食うや食わずの空也像
口から何やら“出ている”例のあの人。
そうです、空也さんです。
空也さんの口から“出ている”ものを
“出ている”のではなく“吸い込んでいる”と思っていた中学生の頃の私に言いたい。
空也空腹説やめろ。
【空也】
名前:空也・光勝
ニックネーム:阿弥陀聖、市聖、市上人
誕生日:延喜3年(月日は秘密)
天に召された日:天禄3年9月11日
出身地:秘密
没地:西光寺(現・六波羅蜜寺)
所属事務所:浄土教 (空也派)
所属グループ:西光寺
ポジション:平安時代中期の僧・ラッパー・ダンサー
尊敬する人:延昌
ロールモデル:善導(中国の僧侶)
好きな動物:鹿(声が好き)
廟:鳥取県東伯郡琴浦町別宮の上人塚

私「人吸い込んでる人の像あるじゃん?」
Y「人吸い込んでる?」
私「そう、吸い込んでる。」
Y「…もしかしてこれ?」
私「そうこれ!」
Y「これ、吸い込んでるんじゃなくて出してんだよ!」
私「失礼しました、そうだった。同じこと中学の時先生に言われたんだったワ。」
Y「人喰いだと思ってたの?ファーーーーキッツ顔痛い!」
私「カニバリズムだとは思ってない。」
Y「カニバリズムとは言ってない…!よもぎさあ、空也腹減ってると思ってんの?」
私「空也だって腹減るでしょ。食うや食わずで南無阿弥陀仏バトルしてんだから。」
Y「食うや食わずで南無阿弥陀仏バトルしてないでしょ!ブフォ!しかもナチュラルに南無阿弥陀仏のことラップ扱いすんなし!」
“口から仏を出すスタイル”は
中国の僧、善導さんへのオマージュらしいです。
南無阿弥陀仏で人を救うという善導さんにリスペクトの念を覚えてしまった空也氏。
口から仏を6体出す技、何レベで覚えられるのでしょう。
私「にしても吸い込んでるんじゃなくて出してるにしても誰を出してんの?イブクロコモリガエルみたいな原理?」
Y「イブクロコモリガエル?」
私「お腹の中でオタマジャクシ育てて口から出産するやつ。」
Y「違うからァ!あれ阿弥陀仏ね。よもぎ風に言うなら“南無阿弥陀仏の音声情報が可視化”されたやつね!」
私「え!すご!声の凝固じゃん!空也すっご!!」

鎌倉時代13世紀
京都六波羅蜜寺蔵
私「頭更地だよね、キノピーと“おそろっち”じゃん。」
※キノピー=スキンヘッド体育教師
↑キノピー詳細はこちら。
Y「なにその“おそろっち”とかいう言い方!絶対馬鹿にしてるでしょ、各方面を。」
私「してない。」
イカしたスキンヘッドに
胸にはモバイルシンバル、
右手には丁字のドラムスティック、
左手には鹿の角ワンド、
足元は日本式グラディエーターサンダル、
華奢でありながら力強さをも感じさせる御御足を美しく魅せつつ、上半身を華やかに演出するベルスリーブのワンピースはなんと鹿の毛皮製。
そして外せない口から飛び出す6体の阿弥陀仏がコーデのアクセント。
…ベルスリーブが似合うということは、
空也って骨格ウェーブなんですかね。
ちなみに空也はすね毛過密だったらしいです。
藤田美術館(大阪市都島区網島町10番32号)所蔵の空也像には
すね毛生えているらしいので
すごく観に行きたいです。
私「空也ってドラマーなんだね。」
Y「さっきまでラッパー扱いしてたじゃん。」
私「モバイルシンバルぶら下げてるもんほら。」
Y「それはもうね、認める。」
私「ゆっきーさん」
Y「違います。」
鹿ラヴァーの空也がなぜ鹿の毛皮に鹿の角ワンドなどという鹿冒涜風コーデをしているのか気になったので、
時空を超えて16歳の時の自分のために調べて差し上げました。
空也が可愛がっていた鹿を、
平定盛が何を思ったのか射殺してしまい、空也の悲しみはこの地球のマントルに到達しても足りないほどに深かった。
そこで空也は鹿の亡骸で服と杖を作り、身につけることでいつまでも大切な“鹿”と共に過ごせるようにした。
そんなような理由なので、決して
某クルエラのようなノリではなかったことがわかりました。
???「ダンサーとも言えるな。」
Y「うーわびっくりした。」
私「出、出ー!!また“教養がない”とか何とかって馬鹿にしに来たんですね、わかりますゥ。」
N田先生「わかってんじゃん。」
私「で、何でダンサーなんですか。」
N田先生「踊念仏この人だから。」
私「踊念仏は一遍じゃないんですか?時宗じゃないんですか?先生この間の授業で突然踊ってましたよね?それで落っこちましたよね?教壇から。」
N田先生「詰めが甘い。これだから教養のないやつは…」
【The Best of 空也】
表題曲:空也踊躍念仏
〈曲解説〉
悪疫退散を願う魔除的な意味を持つ。
“南無阿弥陀仏”という直接的なワードを用いず、代わりに“モーダナンマイトー”というダイナマイトにも似たフレーズを用いることで言葉に斬新さと味わい深さをプラスしている。
〈裏話〉
鎌倉時代、念仏が“ダサいもの扱いを受けたので
本堂内陣を屏風で覆い、この良さを理解できない者に見つからないようライブ活動を続けてきた。
〈レビュー〉
マジかっけえっす。
リスペクト止まらないんで、空也先輩の意志を継いでこれからは俺が“踊念仏”を未来に続けていくんで安心してください。
by 一遍
空也が踊念仏の祖でした。
たぶん、ギリギリダンス級にバズっていたのだと思います。
↑空也YouTuber説(違)
当初の“空也空腹説”が恥ずかしくなるほど
掘り下げれば掘り下げる程どつぼにハマらせてくる男“空也”。
なお、踊念仏は今も体験できるそうです。
去年は
12月13日から31日まで六波羅蜜寺の本堂で開催されていた模様。
今年もその辺りでライブ開催されると思うので要チェックですね。
以上、母方の墓は曹洞宗、父方の墓は臨済宗、
禅宗サラブレッドのくせに
自分自身は無宗教の特に何もないよもぎがお送りしました。
宗派が任侠だった場合、
「ヨソモンがワシらのオヤジんこと語るんやない!
パァァァァン!!!」
という具合に例の鹿の如くやられる未来しか見えないので、
空也の口の中に7体目の仏のふりをして隠れておきたいですね。
【戯言】
空也、現代に蘇ったら
白い服でカレーうどん食べてそう。
あとユニクロのレギュラーフィットジーンズの薄い方のブルー履いてそう。
【参考資料】
◽︎六波羅蜜寺
六波羅蜜寺の寺宝〈平安時代〉
◽︎藤田美術館
◽︎美術展ナビ
【開幕】「空也上人と六波羅蜜寺」口から現れる6体の阿弥陀仏を間近で 東京国立博物館で5月8日まで
◽︎ne.jp
◽︎NATIONAL GEOGRAPHIC
絶滅両生類:口から子を“産む”カエル
いいなと思ったら応援しよう!
よもぎちゃーん!
はーい!
何が好き?
ポテトチップスよりも
お・ぬ・し