モラトリアム・ギャラガー
余計なことを考えながら歩いていて、
目の前に急に壁が現れた時
「うーわッマジWonderwall…」
と言ってしまう病が治りません。
…ぬりかべでもあるまいし、
壁が現れたわけじゃないんですよね。
壁からすれば、
「お前が急に現れたんだろうが!むしろbe surprised wallだわ!」
ですよね。
???「目の前に壁が出てくるなんて歌じゃねェんだよ!Fu●k!」
モラトリアムまっただ中、
もちろん就活はしない。
「リクルートスーツ?そんなもんクソくらえだ!」
※実際の言葉
1.モラトリアム・ギャラガー
出会った時、奴も私もモラトリアム真っ只中だった。
リアム・ギャラガーに憧れ過ぎた先輩、
モラトリアム・ギャラガー。
ボンバー眉毛も「リアムがそうしてるから」、
無精髭も「リアムがそうしてるから」。
兄が飲みに誘ってくれたのに断ったのも
ノエル(兄)とリアム(弟)は不仲ではないといけないから。
全ての行動の原理原則はリアム・ギャラガー。
“リアム大渋滞”が発生したので交通整理します。
【リアム・ギャラガー(William John Paul Gallagher)】
生年月日:1972年9月21日(乙女座)
出身地:イギリス マンチェスター
職業:ミュージシャン
Oasis、
元Beady Eyeのリード・ボーカリスト。
身長:178cm
兄弟構成:ポール、ノエル、リアム
好きな食べ物:ハムサラダサンドイッチ
【モラトリアム・ギャラガー(Moratorium Gallagher)】
誕生日:5月30日(双子座)
出身地:埼玉県
身長:173cm
職業(当時):大学生、自宅近辺のスーパーのレジ
推し:リアム・ギャラガー
兄弟構成:ノエル(兄)、リアム(弟)、妹
好きな食べ物:朝5時に店で食べる牛丼
でもって、「モラトリアム」はこちら。
“大人としての責任を猶予する期間”
エリクソンの発達段階でいうところの
青年期にあたり、
アイデンティティの確立が課題となる時期を指す。
モラトリアムは社会的な責任を猶予し、
自身の価値観や将来の方向性を模索する期間である。
つまり、青年期から成人期への準備期間。


アイデンティティの確立失敗ルート
【アイデンティティの拡散】
自己の一貫性や方向性を見失い、
「自分が何者なのか」という感覚が曖昧になる状態。
ex)進路選択に迷い、
自分の適性や興味が分からなくなる
ex)様々な役割や価値観の間で揺れ動き、
一貫した自己像を形成できない
つまり、これぞ本当の
「うーわッマジWonderwall…」
だと思うのですがね。
私、いまだに自分が何者なのかわからなくて
鮭の切身を見て
「これは私かもしれない」
だの、
最近買った古古古米に対しても
「これは私かもしれない」
と思っていますからね。

これを言うとまたモラトリアム・ギャラガーに
スタンディング中指からの「Fu●k!」をかまされて
スタンディング腹待ったなしなので黙っておきましょう。
↑
直訳遊びその壱
“スタンディング腹=腹を立てる”の回
2.バンドやろうぜ
モラトリアム・ギャラガー「あんた、もしかしてベースやってる?」
チェック柄のシワッシワのシャツを着たもじゃもじゃの眼鏡が声をかけてきた。
情報過多で処理に時間がかかるので、
シワッシワかもじゃもじゃのどちらかにしてほしいし、なんなら無地のシャツ、それか裸眼にしていただきたい。
桜の花の亡骸をブローセル・クリーパーズで片っ端から踏み潰している私に突然話しかけてきた不審者。
不審者に話しかける不審者。
【不審者の数式】
◽︎不審者×不審者=不審者
◽︎不審者²
◽︎2不審者
私「私、もしかしてじゃなくてベースやってます。」
モラトリアム・ギャラガー「“じゃあ”決まりだ。あんたは俺のバンドでベースを弾く。」
“じゃあ”が何の流れも作っていない。
何が“じゃあ”なのかわからないのに気づいた時にはもうモラトリアム・ギャラガーのバンドでベースを弾いていた。
こういうのを“なし崩し”というのだろうか。

そんなある日、彼は埼玉県内の自宅にてリアム歩きが原因で腰をやってしまう。
あろうことかライブ当日に。
【リアム歩き】
リアム・ギャラガーのような歩き方のこと。
手を腰の後ろで組み、ややがに股、胸部を天井に向けるイメージでの歩行法を指す。
腰痛に注意。
腰の訃報を受け、各方面に謝罪して回る私含むモラトリアム・ギャラガーの愉快な仲間たち改め不愉快な仲間たち。
「俺のおかげで大トリになれたんだぜ?感謝しな!」
と全く悪びれる様子がない。
いやむしろお前が我々に感謝しろ。
その報いを受け、以降常時コルセット+整形外科通いになる。
それをいいことに“泣きっ面に蜂”を目論んだ私に
“眼鏡割れろ”と“メルトザスロートキャンディ”の呪いをかけられて詰む。
呪いは解けないままに
“トイレットペーパー”をテーマにした曲を10曲以上作った。
いよいよ頭がおかしい。
さっさと解散したい。
3.再会
大学卒業後、オーストラリアに雲隠れしていたモラトリアム・ギャラガー。
たまたま友人の結婚式で品川に行った帰りに
奴から
「今新宿にいるから会おうぜ」
と相変わらずのLINEがきた。
「お、ついに時効を迎えたのか。」と思い
どうせ帰宅途中にある駅なので犯した罪について問いただそうというチャコールグレーくらいの感情で新宿駅東口へ向かう。
新宿駅東口に、
チェック柄のシワッシワのシャツを着たもじゃもじゃの眼鏡が立っている。
相変わらず情報量が多い。
情報を処理することを諦めた私は
「お久しぶりでーす、ウィース、で、時効迎えたんですか?そこに交番ありますけど自主します?」
と矢継ぎ早問答をぶちかます。
奴「は?時効?何?」
私は壁に手をつき半ば壁ドン状態で問い詰める。
「薬か?それとも殺しか?」
「ワーホリなんだけど」
オオン?
私はてっきり何らかの犯罪に手を染めて日本にいられなくなったのだと信じて止まず、勝手にわくわくしていたものだからワーキングホリデーだと知った時は
心中語ならぬ心中舌打ちが16ビートを刻んだ。
実際の舌打ちだったら上の前歯全部飛んでいくだろう。
「そっすか、じゃ。」
と私は再びみかん色の襷をかけた電車めがけて歩き出した。
“犯罪についての激白”目当てで新宿に舞い降りた私、もうここにいる理由もないのでさっさとど田舎に帰りたい。
奴「いやせめて一緒に帰るとかないわけ?!」
私「ないです、せいぜいそよ風でも止まる武蔵野線でゆっくり帰ってください!」
全武蔵野線ユーザーを敵に回し、
新宿をあとにした。
ど田舎に戻り、スマホで水を買おうとしたら
「オーストラリアで童貞を卒業した」
というポップアップ通知。
見なかったことにして水を持って歩く。
“なんの報告だよ”
と爆笑を腹の底に沈めながら歩く。
さながら水責め拷問の如く爆笑を沈める。
だが爆笑はしぶとい。
気づくと目の前には壁。
「うーわッマジWonderwall…」
モラトリアム・ギャラガーが童貞を卒業しても、
私の心は大学を卒業できずにいたようだ。
帰宅した私に娘が
「おかしゃん、おかえりー!みてー!こえ!」
となぜかバラバラに分けられたグレープフルーツの房を見せにくる。
…そうだ、私親なんだ…親って意外と大人じゃあないんだなァ…
もしかして自分の母もこんな…
と玄関に立ち尽くしていたら
ビエエエエエエエエ!!!!
娘、壁に激突。
「うーわッマジWonderwall…」
そうじゃないのにそうなってしまったWonderwall。
こんなこと、絶対本物のリアム・ギャラガーさんには言えない。
私がイギリスに行くことはきっとないだろう。
なおあの時娘が激突した壁、
今朝はクモと蛾が張り付いていて
ギエエエエエエエエ!!!!
と大騒ぎ。
相変わらずのWonderwall。
【参考資料】
◽︎LIBERARY
アイデンティティとは?
意味や概念、形成過程をわかりやすく解説
◽︎billboard JAPAN
「リアム・ギャラガーだけど質問ある?」リアム節全開でファンからの質問に答える
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お・ぬ・し