第3セクターの変革。阿寒丹頂の里を魅力ある施設へ!
第3セクターとは?
前回の記事でも書きましたが、第3セクターとは、大まかに言うと、国や地方公共団体(第1セクター)と民間企業(第2セクター)が共同出資して設立される法人です。
阿寒丹頂の里とは?
そんな第3セクターとして運営されている阿寒丹頂の里は、阿寒町が釧路市と合併する以前から、行政が中心となり、様々な施設を建て、現在は6つの建物を有するエリアとなっております。
1977年にタンチョウ視察センターが先駆けてオープンし、1979年に自然休養村、1988年には雄別炭鉱を後世に伝えるため資料館とSLを展示した炭砿と鉄道館「雄鶴駅」が完成されました。1989年に財団法人自転車道路協会の助成を受けて、「サークルハウス赤いベレー」が開業。その後1996年に国際ツルセンターが新設されたと同時に、道の駅がオープンします。
道の駅は2016年に国道240号線を挟んだ赤いベレー側の敷地に新設して、JA阿寒も入居し、お土産やイートインコーナーを有しております。
現在、赤いベレーには温泉・宿泊・レストランがあり、自然休養村にはキャンプ場・焼き肉コーナー・炭砿と鉄道館・パークゴルフ場・貸し農園のアクティビティを楽しむ施設となっております。2025年4月には丹頂観察センターが閉館になりましたが、現在も阿寒国際ツルセンターは240号線を挟んだ場所にあり、年中丹頂を観察できると同時に、春にはビオトープを歩きながら野鳥を観察できるバードフェスの開催。冬には野生のタンチョウが200羽以上飛来し、丹頂結婚式などを行うタンチョウ感謝祭も催しております。
道の駅の敷地内に、宿、温泉、丹頂観察施設があるという全国でも稀なエリアです。

(株)阿寒観光振興公社とは
この阿寒丹頂の里を管理しているのが(株)阿寒観光振興公社となっております。筆頭株主は釧路市となり、その他に阿寒町の住民や企業が株を持っております。建物は釧路市が有し、指定管理の制度により、競争入札で選定された会社が5年間の運営を行います。株式会社ではありますが、投資を行って回収するというよりも、行政の施設を維持管理し、運営するという事が、大きな担いとなっており、ここ数年は釧路市役所からの定年退職者などが代表取締役として経営を担っております。強みは、阿寒行政センターと連携し、大きな発信力があることや、お風呂があることで、阿寒町民の憩いの場にもなっているところですが、弱みとしては、広い敷地がゆえに維持管理費がかさむ事。また、㈱阿寒観光振興公社は事業が、この丹頂の里エリアを運営する事しかないので、競争入札に負けてしまうと解散せざるを選ないということで、大きな投資ができないところにあります。
2024年4月吉田勝幸が営業部長に就任
そんな、㈱阿寒観光振興公社に昨年度、私が民間の経営ノウハウや営業を期待され、昨年の4月に営業部長に就任されました。
まず、就任後は現場の意見を色々と聞きたいと思い、各部署の担当から様々な課題などを抽出する作業を行いました。また社内の営業会議や株主会議に参加したり、行政センターの皆さまと意見交換したり、阿寒の地域住民や経営者の方のお話も聞いたりしました。昨年までは、船井総研さんがコンサルに入っていたので、様々な企画なども一緒にやらせていただきました。
就任の経緯は色々と行動した結果でもあったのですが、それは前回の記事で若干ふれております。
㈱マルカツの創業地で新聞販売を行っていた阿寒地域に、スーパーや飲食店がどんどん無くなり、衰退していく中、なんとか活性化に寄与できないか?と、2022年に阿寒丹頂の里活性化協議会を立ち上げて、道の駅を中心に阿寒町の活性化を図る企画を行なっておりました。阿寒町行政センターの皆さんも、同じ想いがあり、結果的に、私に白羽の矢が立ちました。

阿寒国際ツルセンターの魅力及びブランド力向上
各施設に魅力があるのですが、その魅力が充分に伝わっていない部分もありましたので、イベントを開催し、周知とともにエリアの魅力を引き出すことを重要視しました。
まずは、阿寒国際ツルセンターの発信や付加価値向上です。冒頭でも述べた通り、年中タンチョウが見れて、冬には多くの野生のタンチョウが飛来する施設ではありますが、少し奥まっていること、入館料がかかるということで、市民に足を運んでもらえない。また、冬に入館者が集中しすぎるという課題がありました。そこで、まずは、オフシーズンも足を運んでもらうべく、イベントを開催することとなります。私もあまり知らなかったのですが、会議の場で河瀬館長から、夏場も130種類の野鳥が観察出来るスポットだと言うことを教えてもらいました。そこで、行政も入った会議の中で、阿寒町本町をバードウォッチングの聖地にしよう!ということになり、初のバードフェスを開催することとなります。


イベントは大成功に終わり、今年も2回目を5月31日から6月8日の期間で開催することになりました。
また、早田社長の日の出とタンチョウは相性が良いという一言から、『初日の出とツル』という企画もお手伝いさせていただき、特別入館として6:30より開館し、入館料とホットドリンク込で1000円で行いました。そして、今年の元旦は見事に初日の出とタンチョウを拝むことができました↓
さらには、冬のイベントとして2012年から始まった『丹頂の里千年祭』をリニューアルということで、2023年に『タンチョウ感謝祭』を開催しました。この年はタンチョウが国の特別天然記念物に指定を受けてから70周年を迎えるということで記念事業という位置づけで、様々な企画も行いましたが、私も携わることになり、チラシもリニューアルし、イメージを変えて、ブランド力向上を目指しております。

丹頂の里施設全体の回遊
また、毎年、貸し農園の野菜直売や、抽選会などがある『阿寒丹頂の里まつり』も、チラシをリニューアルを行いました。各施設を回遊してもらいたいために、お買い物1,000円につき1回クジが引けるというブースに私も自ら赤いエプロンを着けて立ち、声掛けをさせていただきました。多くのお客様とコミュニケーションをとり、要望や課題を引き出すことも出来ました。


入札に向けて
2024年は5年間の指定管理の入札年度にあたる年で、当然㈱阿寒観光振興公社も手をあげるわけですが、ここ何年かは、競争相手がいない状態が続いていましたが、昨年は手をあげる会社が現れたので、ガチのプレゼンをしないと負けてしまうという危機感がありました。私も営業部長として、さらなる魅力度アップのため、色々な企画書を作成しました。マルカツグループが運営している様々なブランドを活かすべく、ファイテン技術やカフェのノウハウ、クシロバコの商品開発など、プレゼン当日は、今後の可能性なども含めて1分15秒という短い時間でしたが、しっかりとPRすることができました。
おかげさまで、見事5年間の指定管理を勝ち取り、今年度も4月から装い新たに運営が開始されます。
丹頂の里リニューアルにむけて
今年度より市の方針の中、大きく変わる事が2つあります。まず1つとして、丹頂観察センター閉館に伴い、阿寒国際ツルセンターに統合されること。そして2つ目として、道の駅にあった観光案内を赤いベレー側に移し、事業集約を図ることです。赤いベレーには宿泊や温泉の受付もあるので、そこに観光も兼ねてということでした。その改装をクシロバコが担うことになります。もともとクシロバコという会社は、つぶ事業部とハコ事業部があり、ハコ事業部は特産品BOXの販売の他に、釧路の建物(ハコ)を魅力的に蘇らせるという意味も込めて作った会社なので、とても気合が入りました。
新たに東京で空間デザインを専門でやっている方をマルカツグループに雇入れ、二拠点居住で働いてもらっています。その方と一緒に振興公社の従業員向け講習を行い、課題の抽出をしたうえで、スローガンやビジョンなども作成しました。
スローガンは
ハネヲノバス〜さあ、次どこ行こ!
とし、
休みどころ 拠り所 休憩所→アクティビティーの入り口
というカタチを理想としていますが、まだまだ社内外に浸透させるには時間がかかると思っております。

赤いベレーリニューアル
上記で述べた通り、赤いベレーを改修するにあたり、羽を伸ばす事、また次に向かう活力を与える場所とするべく、くつろげる空間と、また飛び立つエネルギーも持ってもえるよう意識しました。イメージカラーは緋色とし、丹頂をイメージしました。
また、もともと古い建物なので、あまりモダンすぎると違和感が出ちゃうという事で、昭和レトロながらもオシャレというような雰囲気を醸し出すため木の材質、家具選び、緋色に近づくようなペンキの色、文字のフォントにもこだわりました。
トップ画面にも載せましたが、カウンターが大きく変わったと思います。祖父が持参して私が譲り受けた丹頂の絵も額を赤く塗ると更に素敵になりました。是非絵も見に来てください。インドネシアの僧侶さんが描いてくれました。

ちなみに、改装前はこんな感じでした。

椅子もテーブルも刷新して、くつろぎの空間にしました。


今年度より春の魅力を存分にPR
阿寒丹頂の里は、春には桜が満開になり、とても見応え満載で魅力的なんですが、なかなか伝わっていませんでした。そこで4月の自然休養村オープンにあわせ『春満開』というテーマで、見どころや遊びどころの案内と共に、各施設を見える化しております。
デイキャンプで火も使えるし、子供の遊具もあるし、桜満開の中パークゴルフを楽しめるし、鳥のさえずりと共にビオトープを歩けるし、ホント一日中楽しめる施設なんです。

遊んだ身体の疲れは、日帰り温泉で癒されてください。
これも伝わってないですが、
赤いベレーの温泉は、美肌の湯と言われて、メタケイ酸が豊富なんです。
まだまだやる事山積みですが、
阿寒丹頂の里ランドを本当に面白いランドにしたいんです。皆様引き続きよろしくお願いします。
