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ハッピーライティングマラソン#6 「あなたが、高校生から22歳ごろに読んだ本で、よかった本は何ですか?」

今回のお題はこちら↑

この時期、私はあまり本を読んでいません。
なぜなら、多分、幸せだったから。本の世界が必要なかったように思う。

本を読むよりも友達と話すことのほうが楽しかったし、空想の世界よりも現実の方がキラキラしていて、私を惹きつけるものがたくさんありました。

大好きだった図書館にもほぼ行かなくなりました。

でも、思い返すと本に対するアンテナは立っていて、電車の中で、出版社の中吊り広告を見ては「どんなストーリーなんだろう」と読んでみたい衝動に駆られていました。

定期的に読んでいた作家さんは「宮本輝」でした。
でも単行本が買えるお金はなく、文庫本になるのを待ち、さらに古本屋さんに出回る頃を見計らって購入して読むのが楽しみでした。

あとは、森瑤子や山田詠美、村上龍、村上春樹、など小説だけではなくエッセイなども好んで読んでいました。

そう考えると、冒頭「本を読んでいない」と言いましたが、まあまあ読んでいたな、とも思います。

当時は本の貸し借りもよくやっていて、本を思い出そうとすると、その本を紹介してくれた友達のことがセットで思い出されます。
友人のAちゃんは銀色夏生の大ファンで、本の内容よりも、銀色夏生の素晴らしさを熱弁していた彼女のことの方がよく覚えている。

さて、「お題」をもとに徒然と思い出したことを書いてみましたが、その間も、脳みそのどこかの部分がさっきから「で、あなたの良かった本は何よ?」と問い続け、ちらちらと、一冊の本が私の脳みそをノックしています。

良かった本、=記憶に残っている本としてあげるとするなら、
それは、芥川龍之介の「蜜柑」です。
初めて読んだのは高校の国語の教科書でした。

薄汚れた灰色の世界に、突如として投げ込まれる生き生きとした蜜柑(みかん)の話です。

初めて読んだ時、文章を読んでいるだけなのに、言葉がどんどん映像に変わるような臨場感がありました。
そして、蜜柑が投げ込まれた時の爽快感、さらに、主人公の少女の清々しさ、凛とした思いっきりの良さ、慈愛に圧倒されました。

いまでもどこかで、この少女に憧れている自分がいます。
そして自問します。

私は、蜜柑を放れているか?」

日々、出会う人々に、少女が投げた蜜柑のように、一抹でいいから、清々しさや、さわやかさを届けたい、今でもそう思っている自分がいます。


ハッピーライティングマラソンに、思いついた時に参加しています。
自分の内省につながっています。
音頭をとってくれた、本田健さん、ありがとう。
皆さんもご一緒にどうですか?
詳細はこちら
https://note.com/kenhonda/p/hwm


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