「描けない日も、無駄じゃない」
僕は毎日絵を描けるタイプではない。
精神が整っていない時は、何を描いても違う気がする。
僕の絵は技術だけで描いているわけではなく、どこかから降りてくる「ビビビ」を捕まえて描いているからだ。
だから無理やり描こうとしても描けない。
ただ、それは何もしなくていいという意味ではない。
散歩をする。
考え事をする。
人と話す。
本を読む。
展示を見る。
そんな日々の積み重ねが、自分の中の濁りを少しずつ沈殿させていく。
するとある日突然、
「あ、これ描きたい。」
という感覚がやってくる。
僕にとっての習慣は、絵を描くことではない。
ビビビが降りてこられる場所を整えることだ。
畑を耕すように、
部屋を掃除するように、
心を整える。
そして種が落ちてくるのを待つ。
ビビビは作るものではなく、迎えに行くものなのかもしれない。
