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「危ないから見ちゃダメ」と工事現場を隠す三流保育者へ。プロは「モノが創り出される泥臭いプロセス」を最高の教材にする。

「あ、今日から園庭の工事が入るから、危ないのでカーテンを閉めますね」
「子どもたちがいない日曜日や長期休みの間に、こっそり遊具を設置しておいてください」

もしあなたが、園内の修繕や園庭の工事の際、子どもたちを現場から遠ざけ、「ある日突然、完成品が魔法のように現れる」というサプライズを良かれと思ってやっているなら、今すぐそのもったいない隠蔽工作をやめてください。

はっきり言います。 子どもから「モノが創り出される泥臭いプロセス」を隠し、綺麗に仕上がった完成品だけをポンと与える行為は、教育ではありません。それは、子どもたちから「働く大人への圧倒的なリスペクト(敬意)」と「ものづくりの熱狂」を学ぶ機会をドブに捨てる、大人の完全な怠慢です。

制作過程(プロセス)こそが「最高の保育」である

たじま絆保育園の園庭革命において、私たちは意図的に「子どもたちがいる日常の保育時間の中」で工事を進めました。 庭師・金井良一さんと職人たちが、私たちの園庭で廃材と格闘する15日間。それは、どんな高価なおもちゃや絵本よりも、子どもたちの目を釘付けにする「究極のエンターテインメント」であり、「生きた教材」でした。

金井さんのYouTubeチャンネル「Kanai Style」をご覧になれば分かりますが、彼の現場には常に「圧倒的な熱量」が渦巻いています。 大きな丸太をノコギリで挽き、汗だくになって運ぶ職人たちの息遣い。そして「ここ、もうちょっと削ろうか」「いや、この曲がり具合を活かそう」という、大人同士の真剣な試行錯誤(共同調整)。

これらすべてが、子どもたちにとっては「世界の秘密」に触れる瞬間なのです。

「完成品」を与えるな、「ストーリー」を共有せよ

現代の子どもたちは、スマホをタップすれば何でも翌日に届く、便利な「結果(完成品)」だけの世界を生きています。 だからこそ、目の前で「大人が汗と知恵を絞って、何もないゼロから巨大なものを創り上げていく姿」を見せることに、強烈な教育的価値があるのです。

「あの大きな木、おじちゃんたちが『よいしょ!』って運んでたね!」 「昨日はただの木の板だったのに、今日は階段になってる!」

完成までの泥臭いストーリーを一緒に目撃し、共有した子どもたちは、その遊具を「大人が勝手に買ってきた暇つぶしの道具」としては絶対に扱いません。 自分たちの目の前で産声を上げたその空間に対し、深い愛着と、ものづくりへのリスペクトを持ち、「よし、あのおじちゃんたちが作ってくれたこの場所で、自分たちはどう遊んでやろうか」と、真の共主体(主体性)を発揮し始めるのです。

大人の「本気の背中」を見せつけろ

安全管理はもちろん最優先です。しかし、「危ないから見せない」と思考停止するのではなく、「安全な距離を保ちながら、どうすればこの特等席で本物のプロセスを見せられるか」を設計するのが、プロの保育者の仕事です。

大人の皆さん。子どもたちに「綺麗に包装された完成品」だけを与えるのは、今日で終わりにしましょう。 私たちが本当に見せるべきは、泥まみれになり、時には失敗しながらも、本気でモノを創り出す「大人のカッコいい背中」なのです。 工事期間、それは園庭を作っていただけではありません。子どもたちの心の中に「創造する力」の強靭な土台を打ち込んでいた、奇跡の保育期間だったのです。

 私は、保育現場の「働き方改革」「組織づくり」に関するコンサルティングや研修も行っています。 「完成品を与えるだけの『消費する保育』から、プロセスを共有する『探究する保育』へ転換したい」 「地域や職人を巻き込み、本物の体験をデザインする園づくりを行いたい」 そんな覚悟のある経営者・園長先生は、プロフィール欄のリンクから、お気軽にご相談ください。 一番の教育は、大人が本気で何かに挑み、汗を流す姿を「見せつける」ことです。

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