秋のせいにして、ふわっと過去へ
久しぶりに、大学時代の友人と通話した。
最初は、そんなつもりはなく、
「何か反応してくれたらいいな」くらいのつもりで、LINEを送った。
そこから、トントン拍子に会話が進んで、
あっという間に通話することになっていた。
最後のLINEは、4年前だった。
「きいて~、ネコを飼い始めた」
と唐突に始まり、唐突に終わっていた。
今回のLINEも、唐突に始めた。
「人恋しい秋だから、連絡してみたー」と。
数年前まで、年賀状だけはやりとりしていたが、
ここ数年はそれもなくなっていた。
それでも、私は、人恋しい秋に連絡する相手として
4年間音信不通だった友人を選んだ。
そして、
「前回は4年前だって。えー、はははは」と。
たったそれだけで、全てを超えた。
そこから、時間を忘れて会話を楽しんだ。
やっぱり、青春の日々を、毎日ともに過ごした友人は
それだけ濃く繋がっている。
連絡をとっていなかった期間など、ものともしない。
――しかし、通話を終えたあと、
なぜか一抹の寂しさが残った。
彼女たちは、「今」の私の生活には、入り込んでこない。
今日の通話がどれだけ楽しくても、
今日も明日も会う相手ではない。
この友情は「現在進行形」ではないのだ。
「現在進行形」の人間関係を、おろそかにしてはいけない。
けれど――
唐突に、ふわっと軽く、過去へ旅するように
秋のせいにして、旧交を温めるのも悪くない。
