「父のパソコンが教えてくれたこと」
父は89歳。
胆管がんだが、寿司を食べ、体重も維持している。
先日、7年前のパソコンが壊れ、新しいパソコンを買おうとした。
ところが店員から言われた。
「スマホをお持ちですか?」
母はガラケーだけで、スマホを持っていない。
つまり、
スマホを持っていないと、パソコンを買うことさえ難しい時代になっていた。
そこで思った。
これは高齢者を排除しようとしているのだろうか。
いや、違う。
セキュリティも、SMS認証も、合理的だからだ。

同じことをコインパーキングでも感じた。
昔はロック板が上がり、現金で精算した。
今はカメラ認識。
現金は使えず、キャッシュレスだけ。
事業者から見れば合理的だ。
精算機の維持費、人件費、故障リスクを考えれば、その方が安い。
しかし、その合理化の請求書は、
スマホもキャッシュレスも使えない人に回ってくる。

ここで和田秀樹氏の記事を思い出した。
「キレる高齢者」は、本当に高齢者だけの問題なのだろうか。
社会は高齢者を嫌っているわけではない。
しかし、
社会の合理化は、静かに高齢者を標準から外していく。
悪意ではない。
だからこそ気づきにくい。
私はこれを読んで、少し怖くなった。
老害になることが怖いのではない。
ある日突然、社会の標準から外れることが怖い。

