連続ヒツジ試験|#毎週ショートショートnote
「お嬢さま」
「何よ」
「タイトル噛み噛みですぞ」
「うっさいわね!アンタの耳が遠いのよ!」
「確かに執事は言いづらいですな」
「いいから仕事!」
目の前には執事候補者たちが並んでいる。
お嬢さまと呼ばれた女は、全員の身体を舐めるような視線を送っていた。
「これから最終合格者を伝える」
今日までの3ヶ月間、この宮殿内で連続執事試験を行い、執事の適性があると見込まれた候補者が10人いた。
横で立っていた男が女の耳元で囁く。
「如何ですかな?」
「どれも一級品だね〜」
「承知しました。では」
男がそう言うなり、目の前にぶら下がっていた紐を引っ張った。
ガコンッ!
すると、候補者たちが立っていた床が突然開き、全員が悲鳴を上げながら漆黒の闇へ消えていった。
「今回も高く売れそうな少年たちですな」
男は女に葡萄酒の入った杯を渡す。
「お前のスカウトのおかげだよ」
「お嬢さまに乾杯」
女は葡萄酒を飲み干したが、間もなく大量の血を吐き出した。
「き、貴様っ!」
血を吐き出しながら這い寄ってきた女を、男は冷ややかな目で見下ろした。
「人の形をした悪魔よ、闇の世界へ帰りたまえ」

(463文字)
■今回のショートショートは以下のマガジンに収めています😌
■小説・ショートショート専門マガジンに参加中です✨️
この記事は、たらはかにさん企画【毎週ショートショートnote】参加記事です。
今回のお題は、裏お題【連続執事試験】でした。
表のお題【連続達人事件】はコチラ↓↓↓
滑舌が少々悪いので、「執事」は非常に言いにくいです💦よく考えたら「滑舌」も言葉で発するとかなり言いにくいですね🥹
濁音を使わずに会話できたら良いなとたまに思います🤣
次回のお題にも挑戦します。
読んでいただきありがとうございました🍀
