# 今日の一皿|博多中洲 ぢどり屋@荻窪。炭火が引き出す、鶏本来のうまさ。
「よりみち一杯」と言いながら、今日はラーメンではない。
でも、この一皿はどうしても残しておきたかった。
立ち寄ったのは、博多中洲 ぢどり屋@荻窪。
店内に入ると、炭火の香ばしい香りが漂う。
それだけで、ビールが飲みたくなるような空気がある。
この日注文したのは、看板メニューのもも焼き。


運ばれてきた瞬間、まず目に飛び込んできたのは、豪快な炭火の焼き色。
真っ黒に見えるほど香ばしく焼かれた鶏肉。
「焼きすぎでは?」
そう思う人もいるかもしれない。
でも、この黒さこそが、この店の魅力だった。

ひと口食べる。
外は香ばしく、
中は驚くほどジューシー。
噛むたびに、鶏の旨みと炭の香りが口いっぱいに広がる。
余計な味付けはいらない。
素材と火入れだけで、ここまでおいしくなるのかと思わされた。
添えられた柚子胡椒を少しつけると、
今度は爽やかな辛みが加わり、また違う表情になる。
シンプルだからこそ、ごまかしがきかない。
だからこそ、おいしい。
食べながら、仕事のことを考えた。
仕事も同じなのかもしれない。
企画書を飾る。
言葉を増やす。
資料を厚くする。
もちろん、それも大事だ。
でも、本当に評価される仕事は、
最後に残る「中身」だ。
素材がよければ、
余計なものを足さなくても伝わる。
逆に、素材が弱ければ、
どれだけ飾っても本質は変わらない。
このもも焼きは、
炭火というシンプルな技術で、
鶏のおいしさを最大限に引き出していた。
仕事も同じ。
足し算ではなく、
引き算で価値が際立つことがある。
本当に必要なものだけを残す。
そんな仕事ができたら、
もっと伝わる企画になるのかもしれない。
派手ではない。
でも、一度食べると忘れられない。
炭火の香りと、鶏の旨みだけで勝負する一皿。
今日のよりみちは、
「本質は、余計なものを削った先にある。」
そんなことを教えてくれた一皿だった。
また、香ばしさが恋しくなったら寄りたい。
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