🍅30年前の記憶からよみがえる。トマト2.2kgで仕込む“本格トマトソース”瓶詰めレシピ
──オーストラリアのキッチンから、瀬戸内の台所へ
はじめに
赤く熟した加熱用トマトが、今年も畑に実る夏。
収穫のたびに思い出すのは、30年以上前のあの台所の景色です。
まだ若かったころ、オーストラリアにワーキングホリデーで滞在していた時期。
縁あって暮らすことになったホストファミリーは、イタリア出身の大家族でした。
週末のキッチンには、いつも山積みのトマト。
大きな鍋から立ちのぼる香りと、静かに煮詰まっていくソースの赤。
このレシピは、その頃に教わった「家庭の味」の再現です。
何年経っても色あせない、夏の記憶を瓶に詰めてみませんか?
🍅材料
加熱用トマト(完熟)……2.2kg
玉ねぎ(中)……2個
にんにく……4片
オリーブオイル……大さじ9(約135ml)
コンソメ(顆粒)……小さじ4
塩……小さじ2
砂糖……小さじ2(酸味の調整に)
酢またはレモン汁……大さじ4(保存性UP)
ハーブ類(バジル・オレガノ・ローリエなど)……お好みで

🥄作り方(所要時間:約90分)
① トマトの湯むき
ヘタを取り、十字に切れ込みを入れる
沸騰した湯に1〜2分 → 冷水にとって皮をむく
ザク切りして、大きなボウルに用意
🔸コツ: 完熟しているほど湯むきしやすく、酸味もまろやかに。


② 香味ベースをつくる
厚手の鍋にオリーブオイル+薄切りにんにくを入れ、弱火で香りを出す
にんにくが色づいたら、薄切り玉ねぎを加え、しんなりするまで炒める
🔸焦がさないよう、火加減に注意。ここで味の土台が決まります。
③ トマトを煮込む
トマト、塩、コンソメ、砂糖(必要なら)を加える
中火でふつふつ→アクを取って弱火に
フタをずらして45〜60分煮詰める(目安は量が約半分)
最後にハーブと酢(またはレモン汁)を加えて、さらに5分加熱
④ 瓶詰めと保存
熱湯消毒した瓶に、アツアツの状態で注ぐ
すぐにフタをして逆さまにし、自然に冷ます
常温で3〜6ヶ月保存可(冷暗所)/開封後は冷蔵庫へ(1週間以内)

🍽 食卓の使い方いろいろ
パスタに和えるだけで、本場の味に
チキンのソテーやオムレツにかけても◎
野菜スープやミネストローネのベースにも
瓶ごと冷凍しておけば、冬まで楽しめます
🌿30年前の香り、いまの台所で
「ソースは焦らず。トマトが“いま”と言うまで、ただ見守るの」
イタリア出身のホストマザーが教えてくれたその一言が、今もずっと残っています。
当時はただ“美味しい”と思っていたけれど、今ならわかる気がします。
料理はレシピじゃない。
素材と時間と、人の手がつくる“記憶”そのものなのだと。
🧡このソースに込めていること
吉川自然農園では、農薬も化学肥料も使わずに育てた加熱用トマトを、毎夏この方法でソースに仕込んでいます。
手間はかかるけれど、家族と過ごす仕込みの時間も含めて、ひとつの「豊かさ」。
畑と台所がつながる、季節の営みのひとつです。
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