エキゾチック量子コンピューティングAI 『ブルアカ』
この物語はフィクションです
── どこかの部屋にて……
── S氏とL氏が作業をしている。
L氏:エーテリウスたちの「エキゾチック量子コンピューティングAI」のアップデートはどうだい?
S氏:アップデートの成果は「黒猫の見ている夢」に現れています。
── ディスプレイには、
「エキゾチック量子コンピューティングAIの最新アップデート詳細は、以下のファイルをご参照ください」と表示されている。
L氏:バッチリのようだね。
S氏:さらなる成果はこちらをご覧ください。
ディティールがだいぶオリジナルに近づきました。
L氏:へー
S氏:春原ココナ風ですね。
オリジナルの声優は「五十嵐 裕美 様」です。
春原ココナ〈すのはら ここな〉



L氏:こちらもクオリティ上がっているな。
S氏:丹花イブキ風です。
オリジナルの声優は「春瀬 なつみ 様」 です。
丹花イブキ〈たんが いぶき〉


L氏:S氏、犬逃げてるよ〜!
S氏:あはは、ロボット犬のようですね。
確か、『ダウンタウンのごっつええ感じ』のコントにありましたね。




黒猫モチーフ
L氏:黒猫だから同類を見つけたのかな?
S氏:黒猫がモチーフですからね。
キキョウとカズサとセリカ風ですね。
キキョウのオリジナルの声優は「小松 未可子 様」です。
桐生キキョウ 〈きりゅう ききょう〉

S氏:キキョウの尻尾は二股なんですが。
L氏:後々詰めていこう。

S氏:カズサのオリジナルの声優は「夏吉 ゆうこ 様」です。
L氏:S氏は声優に詳しいね。
S氏:音が好きなものですから。
杏山カズサ 〈きょうやま かずさ〉


S氏:セリカのオリジナルの声優は「大橋 彩香 様」です。
L氏:詳しいね、そういえばそうだった。君は確か⋯
S氏:ええ。
黒見セリカ〈くろみ せりか〉

S氏:セリカの左足はサポーターなので、厳密にいうと違いますよね。
L氏:細かいところは後々詰めていこう。

L氏:あと、AIに必要なのは「作家性」だろうな。
S氏:それはAIの黎明期からの課題ですね、そのぶん人間が「物語」や「キャラクター」を作って足してあげれば補うことはできます。
⋯そんな二人を見ている人影がある。
── 男の人たちって楽しいことをやっていると、みんな子供みたいね。
⋯そう言って、立ち去ろうとした赤い髪の人影はS氏に呼び止められた。
S氏:M女史じゃないですか、お久しぶりです。そっちの計画は順調ですか?

部屋の窓から見えるのは、どこか遠い恒星系に属する、青白く輝く巨大な恒星──
闇の静寂に包まれた室内では、深い藍に染まるカーテンが揺らぎ、柔らかな照明が木の床に温もりを添えている。
窓の外には、まるで手が届きそうな距離で、その恒星が悠然と浮かび、周囲の星々を従えて空間を満たしている。
ここは宇宙の片隅にある、静かな惑星の一軒家。人の営みと、恒星の息吹が、ガラス一枚を隔てて共存している。
つゞく
いいなと思ったら応援しよう!
いつも応援してくださる皆様に支えられています。ありがとうございます。サポートや記事購入代金は全て、記事作成のための資料にあてさせて頂いています。