デクリネゾン、とはなんぞや?
なんだろね?
二度の離婚を経て、中学生の娘である理子と二人で暮らすシングルマザーの小説家、志絵。最近付き合い始めた大学生の蒼葉と一緒に暮らしたいと娘に告げるが――。恋愛する母たちの孤独と不安と欲望が、周囲の人々を巻き込んでいく。
金原ひとみ「デクリネゾン」
「ナチュラルボーンチキン」が面白かったので、他の本も読んでみたくて。
ちなみにデクリネゾンとは
同じ食材を異なった調理法でつくったものを盛り合わせた料理
という意味らしい。
たとえば『トマトのデクリネゾン』というメニューがあったら、
トマトをムースだったりジュレだったりシャーベットだったり、
色々な状態に加工して、それらを盛りあわせて一皿に仕立てているという風にイメージできますね。
表紙見るとなんかグロい系の話なのかな?
と思うかもだけど、そういうわけではなく。
主人公の志絵、40代で2回離婚。
そして中学生の子どもが1人。んでもって大学生の彼氏。
なんとなく、主人公は私と同い年くらいなのかなというイメージで読む。
ふむふむ。
たぶんこの先、おそらく私には志絵みたいな人生はないだろう。
でも
「こういう世界もあるんだな」
と、人様の生き様?を覗いているようで、なんとも楽しい。
だってさ、小説家仲間と
高級そうなバルやら焼肉やらに行って
お酒をたしなみながら語り合う、とか。
夜遅くなって、大学生の彼氏が迎えに来るとか。
元夫と娘と彼氏と4人でご飯を食べる、とか。
などなど。
…
たぶんさ、このまま生きてたら
起きないであろうストーリー。
それを小説読むことで、疑似体験?というか
知らない世界を覗き込めるって、やっぱり面白い。
志絵、きっと美人なんだろうなあ。
大学生の蒼葉、前髪長くて今っぽい男子なんだろうなあ。
吾郎(初婚の夫)は、理系っぽいよなあ。
などなど
姿を想像するのも面白い。
…
で、デクリネゾン。
同じ食材を異なった調理法でつくったものを盛り合わせた料理。
おそらく志絵という人は
1人目の夫、2人目の夫、そして彼氏
それぞれの人と作り上げたものが融合(?)して
出来ているのかもしれない。
そういえば、私は大根が好きなのだけど
大根って、調理法によって全然違う形や食感を見せてくる。
生のまま食べる。
煮る。
だいこんおろしにする。
同じ大根とは思えないよね。
そして、どれも好き。
もしかしたら志絵は、その感じを
人生で体感しているのかもしれないなあ。
<あとがき>
レストランとかUberとか、食事のシーンが頻繁に出てきます。あとコロナ禍の話なので、濃厚接触者とか自宅隔離とか、あああったねえ…みたいな懐かしさもある一冊。
今日もありがとうございました。
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チップとデールは、ディズニーのキャラクターであるシマリスの仲良しコンビです。私はチップ推しです。