあげたいです🥹


これまで通り、周りの喧騒に揉まれず、「賞味期限切れのあなた」と言われない程度にマイペースに創作を続けていきたいです。
あ、もちろんクリエイターさんたちとの交流はしていきますので引き続きよろしくお願いします😌(1年以内に始めた勢いのあるクリエイターさんたちとも仲良くなりたい🥹)


ショートショートを始め、短編小説を書き始めてからおよそ1年経過しましたが、もっとレベルアップを図りたいので、小説の書き方を基礎から学んだり、各文学賞受賞作品を読んだり(これはかなり重要だと教えられました😳)、AIイラスト生成に真面目に取り組んだりと、執筆の幅が広がる試みをしていきます。
また、先日、今年最大の目標だった坊っちゃん文学賞に無事応募しましたが、その後も燃え尽きることなく創作意欲は旺盛です🙂

自分の可能性を信じて、これからも読んで面白かったと思っていただける作品を目指していきます🔥


最後に宣伝です📣
現在、以下の企画をやっています。
10/31(金)までですので、是非是非ご応募ください🎵


ここまで読んでいただきありがとうございました🍀






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