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SoFi Technologies, Inc.(SOFI)⑥Technology Platform事業「SoFiは金融業界のAWSになれるのか?」

前回は金融サービス事業を取り上げたが、今回はTechnology Platform事業(技術プラットフォーム)を掘り下げていく。

<Technology Platform(技術プラットフォーム)事業>
SoFiは、2020年にGalileo、2022年にTechnisysを買収し、BaaS(Banking-as-a-Service)として、決済インフラや銀行機能(口座管理、トランザクション処理など)を金融機関やフィンテック企業にクラウドサービスとして提供している。

<SoFiは金融業界のAWS(Amazon Web Services)になれるのか?>
SoFiのCEO Anthony Notoは、Technology Platformを「金融界のAWS」に育て上げるという明確なビジョンを繰り返し打ち出している。

これは、Amazonが自社で培ったクラウドインフラ技術をAWSとして外部に提供している。それと同様に、SoFiも自社の銀行システムの中核として活用している技術基盤を、金融機関やフィンテック企業にクラウドインフラとして提供し、金融プラットフォーム事業としてAWSと同様の影響力を持つという意思表示の表れだ。

デジタル技術への移行は今後も加速することが確実視されており、多くの企業がその対応を迫られている中、SoFiが提供するTechnology Platformは、企業が金融サービスを迅速に立ち上げることを可能にし、開発・運用コストの大幅な削減にも寄与している。

このプラットフォーム事業は、一度導入されると他プラットフォームへの乗り換えコストが高く、解約率も低い。これはいわゆる「ストック型ビジネス」であり、契約が続く限り毎月安定的な収益が見込める点が特長だ。さらに、米国にとどまらず、ラテンアメリカ、カナダなどにも展開されており、グローバルな収益機会を生み出している点も大きな強みである。

その技術プラットフォーム事業は売上全体の約15%を占める。売上及び貢献利益(売上から変動費を差し引いた利益)の推移は以下のとおりで、右肩上がりに安定成長している。

2024年の技術プラットフォーム事業の売上は4.0億ドル、貢献利益は1.3億ドル、貢献利益率(貢献利益÷売上)は32%となっている。SoFiは2025年の技術プラットフォーム事業の売上成長見込みを10%台前半〜後半と見込んでいる。

一方、四半期毎の推移を見ると、最近は横ばい傾向となっている。

しかし、米国財務省によるDirect Express(政府の給付金の受け取りのために利用されているデビットカードプログラム)への採用、米国大手金融サービスプロバイダーとの契約(トップ10の顧客になる見込み)、さらに最近ではWyndham Hotels & Resortsとの提携が発表されており、今後は増益基調で推移していくことが期待される。

技術プラットフォーム事業の利用アカウント数は、一時期減少に転じた時期はあるものの、基本的には右肩上がりで、1億6,800万アカウント(2024年末現在)となっており、SoFiが多くの金融機関やフィンテック企業の金融インフラを支える重要な企業であることを示している。

このようにSoFiは、個人向けサービスにとどまらず、法人向けには金融インフラを展開、海外市場にも事業領域を拡大することで、収益源の多角化と継続課金型モデルによる中長期的な成長基盤を築いている。とりわけ、景気や金利動向に左右されやすい個人向けローン事業に対し、プラットフォーム事業は外部環境の影響を受けにくく、SoFi全体の収益構造の安定化につながっている

続く

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