「何かしなければ」と感じたときに
診察の中で、
「何かした方がいいですよね」と
不安そうに言われることがあります。
特に腫瘍と向き合うとき、
“何もしない”という選択は、
とても怖く感じるものです。
動かないことで、
進行しまうのではないか。
手遅れになるのではないか。
そう思うのは、
とても自然なことだと思いますし、
そうなってしまうこともありえます。
ただ一方で、
すべてのケースにおいて
「すぐに何かをすること」が
最善とは限らないとも感じています。
状態や進行度によっては、
少し立ち止まって見ることが、
その子にとって穏やかな選択になることもあります。
ある方は、
「何かしなければ」と強く感じていましたが、
納得いくまで、
状態を丁寧に整理していく中で、
“何もしない”という選択をされました。
その後、
状況が変わることはなく、
大切な時間を最期の時まで、
過ごすことができました。
もちろん、
腫瘍の場所や大きさ、
種類によっては、
早く対応した方が良いケースも多々あります。
大切なのは、
必ず
「何かをしなければならない」
ではなく、
その状況にとって
“本当に必要なタイミングと選択”を見極めること。
不安なときほど、
すぐに何かをしなければ
と焦ってしまう。
でもときには、
納得して、
“何もしなくていい”と選べることが、
いいこともあるのかもしれません。
実際の状況では悩ましいと思いますが、
獣医さんとしっかりと話すことが大切なことだと思います。
