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シンプルながら高い”歴ゲ感”を堪能!「G-MODEアーカイブス24 三国志年代記DX」をやろう。

 私が定期的に患う病。
 「なんか三国志ゲーやりたい」がある。

 まぁ待ってくれ。
 仕方ないんだ。
 お祖父ちゃんが大量に横山光輝「三国志」をくれた時点で、もうこうなってしまうのはこの人生に運命づけられていた部分ではあるんだ。


 ───私の三国志ゲー遍歴でいえば、スーファミ時代に兄が中古で買ってきた「SUPER三國志Ⅱ」が原風景にある。
 だから孫策の武力は94だし馬超の武力は96。
 諸葛亮の知力100に次ぐのは司馬懿と龐統の98で、その次が97の荀彧や周瑜だ。
 魅力は劉備が100で、そうそう、忘れてはいけないのが曹豹のパラメータ。これが細かな数字までは忘れたが全て10台だったという衝撃だけを記憶している。

 あとはこの頃……90年代初頭……はとにかく劉備陣営が贔屓されており曹操陣営は冷遇されていたのか、于禁、李典、楽進などのゲーム的にはいぶし銀の活躍を見せてくれるはずの武将らのパラメータが軒並み40台だった記憶がある。
 于禁なんて専用の顔グラまであったはずなのにな。


 そこから……PSで孔明伝、英傑伝、Ⅴ、Ⅶ、Ⅷ、PCで曹操伝と遊び……まぁ、大体の三国志ゲーファンなら自動的にそうなっていくんだろうけれど、とにかく「三国志ゲーといえば光栄(現コーエーテクモ)」という印象はあるだろうと思う。

 実際、私が一番遊んだのも光栄三國志シリーズだし、私が一番好きな三国志リプレイ「南蛮王呂布の痛快活劇」は光栄Ⅶ~Ⅹまでで展開されていた。
 これね。
 ホントにね。
 超面白いので三国志が好きな方は是非一度読んで貰いたい。
 私は二十歳くらいにこのリプレイと出会って大体20年くらい経つが今でも一番好きな三国志の仮想戦記モノだと思っている。



 少し話はズレてしまったんだけれど、とにもかくにも三国志ゲーはほぼ光栄ゲーの一択な訳じゃない。やっぱり。
 地味にuikというゲーム会社……? サークル……? がリリースしていた「三国動乱」というゲームも一時期はサルのようにハマっては遊び倒したものだけれど、今回はそんな感じで、非光栄の三国志ゲーについて書いていこうかなと思うんだ。

 前置きが長いねごめんね。
 まぁでも三国志大好きだからさ私。
話そうと思うと自動的に長めの尺を取る事になっちゃうんだよ申し訳ないね。振り向くなためらうな君だけの信じる夢を。ドントルックバック。


 そんな訳で話は冒頭に遡る。
 定期的に三国志ゲーが遊びたくなるので、今話題の無双オリジンも良いなぁ……まだまだお値段お高いなぁ……Steamで光栄ゲーを遊ぶという選択肢も、おっ、一部では「三國志Ⅱwithパワーアップキット」とも称される三國志ツクールがこのお値段で遊べるのか。
 なんて無責任にネットをグルグルしていると、やはり手持ちのハード、ニンテンドーswitchで遊べる三国志ゲーにも目が向く。



 そこで目に飛び込んできたのがタイトルにもある三国志年代記DX



 というかG-MODEだよG-MODE! 懐かしいね!!
 「俺の戦隊オレンジャー」とか「探偵 癸生川凌介」シリーズとか結構遊んだよ!!! 懐かしいね!!!!
 ガラケーで動かすアプリゲーで、私は当時auだったのでBREWアプリという規格で遊んでいたんだったかな。

 で、これらのガラケー向けアプリゲーが、今はニンテンドーswitchに「G-MODEアーカイブス」と銘打って移植されているらしい。おじさんとしては何とも嬉しく、何より懐かしい。昔よく友達と遊んでいた友達とフラリと街で会ったような感覚がある。
 オリジナルのリリースは04年や05年。日本でのスマホの普及は10年代に進んだものなので、まだまだガラケーが全盛期の時代。

 それにGREEやモバゲータウンなんかのSNSで遊べるソーシャルゲーム……いわゆる札束で叩き合うポチポチゲー……と敢えて貶すような表記で書いてしまうんだけれど、そうしたソーシャルゲームが流行る本当に直前、まだ「ガラケーというプラットフォームで楽しいゲームを作ろう!」と各社がしのぎを削っていた時代だったんじゃないかな? と、個人的には思っている頃だ。

 そういう、そういう時代背景の上に存在するガラケーゲーム界の雄と呼んでも差し支えないのがこのG-MODEだ。
 
だよね? う~ん。じゃあ、私はそう思ってるよ。と書いとく。

 当時18歳とか20歳とか、そのくらいの若造がこういうゲームに飛びつかない訳がなかったので、このゲームも大層楽しんで遊んだ記憶がある。
 手元のニンテンドーポイントもあった事や、割引期間中という事もあって、ファミチキくらいのお値段で買えてしまった。





画像では外しているが、ガラケー風のフレームを周りに映して遊ぶ事もできる。良いね!


 ───実に20年ぶりくらいの「あの頃局所的にやり込んだ三国志ゲー」との再会~story~だ。以下、ゲームの紹介と雑感を交えつつ書いていこうと思う。1800文字ほどかかってようやく表題の内容に漕ぎつけられた。
 ここは私の個人的な備忘録。
 自分が食べたくて栽培した野菜を路上に並べてるようなものなので、読みたい人だけ読んでくれれば別にええんですよ。



 ゲームの遊び方は三国志ゲーとしては至ってオーソドックスだ。

 シナリオを選んで、君主を選んで、自分の陣地の戦力を把握しながら空白地や敵地に攻め込み、領土と人材を増やしていきながら群雄割拠の天下を統一に導く…………もう誰もがパッと思いつく「三国志ゲー」をやる。


もうこういう文字列が並んでるだけで「194年くらいが好き……」って恍惚の表情になる。

 シナリオは
 210年代頃の三国時代を使ってゲームのいろはを学べる「年代記入門編
 董卓没後の190年代頃の「群雄割拠
 官途の戦いより少し前、190年代後半の「中原制覇
 曹操、孫権、劉備が相争う中、大陸の西方では未だ劉璋や馬騰が割拠する「赤壁の戦い」。

 それと光栄三國志ゲーでいう「英雄集結」的なお祭りシナリオ「三国志年代記」が最後にシークレットシナリオとして開放される仕組みだ。

 武将の数が100人という事もあって、正直、ところどころで年代的におかしい人物が生きていたりはする。代表的な例だと「中原制覇」では孫策が君主なのにそれより前であろう「群雄割拠」では孫権が既に君主であったり、董卓や劉焉が存在しなかったり。
 みんな大好き荊州四英傑も今作では不在のようだ。
 あ、でもクリア時に好成績を収めるとシークレット武将として張梁が現れるようになったりするので、……いや見ての通り黄巾シナリオのないゲームなので、そこは、まぁ。
 欲を言えばこのシステムでもっと色んなシナリオを遊んでみたくはあったかも。例えば荊州四英傑とかでさ。



 コレを書いている時点ではまだ遊べていないのだけれど、「三国志年代記」シナリオは中々面白そうな構造になっている。

 登場する全ての君主が選べる上、君主ごとに割り振られたコストの中から武将を選んで配下にしてゲームが始められるらしい。
 当然、パッとしない武将や文官らは多く召し抱えられるものの、陣営を代表する猛将や神算鬼謀の名軍師はそうそう組み込めるものでもなく、また君主ごとの総コストの縛りが……なんてシステムは、ちょっと格ゲーの話になるが「カプエス」のレシオシステムみたいで心躍るものがあったりもする。


一見拍子抜けする「年代記入門編」シナリオのシンプルなマップ。
このシナリオでは黄河すらねえ。

 シナリオに関しては「年代記入門編」から「三国志年代記」にかけて次第に難易度が上昇するようになっており、領土数や(恐らく)CPUのルーチンなんかも強化されていっている(んだと思う)(たぶんね)。

 「年代記入門編」では1画面に収まるような大雑把な中華大陸と数える程度の領土を曹操、孫権、劉備で争う簡易的なシナリオなんだけれど、これが後のシナリオになればなるほどマップは広大になり細分化され、領土の個性も出てき……と面白みが増してくる。

こちらが「群雄割拠」のマップ。西涼や蜀の形が分かるように、少しずつ細分化されていく。



 この点に関してはゲームを楽しみながら熟達、親しんでもらおうというレベルデザインが感じられるので私は好きかな。
 入門編に関して言えば、コツさえ掴めば最速で10分程度でパパッと天下統一できてしまうお手軽さも良い。
 何せプラットフォームはガラケーだ。
 このくらいシンプルな三国志ゲーがあったって良いんだよ。って。


リールを回して出た数字で競う戦争方式。
当然武力の高い方が有利だけれど、出目次第では郭嘉で馬超に勝つ事もできなくはない。


 その上で、「1領土に置ける部隊は最大で4部隊まで」だったり、戦争は「武力に応じて数字が決められたリールを回して大小を競う」だったり、ガラケーらしい制約を感じさせる中で「ゲームを楽しませよう」とする小気味いい工夫が散りばめられている。
 また、クリア後のリザルト時に評価指標に入る「統治度」の概念もあり、単なる陣取りゲーではなく知力に優れた文官を適所に配置する、いわゆる内政要素も頑張って盛り込まれているのも心憎い。


 当然、戦争時は武力最強の呂布が大暴れする反面、クリア時の好評価を狙うなら領地の統治度を上げるためには文官、賢人も起用して統治度の低い領地に配置してあげる必要が出てくる。
 また前述の通り1領地4部隊までの縛りがあったり、五丈原や函谷関なんかの関所は1部隊ずつしか通れないため「うまいこと導線を確保して文官を地方に動かす」事に気を配るのも重要な要素になってくる。

 特にこのゲームは大都市では「部隊」という名前の汎用・ザコ・ユニットが供給されるようにできており、領土が少ない頃は領土保持に使える反面、人材が溢れてくる中盤以降はなんとかこの部隊を既に統治度MAXの地域に左遷する……という必要も出てくる。
 が、統治度が高ければ自動的に在野武将が登用できてしまったりもするので、いくら僻地だからといって例えば天水に不要な汎用部隊を4隊配備してしまうといつまで経っても姜維が世に出てこない、なんて事態にもなり得る。



「中原制覇」以降のマップがこちら。
関所(紫色の領土)も設けられ、天然の要害たる蜀の地に攻め込む難易度が高い事が分かる。


 先に関所の概念について書いたのだけれど、このゲームには領土ごとに土地の規模みたいなものがある。

 関所の場合は1部隊ずつしか通れないため、侵攻側も防衛側も1部隊同士での戦いになり、これが巴西、蜀の地への要害としてゲーム的に機能する。キチッと猛将を配備しておけば少ない部隊数でもしっかり守り切れるぞ、という訳だ。
 「曹操の副将が10万の兵で来たならば、これを平らげてみせましょう」……と言ってのけた魏延もかくや、というプレイが楽しめる。

 このシステムは文官の往来という面では面倒な部分ではあるものの、陣取りゲームとしては面白いので私は肯定的というか、好きな部分の一つかな。

 三国志ファンにはおなじみの洛陽や成都、建業は大都市として部隊をドンドン増産してくれる反面、涼州なんかの僻地だといつまで経っても部隊が増産されないため、キチンと侵略行為を行って敵方の武将をひっとらえない限りは戦力の増強もままならない……と、こういう、シンプルながら「ちゃ、ちゃんと三国志ゲーしてる~~~~~!!!!!」と思わせてくれるのが実に良い。


人物紹介欄はリリースされた頃の年代的なものもあってか、演義と正史のいいとこどりって感じ。
「天下二分の計」を反映してか魯粛は正史よりの偉丈夫のように描かれている。


一方で、例えば胡車児は「豪傑に酒を勧めるのが得意」という、サンプル数1やろそれ! って演義の逸話が描かれている。


 この文官、智将というのも決して統治度のためだけに存在している訳ではなく、侵攻時に連れて行く事で軍団全体に武力バフがかかる仕組みになっている。
 つまり、単純に猛将4部隊で侵攻するのではなく、猛将3智将1で侵攻した方が猛将の武力が上乗せされてリールに乗る数字が上がるため戦争が優位に進む……なんて事が往々にして起こる訳だ。

 

関羽はさすがの忠誠度の高さ。これが低いと倒した時に捕縛しやすくなる。
なお武将のいわゆる「顔グラ」要素は皆無なのは見ての通り。

 また、多くの場合は武将ごとにも個性と呼ぶべきスキルが設定されており、これが例えば張飛の場合は長坂橋の逸話からか「曹操陣営相手に武力プラス」、関羽なら五関突破の逸話からか「関所侵攻時に武力プラス」。
 呉の水軍提督として名高い周瑜や陸遜なんかは「侵攻時に渡河する場合武力プラス」なんかが設定されている。


パラメータが10段階評価のこのゲームに於ける「+3」はとにかくヤバい。


 個人的には合肥の戦いが有名な張遼に「孫権陣営との戦争時に武力プラス」スキルが付与されているのにニヤリとさせられた。
 泣く子も黙る遼来来! がゲーム内で再現されているという訳だ。

 こんなの三国志おじさんとしてはワクワクしない訳がない。のだけれど、ゲーム的には特定の陣営相手のスキルはその陣営を滅ぼした後は効果を発揮しない、いわゆる死にスキルになってしまうよなぁ~というジレンマもなくはなかったりする。
 でも良いよね遼来来! そういうの大好物だよ私は!!!

 曹操なんかも「袁紹陣営との戦争時に武力プラス」というスキルになっているので、これも「なるほど”至弱を以て至強にあたる”という訳か……!」とニンマリ。
 これらの武将のスキルのお陰で、一見すると1.5流級の武力だな~と思わされる武将が意外なところで戦線の維持に貢献したりして、武将を適所で起用する楽しみに繋がっている点が好感触だ。



 そしてこのスキルを尖らせた兵種の最もたるものが数ユニットのみ存在する「特殊ユニット」だ。
 例えば江東の二喬として有名な大喬、小喬は連れて行くだけで無条件で軍団の武力や知力を高める事ができたり、献帝に至っては自陣営にいるだけで陣営全員の武力にプラス補正がかかる仕組みになっている。


忠誠が低いため倒しさえすればほぼ捕縛可能。
自陣営が奉戴した時は後方の都市に置くのが吉か。

 「三国志演義」に於いては献帝を早期に擁立した曹操が歯向かう陣営を朝敵という汚名を着せて貶めて……という話がよくあるのだけれど、これをゲーム的に解釈した結果がこの陣営全員バフというぶっ壊れスキルなんだろう。
 コレのお陰で本来は汎用・ザコ・ユニットとして多くの場合ぶっ飛ばされる運命にある部隊が意外にも良い数字を出して猛将に食らいついてきたりするので侮れない。

 実際に「中原制覇」シナリオで遊んでいる時は曹操陣営に献帝がいたお陰で最後までどう切り崩したものか? と頭を遣う事になった。
 だって曹操と同じ領地に諸葛亮までいたんだものね。
 このゲーム、防衛側の都市に君主が居る場合はそう簡単に討たれないようにこれまた武力バフが上乗せされる仕組みになっているので、それが知力MAXの諸葛亮が居るバフまで乗ってしまうと本当に切り崩せなくなってしまうんだ。

 結局は別動隊を回して対曹操軍スキル持ちの張飛に周瑜を添えて典韋をぶっ飛ばしてなんとか献帝を奪回して、これまた張飛と周瑜のコンビで何とか曹操を破って天下統一したんだったっけかな。その時は。
 ご多分に漏れずなのか発動条件が限定されているスキルほどバフの上昇幅は大きくなっているのか、曹操陣営に対してはとにかく張飛をぶつけて何とかした記憶がある。共に死を決さん!(大喝)





君主にしか設定されていない顔グラ。
でも結構好きな部類だよこの味の画。


 まだまだ書ける内容はあるものの、総評としては「シンプルな仕組みながら三国志らしさを味わえる陣取りゲーム」だろうか。


 こんな三国志愛に溢れる佳作をファミチキ一枚分で味わって良いものだろうか? なんて思いながら、次こそは三国志年代記シナリオを遊んでこようと思う。やっぱり呂布かなぁ。でも馬騰も好きなんだ私。だって馬騰って馬超に龐徳に馬岱に八手の大将らと武弁者は多い癖に内政面が死んでるから、自然と長安に速攻かけて肥沃な土地を奪うのが最適解になっていくじゃない。そういうのも含めて私は190年代の馬騰陣営で刹那的な叛逆プレイが大好物なんだけれど、まぁ、いや、そういうのも含めて、とにかく面白いよね三国志ゲーってさぁ!!!

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