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たった一人のため。

大阪道頓堀に行ったんやけど、
威勢のいいたこ焼き屋のお兄さんの声は無くなり、
外国人がやってる串焼き屋で埋まっていた。
京都錦市場と同じような店達。

大阪、京都を代表する活気の街。
溢れる笑顔があって、美味しいたこ焼きや出汁巻き
もくもくと、高額な串焼きを販売する方に、軍配が上がっている。

俺と同時期に街を盛り上げて来た商人の嘆きが、
聞こえてくるような気分になった。


その昔、
街のはずれに、若者が集まる繁盛店を作った。

あのNYのテロによる大惨事に集まって、寄付金を集めたアーティストや京都を代表する狂言師、茂山千三郎さんに盛り上げて頂いたり。
それまで、人通りの少なかった道が、大勢の人達が通る道に変貌した。

博多の大名は、
たった一軒のラーメン屋が、不動産価値を上げたと聞いてる。

店やアーティストのエネルギーって、
ホント、凄いんやね。




二十代から店をやったり、
ブランドを作って全国の小売店へ営業したり、
そんな事をやって来た。
とにかく、自分のワクワクを店とモノで創作した。

正直に言うと、
何のノウハウも理念も無かった。(笑)
ただ、ワクワクと、運だけでここまで来た。

俺はめちゃくちゃ不器用やから、いつも追求するのは、
たった一つだけ。

たった一人だけを思い浮かべて、
その人の為に創作してきたんやね。

ブランドも、店も、この日記も、最近作った曲も。

「ベタ惚れさせたるから、待っとれよ!」
そんな気持ちだけで作ってきた。

たまたまそれを、
たくさんの人が気に入ってくれて、
結果として商売になっただけなんやね。

その「たった一人」は、
実在する人もいれば、頭の中で勝手に作り上げた架空の人の時もある。

面白い事に、
実在する人は、有名人でさえも、本当に来てくれたし、
架空の人も、不思議と現れる。

「こんな人、近いうちに来るで。」
詳細に、スタッフには前もって話しておく。

そして本当に必ず来る。

お客さんはもちろん知らんから、
スタッフだけがニヤニヤしてる。(笑)

そのまま何年も通ってくれる、
ヘビーユーザーになってくれたりした。

中には、
店の初期投資以上のお金使ってくれた顧客様もおられた。



不動産も似たようなもんで、
たった一人が「ここや」と思えば決まる世界。
仮に100人きても、最終1人で決まる世界。

これを意識してると、投げ売りは無くなる。

結婚や恋と、同じね。
モテモテって、少し、自己評価が上がるくらいの事で、
たいした話では無いんやね。
要は、
「こいつ!」って、言う人を一人ゲットしないと満足せえへん。(笑)

最近、こんな事があった。
「私、まあまあモテるのに、粗末にされる。」

プロポーション抜群で、気立てのいい子。
確かにモテてもええ女。

「あんなあ、自分も優しさも安売りやめるんや~!
ほんなら、モテんようになる代わりに、ええ男が寄って来る」

(素直な自分に戻して、寂しさを少し我慢する。)
みたいな事言ったら、全く連絡来なくなった。(笑)💦



友達を維持したかったら、調子を合わす。
そんなくらい分かってるんやけど、
このあたりの加減が、いまだにわからへん。💦

俺の店では、
一回もお客様の愚痴や悪口を聞いた事が無いんやね。

お客の愚痴を聞いて来た店と違うのは、
うちは、お客を選んで来たから。

たった一人に照準合わせて作ってるから、
不備だらけで当たり前。
そんな話、気にもしてない。

さすがに、これをお客様に、口にした事は無いけど、
なんかわかるみたいで、お客さんがうちに合わせて来る。

嘘みたいなホントの話をして終わる。

「飲まへんシャンパン、注文しんといて。」
「買っても着ない服まで買わんといて。」

うちではよくあった台詞。


確か、
ラルフローレンが似たような考え方やったような気がする。



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