救う神あり
Blueskyをやっています。
インスタもXも「しずかなインターネット」もやめてしまいましたが(Xは鍵垢にして放置)、Blueskyは続けています。そういえば、はてなブログは最近日記アカウントとしてのんびり再開しました。はてなの「読者」さんは、(自分も含めて)あまり離脱しないのですが、はてなを頑張っていた時期にお付き合いのある方が、今ではほとんどいらっしゃらないので、当初親しくしていたごくごく少数の方が、読んでくださっています。
Blueskyは、300字の文字数がちょうど良い感じ。海人さんと渡邉さんの紹介で足を踏み入れたので、最初から読書アカウントの集いにもぐりこんだのがよかったのだと思います。みなさん精力的に面白そうな本を読んでいらっしゃって興味が尽きません。爽やかな風のような交流の場が心地よいので、私もたまに読んだ本の感想や日常のつぶやき、文章の練習のような投稿をしています。
そんな中、Blueskyで相互フォローをしている「ちょうちん ねこ」さんが、先ごろ私の『春告鳥シリーズ全六巻』を全巻読んでくださって、各巻の感想を投稿してくださいました。
『春告鳥シリーズ全六巻』は、私の「アルデバランシリーズ」の作品のひとつです。文庫本で六巻分あり、巻ごとに独立しているので、こちらも「シリーズ」と表現しています。
ちょうちん ねこさんは、Blueskyで本の感想や、訪問した展示会や展覧会のこと、美味しいお店などを紹介していらっしゃいます。ご縁があって、吉穂堂で私の本を見つけると、購入して読んでくださるようになりました。販売している本はコンプします、とおっしゃってくださっていて、小説を書いたことやそれを販売したり、読んでもらうことについて、いろいろあって悩み、へこたれていた私は、本当に救われました。「捨てる神あれば拾う神あり」の通り、私にとってはなんというか、まさに「救う神」だったのです。
素人が書いて作った拙い本を手に取り、手に取っただけでなくちゃんと読んで、「読みましたよ」と伝えてくださることや、その時思ったことを書いてくださること——。物語を作る者として、これほど嬉しいことはありません。それが、今回はなんと「各巻」です。感激が六回続いた喜びを、どう表現したらよいでしょう。しかもそれが、誰もが読みたくなるような感想で、思わず私自身が全巻読み直してしまったほどです。
ちょうちん ねこさんの了承を得たので、ここに、各巻の感想を掲載させていただきます。
春告鳥
『春告鳥』
吉穂みらいさんのアルデバランシリーズ。あまりに面白いので、あっという間に読み終わりました。
『他人のそら似』の方ではバドルの視点から描かれていた場面を、こちらは朔の視点から描かれています。自費出版の長編小説でこれだけ練り上げた世界観の作品を生み出したことが驚きです。
棚書店やネット(吉穂堂さん)で在庫を見かけたらぜひ即買いをお勧めします!
続編の『郭公』も、もうすぐ読み終わるのですが、『他人のそら似』で仄めかされているバドルと朔の過去は「春告鳥シリーズ全六巻」の中で明かされていくようなので、とても楽しみです。

郭公
『郭公』
春告鳥シリーズの第2巻。
アルデバランシリーズでたびたび登場する割に土師(はじ)のキャラクターがいまいち掴めていなかったのですが、ようやく彼が何者なのかがしっかり描かれている話になり、モヤモヤがだいぶ晴れましたw 春告鳥シリーズから読み始めていたら土師にもっと感情移入できていたかもしれませんね。
今巻で朔とバドルの出会いが描かれており、今後この2人と土師がどのように物語を紡いでいくのかとても楽しみです。

烏鵲
『烏鵲(うじゃく)』
春告鳥シリーズの第3巻。
今巻では、とりわけ坂本千里の絵の描写が気に入っています。実在しない人物を描いた実在しない絵を、いかに魅力的な作品であるかをリアリティを込めて伝える文章に魅了されました!
最後のフィンの「万太、私と付き合う気があるなら、名前を教えてあげる、と。今度こそ本当に恋人にしてくれるのなら、と」という万太とレコードの結びつきを示す台詞とその場面は、最高に痺れました😆

このときから帯に挑戦
玄鳥
『玄鳥(つばくらめ)』
春告鳥シリーズ第四巻。
今巻は重くて深い、そして愛情のあるエピソードが多かったように思います。親しい人の死や新しい命の誕生に出会う話などがあり、このような話は歳を重ねれば重ねるほど、読んだときに共感するところが多いように思いました。
そんな中で今巻のお気に入りは、芙蓉さんが朔を罵倒する台詞回し。お世辞にも好感の持てるキャラではないけれど、キレッキレの言葉で朔を非難する台詞は、まるでフリースタイルダンジョンのラッパーのようで面白かったです。

千鳥
『千鳥』
春告鳥シリーズ第五巻。
後半のストーリー展開が驚きの連続で、これで最終巻でも良いのでは?と思ってしまいました。 アルデバランシリーズを『ナユタ』から読み始めた私としては、ナユタとそれに絡むエピソードが登場したのがとても嬉しかったです。
春告鳥シリーズ、あと1巻です!

小夜鳴鳥
『小夜鳴鳥』
春告鳥シリーズ最終巻。
文庫本6冊レベルの長編小説を自費出版でやるのも偉業ですが、春告鳥シリーズは時系列を崩す手法が使われていて、そこにも驚きです Σ(゚Д゚) 朔の生涯の終わりの描き方がとても感動的でした。そして次のナユタたちの世代へ命のバトンが渡され、その後も命のリレーが続いていくことを感じさせるエピローグは、4世代にわたるアルデバランシリーズの壮大な物語に相応しい締めくくり方だと思いました。
他のアルデバランシリーズ作品との繋がりを知ると、この物語の奥深さが一層楽しめますので、他の作品もぜひ手に取ってほしいと思います。

ちょうちん ねこさんの投稿があってから、青音色メンバーでもある坂本瞳子さんの「星文舎BASE店」に委託していた『春告鳥シリーズ全六巻』も売れました(ちょうちん ねこさんの感想のおかげだと思っています)。
今のところ、私の手元には『春告鳥』『郭公』『千鳥』の巻が少しずつ、残っている状態です。
REDTRAIN(株)さんに頼んである増刷分が刷り上がってきたら、セットにして販売します。あと、2セットほどになるでしょうか。セットが組みあがったら、「吉穂堂」か、「文学フリマ東京43」か、「星文舎BASE店」さんかで、販売予定です(まだ未定です)。
私のアルデバランシリーズは「つながり」がひとつのテーマ。
全シリーズの「つながり」がすべて詰まったような『春告鳥シリーズ』を読むと、『ナユタ』や他の本を読んだときに、いっそう面白い発見があると思います。ちょうちん ねこさんはそれを「発見」してくださいました。この場を借りて、心から、御礼申し上げます。ありがとうございます。
ちょうちん ねこさんの感想を読んでこのシリーズに興味が湧いたかたがいらっしゃいましたら、今後のWEBやLINE公式、note記事やBlueskyなどの動向をチェックしてみてくださいね。そちらで販売のお知らせなどをしたいと思います。
【追記】
文学フリマ東京42で、ちょうちん ねこさんがブースに来てくださって、お目にかかることが出来ました。感激でした!
その時、あと『飛鳥』だけです、とおっしゃってくださったので。笑顔で応対しつつちょっと胸が詰まってしまって、ほんとうは泣きそうでした。
でも、ちょうちん ねこさん。既刊は『飛鳥』だけなのですが、実はこれから三作品ほど新刊が出ます。気力と体力が伴えば、あと二作品……ごめんなさい!
改めて。読んでくださって、本当に、本当に、ありがとうございます!!
