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SoFiを最強フィンテックに変えた理由「銀行免許」

SoFiは銀行免許を持っていることが大きな差別化要因であるとよく言われる。今回は、現在の米国の金融業界において、SoFiが銀行免許を持つ優位性について見ていく。

<銀行免許を持つフィンテック企業との比較>
そもそも米国で銀行免許を取得するのは、非常に厳格かつ最低でも数年かかる審査プロセスを経る必要があり、極めて困難である。加えて、銀行免許取得後も各種規制への準拠が求められ、それに伴う運用コストの負担も大きい。

すなわち、銀行免許を持つだけで大きな差別化要因となる。

そのような環境下において、米国内フィンテック企業で銀行免許を持つ企業は、SoFi、Block、Varo Bank、LendingClubなど、数が非常に限られている。

そのなかで、「お金を預かり、その預かったお金を貸して、利ざやを得る」という、いわゆる王道の銀行ビジネスを主軸としている企業は、SoFi、LendingClubとなるが、融資の規模・収益性・多様性の観点から、SoFiが一歩も二歩も抜けて強い立ち位置にある。
※Blockは中小企業向けの決済ソリューションが主軸であり、またVaro Bank(非上場企業)は、預金・決済サービスを主軸とし、かつ赤字が続いている。

<銀行免許を持たないフィンテック企業との比較>
最近では、銀行免許を持たず、提携銀行を通じて金融サービスを提供するフィンテック企業が増えている。代表例として、Affirm、Chime、PayPal、Robinhoodなどが挙げられる。たとえばRobinhoodは、証券口座内の待機資金を提携銀行に自動的に移動させて、高い金利を支払うサービスを提供している。

ただし、これら企業がSoFiと同じ土俵で正面から競争できるかというと、「提携銀行を通じて金融サービスを提供する」という時点で、提携銀行に支払う手数料負担が発生し、採算性の面で不利になる。もちろん自由度も落ちる。

<大手銀行との比較>
J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ、シティバンクなどの大手銀行は、金余り状態が続いているため、高い金利を提供して預金を集める必要性がない。
※預金に対する貸出比率は3行ともに50%台。一方、SoFiは100%超

また、大手銀行のNIMは、一番低い水準で推移している。一方、SoFiのNIMは2025年第1四半期において6.01%となっており、大手銀行の約2倍である。
※NIM(Net Interest Margin):銀行がどれだけ効率よく利ざやを得ているかを示す指標。貸出による利息収入から預金などへの利息支出を差し引いたものを、利息を生む資産で割って算出される。

FDIC Webサイトより抜粋

仮に、SoFiのように高金利を設定すれば、金利支出が収入を上回り、利ざやが赤字に転じる可能性が高い。(預金金利 J.P.モルガン:0.01 %、SoFi:最大3.80%)

したがって、大手銀行とはいえ、SoFiと同じ預金金利で戦うという選択肢をもはや持つことができず、魅力的なサービス提供や収益性という点において、既にSoFiとは圧倒的な差がついている。

まとめると、SoFiは米国内で現在極めて有利なポジションにおり、この構造は簡単に崩れるものではない。よって、今後も優位性を維持し、業績を拡大していくと見込まれる。

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