こんなところでなにやってるの? 南阿蘇「鳥と猫」の話
今日は鳥と猫へ出勤です。
今月の営業日は、今日を含めて日曜日の3日間だけ。
効率だけを考えれば、あまり褒められた営業スタイルではありません。
そもそも山の中ですし、通りがかりのお客様がたくさん来る場所でもありません。
それでも私は、この場所を続けています。
鳥と猫とは
鳥と猫は、南阿蘇にある小さな雑貨店です。
免の石トレッキングの受付や案内をしながら、オリジナルグッズや飲み物などを販売しています。
店の前には自販機があり、登山者の方が入山料を支払ったり、記念品を購入したりできるようになっています。



そして、店の周りには森があります。
風の音や鳥の声が聞こえる、とても静かな場所です。
売ることだけが目的ではない
もちろん、お店なので売上は大切です。
ですが、鳥と猫を続けている理由はそれだけではありません。
この場所には、不思議なくらい素敵な出会いがあります。
今日もそうでした。
私は東屋でぼんやりしていました。
すると通りすがりのご夫婦が私を見つけて、わざわざ戻ってきてくださったのです。
そして笹舟を作ってくださいました。
せっかくなので、鳥と猫のマスコットの鳥を乗せて、手水鉢に浮かべてみました。

ただそれだけの出来事です。
でも、なんだか少しうれしくなる時間でした。
今日のはじまりとおつかれさま
鳥と猫には「今日のはじまり」という無料のタグがあります。

訪れた人が今日のひとことを書いて残していくものです。
そしてもう一つ、「おつかれさま」というタグがあります。

こちらは登山道やこの場所の維持管理のための協力タグです。
どちらも、商品というよりはメッセージに近いものかもしれません。
誰かがここを訪れた記録。
誰かが今日を大切に過ごした証。
そんなものが少しずつ積み重なっていきます。
いろんな出会いがある場所
お店をやっていると、
「こんな場所があったんですね」
と言われることがあります。
私自身もそう思います。
ここには、山があります。
景色があります。
そして人との出会いがあります。
売上だけでは測れない価値が確かにあります。
だから私は、今月も日曜日だけ店を開けています。
次はどんな人と出会えるのか。
そんなことを少し楽しみにしながら。
