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【運動療法×予防医学】股関節伸展筋力不足が足関節捻挫を招く?~ユースサッカー選手を対象にした研究で判明した事実~

スポーツ活動でも足首の捻挫はよく起こりますよね。
怪我を予防することは選手にとって、親、監督やコーチにとっても、非常に大事なことです。

どのように予防することが効果的なのでしょうか?

今回はサッカー選手の捻挫予防に関しての研究を紹介します。この研究を読むと、股関節など近位部の筋力が足関節捻挫にどう影響するか、そしてどう予防するかを学ぶことができます。

タイトル
“Hip Strength as an Intrinsic Risk Factor for Lateral Ankle Sprains in Youth Soccer Players: A 3-Season Prospective Study”

日本語訳
「ユースサッカー選手における外側足関節捻挫の内在的リスク因子としての股関節筋力:3シーズンにわたる前向き研究」
となります。

では要約です。


1.【研究目的】

ユースサッカー選手において、股関節の筋力、特に伸展筋力の低下が外側足関節捻挫のリスク因子となるかを前向きに検討することを目的としています。

2.【対象と方法】

  • 1.対象:

    • 133名の男性ユースサッカー選手(U11~U17)を対象。

  • 2.方法:

    • 初期評価:

      • シーズン開始時に身体測定およびハンドヘルドダイナモメーターを使用して股関節筋力(各種筋群)を評価。

    • 怪我の登録:

      • チーム医療スタッフが3シーズン連続で外側足関節捻挫の発生を記録。

    • 解析:

      • 主成分、多変量Cox回帰解析により、怪我リスクと各種因子(体格依存性、他の股関節筋力など)の関連性を検討。


3.【主な結果】

  1. 群間の違い:

    • 12名の選手(報告怪我全体の18%)が外側足関節捻挫を経験し、発生率は1000アスレチックエクスポージャー時間あたり0.36件でした。

  2. 条件ごとの違い:

    • 体格依存性や他の股関節筋力の影響を調整後、股関節伸展筋力の増加が怪我のリスク低下(ハザード比0.3, 95%信頼区間0.1~0.9, P = .028)と有意に関連していました。

    • 他の股関節筋群(例えば、外転筋力など)は、外側足関節捻挫のリスク因子とはならなかった。

4.【臨床的意義】

  • 予防プログラムへの示唆:

    • 股関節伸展筋力が低下していると外側足関節捻挫のリスクが高まるため、ユースサッカー選手に対しては、股関節伸展筋力を強化するトレーニングを重点的に取り入れることが重要です。

  • リハビリ・トレーニングへの応用:

    • 他の近位部の筋力評価と合わせ、選手個々のリスクに応じたトレーニングプログラムの構築が求められます。

5.【まとめ】

いかがでしたか?

股関節伸展筋力の低下が外側足関節捻挫の独立したリスク因子であることは非常に学びになりました。

ユースサッカー選手の怪我予防対策として、股関節伸展筋の強化トレーニングの導入が有効である可能性が示唆されますね。
また、すでに足関節捻挫がある方サッカー選手には股関節の評価も必要になってきそうです。

トレーニングメニューとしては、四つ這いになり片脚を天井方向へ持ちあげる運動や、ウォールドリルなどが有効になるかもしれません。

怪我予防のために効果的なトレーニングをしていきましょう。

以上で紹介を終わります。

6.【参考文献】


Hip Strength as an Intrinsic Risk Factor for Lateral Ankle Sprains in Youth Soccer Players: A 3-Season Prospective Study - Roel De Ridder, Erik Witvrouw, Mieke Dolphens, Philip Roosen, Ans Van Ginckel, 2017


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また学びになる研究がありましたら紹介します。
よろしくお願い致します。


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