小笠原村営バス 小港海岸

小笠原諸島・父島は東京から1,000km南に位置する。空港は無く、島を結ぶ交通機関は船舶のみである。東京・竹芝桟橋と父島・二見港を結ぶ定期船「おがさわら丸」は通常週1便、繁忙期週2便運航されている。所要時間は片道24時間を要する。
そんな父島を走る小笠原村営バスは2000年に運行が開始された。
市街地を1週する循環線と、扇浦や小港方面を結ぶ扇浦線の2系統が運行されている。循環線は右回りがオレンジライン、左回りがブルーラインと呼ばれている。
扇浦線の起点は村役場前バス停だ。周辺には小笠原村役場をはじめ、東京都小笠原支庁や小笠原郵便局など行政機能が集まっている。
青灯台入口バス停周辺は父島で一番の商業集積地である。向かい合う小祝スーパーと小笠原生協が島内の代表的なスーパーマーケットで、定期船「おがさわら丸」が到着した入港日の夕方は買出しの島民で賑わう。
都営住宅がある清瀬地区方面に分岐する清瀬交差点を過ぎると奥村地区に入る。周辺には建設業者や漁協など、島の産業を支える事業所が多く立地する。
奥村より先は市街地から外れ、トンネルが続く区間となる。境浦海岸には沈船があり、車内からでも見ることができる。扇浦海岸で左折し、小港道路に入る。八瀬川に沿った狭隘路に入るとまもなく終点の小港海岸に到着する。
ここは東京都最南端のバス停であり、バス停看板に記載がある。また、小港道路の終点でもあり、ロータリーとなっている。真ん中にはベンガルボダイジュが茂っている。地面に届いた気根が幹を囲んでおり、独特の風貌である。


バス停からさらに3分ほど進むと小港海岸にアクセスできる。白砂の海岸が広がっており、脇では枕状溶岩を観察することができる。また、バス停は父島南部の遊歩道へアクセスする拠点になっている。15分ほど登った中山峠展望台からは小港海岸をはじめ、二見湾や南島を見渡すことができる。


二見港に停泊する「おがさわら丸」も見える。
路線情報(2026年1月時点)
小港海岸
よみ:こみなとかいがん
所在地:東京都小笠原村父島
経緯度:27.060246 142.196773
小笠原村営バス 扇浦線(村役場前~小港海岸)
運行:平日9.5回、土日祝日8回
運賃:均一200円、一日乗車券500円
訪問:2026年1月
