第5話 限界育児 -3歳- ASD | 発達障害 | 育児
3歳になった。
3歳検診は酷かった。
死闘2時間!~実録!3歳児検診!~
そんな特番が組めそうなほど、壮絶だった。
検診会場を“病院”と誤解した息子は、入口からギャン泣き。
「病院じゃないよ」「モシモシするだけだよ」と何度も説明しても、混乱していて全く通じなかった。
最終的に、どうやって検診を終えたのか、記憶にない。
ただ、最後の心理士さんとのやりとりだけは、手帳にメモしてあった。
・過敏さがある
・育てにくいお子さんだと思う
・でも小学生くらいで落ち着くタイプかもしれない
そして、こう言われた。
「お母さん、よくここまで頑張られましたね」
本来なら、ここで涙が出る場面なのかもしれない。
でも、そのときの私はあまりに疲れていて
『本当ですよね…』
と思ってしまったのが本音である。
今振り返っても3歳が一番しんどかったなと思う。
多動と試し行動がピークだった。
公園に行けば、
「自転車乗りたい」→速攻で飽きて乗り捨て、脱走
「砂場遊びしたい」→速攻で飽きて、道具洗ってる間に脱走
何度、公園で名前を叫んだか分からない。
そのうち、心の中でこうつぶやくようになった。
"そんなに逃げたいなら、もういいや…”
そんなある日、公園から帰りたくないと大癇癪を起こした息子を、
無理やり抱っこしようとした。
そのとき、
顔面にグーパンチが飛んできた。
私は反射で、息子の頭にゲンコツを入れてしまった。
泣き出す息子。
悲しそうな顔だった。
でも正直、私の頭の中では
「ごめん」
「でも先にグーパンしたの君やん..…」
「他の親なら我慢できたのかな」
「だめ親だ」
といろんな言葉がぐちゃぐちゃになってしまった。
なんとか帰宅した後、何も考えられなくなって、
とにかく泣きながら児童相談所に連絡していた。
「子どもに手を挙げてしまったんです」
「でもこれ以上、我慢できるか分かりません」
「息子を守ってください」
たぶん、そんなことを言った。
でも正直、あまり覚えていない。
後日、児童相談所で息子を診てもらうことになった。
そして、診断へと進んでいく。
