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CATTLE キャトルのデザイナーノート

この記事はゲームマーケット2025で販売したCATTLEのデザイナーノートです。主としてゲームのルールのデザインについての記事になります。

そもそもCATTLEって?

詳細はこちらをご覧ください。

CATTLEのはじまり

遡ること2019年いろいろなものをUFOで集めて食べようというゲームを考えていました。今見ると何をしたかったのか自分でもよくわかりません。
2022年、我々はこのテーマに再度トライ。当時は羊飼いで羊を動かすゲームだった。これもまとまらず。

2019年当時はカードゲームを作ろうとしてた様子。イラストかわいいね。
2022年この時に飛行物体の上に羊を乗せるギミックができました。

そんな中、バグチャルというゲームに出会いました。虎1体とヤギ複数に分かれて、虎はヤギを飛び越えて取る、ヤギは数で虎を囲むという、シンプルながら読み合いのあるゲームです。これは羊と飛行物体に置き換えても成立するのでは…?
調べると各国にキツネとガチョウ、十六武蔵など類似ゲームがあるよう。
「相手を飛び越えたい少数」対「囲いたい多数」というシステムは真似しても問題なさそうだったのでこれを軸にCATTLEを考えていくことに決めました。

バグチャル、コマがかわいい
画像はTIRAKITAさんのwebページより引用
https://tirakita.com/id_toy/id_toy_157.shtml?srsltid=AfmBOopN87i8ibkQAygtERkGNpcNzGBzXkAbeq2w7WXuJgsoNV-3aGnQ
キツネとガチョウのバリエーション、キツネと羊
画像はWikipediaより引用
https://ja.wikipedia.org/wiki/キツネとガチョウ

テストプレイを進める中で見えてきた問題

  1. 羊が守りに入ると負けない

  2. 羊の詰ませ方にややコツがいる

この2つのポイントがあると、慣れていない人は詰ませ方がわからず「とりあえず安全な手を…」となって、ゲームが終わらない、という事態になりがちです。
初めて遊んだ時にゲームが終わらないのは体験として最悪です。
CATTLEではこの問題を解決して伝統ゲームを踏襲しつつ、より多くの人に遊んでもらえるゲームを目指しました。

初期のテストプレイの写真。まだボード中央から6本道が伸びている。

解決策①:牽引光線の導入

羊(多数側)は、1手先を読むだけで簡単に安全な動きができてしまうため、失敗しない限り負けにくい構造になっていました。
そこで、飛行物体(少数側)に「牽引光線」というアクションを追加しました。これは羊を動かして固定できる能力で、終盤になるほど飛行物体側が有利になる仕組みです。
基本的にゲームが長引けば牽引光線を1つ使うごとに羊を1匹とらえていく状況を作れば飛行物体が勝ちます。

牽引光線、命名にだいぶ迷った。SF用語でトラクタービームとかいうらしいです。

解決策②:羊の移動性アップ

羊で相手を詰ませるのは、詰み筋が長いと慣れない人には難しいものです。そこで、羊が羊を飛び越えられるようにしました。
こうすることで羊を動かすのに必要な手数が減り飛行物体を詰ませやすくなりました。
また、ボードの配置にT字路を多めに作り、飛行物体を詰ませるために必要なコマの数を減らしています。

盤面はミステリーサークルのイメージです。

バランスの調整

一番苦慮したポイントかもしれません。
非対称ゲームゆえに羊が強すぎるor飛行物体が強すぎるという状況になりやすいです。
最終的には慣れない人には羊が11匹だと羊が不利、慣れてる人には羊が12匹だと有利すぎる、という狭間で迷っておりました。

そこで生まれた解決が羊は12匹、だけど最初から固定で中央に1匹でした。というのも慣れない人がやりがちな手が中央に1匹おくことでした。一見悪くない手に見えますが、おおかたこの羊は仕事をしない悪い羊になるので悪手になりがちです。
そこで最初から中央に置くことで慣れない人の悪手を防ぎつつ、慣れてる人でも12匹で有利すぎないというバランスに行きつきました。

また、羊を1匹多めに同梱しています。
アブストラクトゲームって、実力差が出やすいぶん、だんだん対戦相手がいなくなる問題があります。
将棋の駒落ちや囲碁の置き石のように羊の数を増減させて遊んでもらえたら嬉しいです。

羊の初期配置、1匹だけ真ん中でかわいそうですね

おわりに

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
CATTLEはクラウドファンディングにて再販プロジェクトを実施予定です!(2025/6/7〜7/12)
「遊んでみたい」と思っていただけたら、ぜひご支援ください! 通販を待つよりちょっとお得です。


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