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第5回ジャングルぐるぐるMAX 160km

ジャングルぐるぐるMAX 160km、無事に完走することができました!
昨年は120km地点で無念のリタイアとなってしまいましたが、今回はしっかりとリベンジを果たすことができました。

完走に向けて意識したポイントや工夫したことをメモとして残しておきます。

ジャングルぐるぐるMAXとは

このレースは、SUPが主催するトレイルランニングイベントで、埼玉県の越生町を舞台に開催されています。自然豊かな山々を駆け抜けるコースは、1周約41kmの設定となっており、周回形式で行われます。
周回数によって異なる距離のカテゴリが用意されており、個人の走力や目標に応じて柔軟に参加できるルールになっているのが特徴です。初心者から上級者まで、幅広い層が挑戦できる魅力的なレースです。

ジャングルぐるぐるMAX 160kmの「本当の関門時間」について

ジャングルぐるぐるMAX 160kmの部において、公式には「35時間以内に164kmを走る」という制限がありますが、実際のレース運営上の実質的な関門時間は少し異なります。

カテゴリ毎の関門

最も重要な関門は、4周目の八徳エイド(151km地点)を14:30までに通過することであり、これはスタートから「31時間30分」に相当します。

その後、ゴール地点であるオーパークおごせまでは約13kmの距離が残っていますが、最終関門である「35時間」までには3時間30分の余裕があります。

つまり、最後の区間は比較的余裕を持って走ることが可能です。
このことから、ジャングルぐるぐるMAX 160kmは、実質的には
「151kmを31時間30分以内に走るレース」
であると言えます。

エイド毎の関門

2024年の反省と戦略

2024年は4周目を開始することが出来ませんでした。理由は以下の通りです。
・一周目から突っ込み、腰が痛くなってしまった。
・エイドの滞在時間が長すぎた。
・3周目のタイムから4周目の関門がクリアできないと思った。

2024年と2025年の比較

2024年の反省からの1周目の戦略

2024年のジャングルぐるぐるMAXでは、1周目から「これをあと3周するのか…」と考えてしまい、スタート直後からネガティブな思考に支配されていました。その結果、気持ちの面でも苦しい展開となってしまいました。

そこで2025年は、コースを嫌いにならないことを最優先に考え、スタートは最後尾から入り、登りは無理せず歩きながらトレイルを楽しむことを意識しました。そのおかげで、1周目は気持ちよく終えることができ、精神的にも非常に安定した状態でレースを進めることができました。

それでも、突っ込んだ昨年のタイムと比べて、拠点通過タイムはわずか15分程度の差しかなく、結果的に走力が伸びていることを実感できました。

2周目の展開とエイドでの対応

オーパークのエイドでは約20分ほど滞在しましたが、そのほとんどの時間は足裏のケアに充てていました。レース中は終始雨が降っていたため、足裏がふやけてしまい、ガーニーグーを塗り直す必要がありました。ここでしっかりとケアを行ったことで、後半のトラブルを防ぐことができたと思います。

2周目も、1周目と同様に「8時間で回れれば良い」というペース感で進行。登りは無理せず、体力を温存する作戦を継続しました。トレイルを楽しむことを意識しながら、精神的にも安定した状態で走ることができました。

八徳のエイドでは、基本的に座らず、給水と食事を済ませたらすぐに出発するようにしました。滞在時間はおそらく5分程度と、効率的なエイド利用ができたと思います。

2周目の終了時間は昨年と比べ、15分ほど遅いですが、エイドワークで挽回できると考えていました。

オーパークでのエイド対応と3周目の夜間パート

2024年はオーパークのエイドで71分間滞在していました。着替えや足のマッサージなどを受けたためですが、結果的に大きな時間ロスとなりました。

今年は、靴下とシューズの履き替えのみに絞り、滞在時間を34分に短縮することができました。雨の影響で足裏がふやけていたため履き替えは必要でしたが、もし天候が良ければさらに短縮できたと思います。

3周目の開始時刻は22:25。ここからは夜間パートとなるため、安全重視のペースで進むことを意識しました。ヘッドライトの確認や足元への注意を怠らず、無理のない走りを心がけました。

この時間帯からは、他のカテゴリ(80kmや120kmなど)の選手とすれ違う場面が増え、応援の声をいただけることで大きな力をもらいながら進むことができました。孤独になりがちな夜間パートでの声援は、精神的にも非常にありがたいものでした。

レース中は、ずっと雨や霧に包まれていて、視界が非常に悪い状態が続いていました。足元や周囲の状況を確認するのも難しく、精神的にも消耗する時間が長かったです。

そんな中、ほんのわずかな時間だけ天候が回復し、霧が晴れた瞬間がありました。そのとき、遠くに街の明かりが見えたのです。

その光景は、暗く厳しい状況の中で、心に灯りがともるような感覚でした。
「まだ先は長いけれど、確かに進んでいる」
そんな気持ちを取り戻すことができた、印象的な瞬間でした。

街明かり

4周目への決断と前進

3周目を走っている間、私は「8時にオーパークを出発できれば、八徳の関門(14:30)まで6時間30分ある。なんとか間に合うかもしれない」と考えながら進んでいました。

結果として、オーパークには7時31分に到着。13分間の滞在で、7時45分に再スタートすることができました。滞在中は必要最低限の補給と準備にとどめ、無駄な時間を使わないよう意識しました。

このとき、私は「4周目を始めるかどうか」を迷うことなく、考える前にスタートを切ることを選びました。

「リタイアを考えるのは、その後でも遅くない」
そう自分に言い聞かせ、迷いを断ち切って4周目へと足を踏み出しました。

最終ラップのタスキを付けて4周目開始

4周目の葛藤と奇跡の関門突破

4周目を開始したとはいえ、序盤から登りは歩くことしかできず、八徳の関門に間に合う可能性は限りなく低いと感じていました。この頃には、どうすればリタイアできるかばかりを考えながら進んでいたのが正直なところです。

そんな中、10kmほど進んだ地点で、偶然にもX(旧Twitter)でつながっていたFFのNobiiさんともう一人の方が、120kmの部のスイーパーとして追いついてきました。ここからは、お二人と一緒に走ることができました。

一人だったら歩いていたであろう場面でも、お二人と一緒に走ることで自然とプッシュでき、結果的にタイムを稼ぐことができました。しかし、ネガティブな思考に囚われていた私は、「このペースでも八徳の関門には間に合わないと思います」と弱気な発言をしてしまいました。それでも、Nobiiさんに励ましていただき、なんとかメンタルを保ちながら前に進むことができました。

八徳の手前では、スイーパー業務の関係で一人になる場面もありました。関八州見晴台を通過した時点では、関門突破は絶望的だと思っていました。しかし、その後の高山不動に差し掛かったところで、関門まで約1時間あることに気づき、「もしかしたら間に合うかもしれない」という希望が芽生え、そこからペースを上げました。

そして、八徳エイドへ通じるロードに出たとき、残り時間は30分以上。この時点で、確実に間に合うことが分かりました。
最後の上り坂に差し掛かったとき、これまでの苦しさや葛藤、仲間との出会い、励ましの言葉が一気にこみ上げてきて、涙があふれました。それでも、感情を抑えて八徳エイドに入りました。
到着時刻は13:47。関門時間である14:30まで43分の余裕を持っての到着でした。

最後の13kmと34時間切りへの挑戦

八徳エイドで補給をしていると、Nobiiさんたちが追いついてきてくださり、ゴールまで同行していただけることになりました。残りの距離は約13km、制限時間までは4時間。普通に進めば完走は確実な状況でした。

しかしここで、「34時間を切りたい」という欲が芽生えました。登りはすでに絶望的な状態でしたが、平坦と下りではなるべく走るように意識し、少しでもタイムを縮める努力を続けました。

道中では、何度か一緒になった選手と会話を交わしながら進む場面もあり、最後はその選手と数秒差でゴール。苦しい中にも温かさと達成感のあるフィニッシュとなりました。

記録は 33:57:59 で無事に、34時間を切ることが出来ました!

完走証

周ごとのタイム差異

こちらが各周の1kmごとのペース比較を示したグラフです。ブルー(1周目)、オレンジ(2周目)、グレー(3周目)、イエロー(4周目)で表示し、八徳エイドは27km地点にあります。

1周目(ブルー)が最も速いペースで安定。
3周目(グレー)は夜間パートの影響で中盤が遅くなっているのが確認できます。
4周目(イエロー)は八徳エイド(27km)までは比較的良いペースですが、その後は大きく落ち込んでいます。これは疲労と登りの影響が顕著です。
八徳エイド以降のペース低下は、雨や疲労、心理的要因が重なった結果と考えられます。

周ごとのペース比較

さいごに

このレースは、ITRAのFinisher Levelが高く、完走できたことは大きな自信につながりました。昨年の悔しさを乗り越え、160kmという過酷な距離を走り切った経験は、今後の挑戦において大きな糧になると感じています。

次は、もう少しレベルの高いレースにチャレンジしてみたいと思います。距離や累積標高、制限時間など、さらに厳しい条件のレースに挑戦することで、自分の限界を広げていきたいです。

ITRAの情報

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