孤独を心地よく
人は、展示会を始めたり、新しいことに挑戦したりすると、最初は興味を持って寄ってきてくれる。
「どんな作品なんだろう。」
「これからどうなるんだろう。」
新しいものには、人は自然と惹かれる。
でも、その興味は永遠には続かない。
やがて人は日常へ戻り、新しい話題へと移っていく。
反応は減る。
人も減る。
静かな時間が訪れる。
昔の私は、その静けさを「終わり」だと思っていた。
でも今は違う。
私は、その静けさこそが、本当の始まりだと思っている。
拍手が鳴り止んだあとも、自分は歩き続けられるのか。
誰にも期待されていない日でも、心は作品を生み出そうとするのか。
評価がなくても、称賛がなくても、自分の内側から湧き上がる「ビビビ」に耳を澄ませ続けられるのか。
本物は、誰も見ていない時間につくられる。
誰かに見せるためではなく、自分の魂が求めるから描く。
その時間だけは、嘘をつけない。
だから私は、人の興味が薄れていくことを恐れない。
むしろ、その先にしか辿り着けない場所があると信じている。
人が去っても残るもの。
それはフォロワーでも、拍手でも、数字でもない。
最後に残るのは、自分が積み重ねてきた表現だけだ。
そして、その表現はいつか、流行ではなく「本物」を探している誰かの心に、静かに届く。
だから勝負は、始めた瞬間ではない。
人の興味がなくなり始めてからが、本当の勝負なのだ。
