落ち着いていることの大切さ

診察室では、

ご家族が強い不安の中で来院されることがあります。

突然の診断。

手術の説明。

これからの見通し。

大切な家族のことだからこそ、
頭の中が真っ白になってしまうのは、
とても自然なことだと思います。

以前の私は、

その不安を何とかしなければと、
自分まで焦っていたことがありました。

でも今は、

そんな時こそ、
私自身が落ち着いていることが大切なのだと感じています。

先のことを考えすぎず、

今この瞬間に必要なことを、
一つずつ丁寧に考える。

検査結果を確認する。

治療の選択肢を整理する。

その子にとって何が大切なのかを、
ご家族と一緒に考える。

そうしていると、

最初は不安でいっぱいだったご家族の表情が、
少しずつ穏やかになっていくことがあります。

もちろん、
病気そのものがなくなるわけではありません。

でも、

不安に飲み込まれず、
今できることに集中することで、

進むべき道が見えてくることがあります。

診療とは、

病気と向き合うことだけではなく、

不安な時間を、
一緒に歩いていくことなのかもしれません。

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