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【eBay】米国が7月8日から輸入品の電子証明書提出を義務化(CPSC)。日本人セラーは知っておくべきか?

7月8日、米国で地味に重要な制度変更が始まります。

CPSC(米国消費者製品安全委員会)によるeFiling義務化です。おもちゃ、子供服、家電、寝具など、安全基準が定められた消費者製品を米国に輸入する際、これまでは「コンプライアンス証明書を持っておけばいい」だったのが、「通関時にCBP(米国税関)のシステムへ電子申告すること」が必須になります。

なぜこの制度が生まれたのか

背景にあるのは、Temu・Sheinなどを経由して安全基準を満たさない製品が大量に米国市場へ流入してきた問題です。

鉛塗料を使ったおもちゃ、発火リスクのある格安バッテリー、フードの紐が安全基準を満たさない子供服——こういった製品が「証明書はあります(でも確認されないから実態は不明)」という抜け穴を使って流通してきました。

これまでの制度は後手後手でした。税関が怪しいと判断した荷物を止めて、初めて証明書を確認できる仕組み。事前に何が入ってくるかを把握する手段がなかったんですね。

eFilingの義務化により、CPSCは輸入データをリアルタイムで受け取り、AIリスク評価で事前に怪しい荷物を選別できるようになります。ちゃんとした証明書がある荷物は検査が減り、怪しい荷物に資源を集中できる。実質的には「中国発格安品の水際対策」として機能する制度です。

eBay日本人セラーへの影響は?

結論から言うと、ほとんどの日本人eBayセラーには直接の影響はありません

越境ECでは「輸入者(Importer of Record / IOR)が誰か」が重要になります。eBayでバイヤーが個人輸入として受け取る場合、IORは基本的にバイヤー本人です。僕たちセラー側が証明書を用意する義務は原則発生しません。

ただし、以下のケースは注意が必要です:

  • 子供向けおもちゃ・フィギュアを扱っている:CPSCの規制対象製品であり、金額に関わらず申告が必要

  • DHLでDDP(関税込み)配送をしている:DHLがIORとして通関処理する場合、将来的に証明書の提示を求められる可能性がある

  • アパレルで子供向けアイテムが混在している:子供服は安全基準の対象

なお、CPSC自身が「当面は申告欠如のみで入国拒否はしない、警告メッセージのみ」と表明しています。すぐに何かが止まるわけではありませんが、リスクスコアには影響します。

日本セラーにとっての長期的なチャンス

面白いのは、この制度変更が長期的には日本セラーにとって追い風になりうる点です。

日本製・日本流通品はもともと品質基準が厳しいです。証明書を用意しやすく、通関でのリスクスコアも下がる方向に動く。「安かろう悪かろう」な製品との差別化が、制度レベルで後押しされる形になります。

「Made in Japan / Shipped from Japan」の信頼性が、これまで以上に米国市場で価値を持つ時代が来るかもしれません。

今すぐやるべきこと

正直、今すぐ大きなアクションは不要です。ただ一点だけ:

利用しているキャリア(DHLなど)に「IORの扱いはどうなるか、セラー側に何か必要か」を確認しておく。

これだけで十分だと思います。

制度の詳細はCPSC公式サイト(cpsc.gov/eFiling)で確認できます。eBayで日本から米国向けに販売している方は、頭の片隅に置いておいて損はない情報です。

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