赤銅色の微笑み(静かな空の晩餐会)
眠れない夜
皆既月食であることを知った
窓から外を見ても
街灯しか見えない
諦め気分で
ベランダ出ると
秋の虫のお出迎え
手摺に近づき
首を左から右へ回す
右端にひっそりと浮かぶ
見慣れぬ赤いお月様
目は月の位置に合わせ
首を右から左に回すと
煌めく星も見え出した
時が立つにつれて
鮮明な空に吸い込まれていく
今夜は任せろと虫の音色はさみしさを消す
私の目は望遠鏡になり
心でのぞくと
月は赤銅色の微笑みを浮かべる
まだ暑い昼と違い
空気は澄んでいて
すごしやすい
さあ
天体ショーの続きを観よう
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