AI業務生産システム設計標準Version 1.0(制度案)FDE職能と内部構想者機能を統合する、日本企業の設計・運用・統治標準案
<いやはや風呂敷のでかいこと。AIがAIにってか>
本書は、日本企業におけるAI業務生産システムの設計・運用・統治のための制度案である。完成した規格ではなく、実証、運用、公開査読を通じて改善される公開ドラフト(Living Standard)として位置付ける。特定製品や特定AI技術を推奨するのではなく、業務、データ、AI、人間、ガバナンスを統合した業務生産システムの設計原則を示す。
目次
まえがき ― 二つの文書をなぜ統合するのか.............................................. 3
本書の要点........................................................................................... 3
第I部 競争の土俵はどこへ移ったか...................................................... 4
第1章 「エージェントを作る」だけでは足りない................................ 4
第2章 業務処理方式と業務生産システム............................................ 4
第II部 FDE職能の再定義.................................................................... 5
第3章 FDEとは何をする職能か............................................................ 5
第4章 FDEの限界と日本企業での制度化............................................ 6
第III部 内部構想者機能という組織能力................................................. 6
第5章 内部構想者機能の定義と人材構造................................................ 6
第6章 技術教育ではなく業務設計教育................................................. 7
第IV部 育成・実装プログラム............................................................ 7
第7章 5段階+1手段選択ゲート........................................................... 7
第8章 六台帳+三標準成果物........................................................... 8
第9章 推進体制・役割対応・責任権限.......................................... 8
第10章 導入ロードマップ、投入量、KPI、ROI.................................. 9
第V部 運用・統治・法制度・撤退...................................................... 10
第11章 8統治領域と法制度接続......................................................... 10
第12章 アンチパターン、撤退基準、将来像...................................... 11
付録A ケーススタディ:受注から請求まで........................................ 12
付録B 組織資産再構成シミュレーション.......................................... 12
付録C 用語集................................................................................... 13
参考文献・参照資料.......................................................................... 13
結語................................................................................................. 13
まえがき ― 二つの文書をなぜ統合するのか
本書は、フォワードデプロイドエンジニア(FDE)を論じた理論・実装文書と、組織内AIリスキリングの制度提案を、一つの論理へ統合したものである。前者は、現場の混沌をAIやソフトウェアが辿れる構造へ翻訳し、その成果に責任を持つ職能を定義した。後者は、自社の業務資産を棚卸し・選別し、統治された業務生産システムへ再編集できる内部構想者機能を育てる仕組みを提示した。前者が希少な職能の輪郭を示し、後者がその職能を組織能力へ変換する方法を示している。
統合後の中心命題は明快である。今後の企業競争を分けるのは、AIエージェントを一体作れるかどうかではない。業務の意味、正本、権限、例外、証跡、停止・復旧、改善の循環を、継続運転できる生産システムとして設計できるかどうかである。その設計を一人の英雄に依存せず、職能、チーム、六台帳、三標準成果物、承認制度、育成制度として定着させることが本書の目的である。
工作機械の性能競争から、生産方式の競争へ。AIモデルやエージェントは重要な部品である。しかし企業が作るべきものは、品質保証、工程管理、権限管理、出荷判定、停止・復旧まで含む「業務の工場」である。
