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文フリ初心者の参戦記録@2025年「文フリ広島」

2025年2月9日、「文学フリマ」が「広島県立産業会館」で行われた。「文フリ」と呼ばれるこのイベントはフリーマーケットのような形式で文学作品の即売会のこと。

文学フリマは、作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会です。
小説・短歌・俳句・詩・評論・エッセイ・ZINEなど、さまざまなジャンルの文学が集まります。
同人誌・商業誌、プロ・アマチュア、営利・非営利を問わず、個人・団体・会社等も問わず、文芸サークル、短歌会、句会、同人なども出店しています。参加者の年代は10代〜90代まで様々です。

現在、九州〜北海道までの全国8箇所で、年合計9回開催しています。

文学フリマHP

広島の他、東京、京都、大阪など全国各地で開催、2002年の初開催から20年以上の歴史がある大規模即売会だ。このうちの広島開催に参戦することにした。

参戦するきっかけになったのは「皐月まう」さんというnoter。地元が一緒という理由でコメントで絡むようになった。毎年、文フリ出店の度に新作本をネットで買うようにもなった。

エッセイ『せいかつしていくために』
ネット購入で同封されてた

しかし、今年は「ぜひ会って話したい!」と思い立って、2025年「文フリ広島」に参戦を決めた。文フリ初めましてで超ど素人の僕が行ってきた僕の参戦記をここから綴る。

姫路→広島

神戸でレッスンが終わって、姫路のカプセルホテルで1泊し、6時半の新幹線で広島へ向かった。

列車運行情報サイネージ

大寒波が来ていた当日は東海道新幹線が遅延、関ヶ原前後で「雪落とし待ち」の大渋滞。広島駅を通る山陽新幹線もダイヤが乱れていた。しかし、僕が乗ったのは最始発の時間かつ「新大阪始発」で巻き込まれずに済んだ。元から決めてたとはいえ、ラッキーだった。

広電5号線「比治山橋」停留所

広島駅から路面電車で10分、「比治山橋」停留所で下車。ここから「産業会館」へ向かう。

ボランティア設営

広島県立広島産業会館

開場は11時からだが、9時からは設営作業がある。このボランティアは出店者の他、僕のような一般参加者も参加OKで募られていた。早起きして新幹線に乗ったのはこのためで、何かいい出会いがないかなぁと思ったのもある。

設営では5つの作業を行った。

  • レイアウト図通りにテーブルを設置

  • イス2脚設置→足りない分とキャンセルを調整。

  • 出店ブースシール貼り付け

  • 出店案内の貼り付け

  • アンケートシートの設置

テーブル幅がレイアウト図と違うトラブルもあったが、40分で作業終了。出店者受付が始まった。
一方、一般参加の僕は一旦退場。列の先頭で待つことになった。

大寒波が来てるというのに広島市内は澄んだ冬晴れ。関西で言えば和歌山や神戸に似た環境で雪が降るのは稀。内陸は雪が降っていたが、海沿いはやっぱりこんなもんだ。

待つこと1時間、11時に開場。カタログ、ショッパー袋を持って中へ入る。

皐月まうさん

まず向かったのは、行くきっかけになった「皐月まう」さん。『ねこねるにっき』と『パン屋 まよなかあひる』を購入した。

ぺろきち/ねこねるにっき

ねこねるにっき

前者はまうさんの愛猫「ぺろきち」の日記。
「ぺろきち」
「かあちゃん(まうさん)」
「とうちゃん(まうさんの旦那様)」
という1匹と2人の168日の日常が「ぺろきち」の視点で綴られている。元になったnoteを僕もフォローして日常を追ってきていて、「これがホンマの“ねこのきもち”やなぁ」と気に入っていた。

しかし、2025年始めに「ぺろきち」は天国へ。9歳というネコとしてはまだ若い年齢で旅立った。訃報に接したときは僕も非常に残念ならなかった。膀胱結石、胃のリンパ腫で苦しみながらも、日常を発信する姿は実は幸せだったのかもしれないと思った。そんな日々をオフラインでも振り返りたい。

パン屋 まよなかあひる

後者はnote発の小説。瀬戸内の海沿いにある深夜営業のパン屋さんが舞台。パン屋さんを営む「リッカさん」と猫に誘われるように迷い込んだ「あひる」こと「井上愛瑠」という大学生が主人公だ。
愛貴くん、堀田のおっちゃんなど個性豊かなキャラを通じて、絶望で打ちひしがれた「あひる」が変わっていく様子が印象的だ。

物語に留まらず、聖地巡礼もしてきた。貯めたポイントで列車旅するついでに尾道に寄ってきた。平日休みでクローズだったり、ノロノロ台風に翻弄されながらも、映画やJRのCMで見まくった街並みは美しかった。どことなく地元っぽさも感じた。「なんぼ行ってもいい」と思える。

まうさんと喋って

ブースに来ると白いレースのブラウスに若草色のカーディガン、暗めのベージュロングスカートを履いたまうさんが出迎える。
お淑やかで笑顔と八重歯が可愛らしい方だった。
最初は地元トークで切り込んで一気に盛り上がった。
その一方で僕は非常に緊張したり、何回か話しかけたり、無言の時間で後から
「あんなん言うて大丈夫やったんかなぁ」
「聖地巡礼とか『ずとまよ』の話したかったなぁ」と1人反省会になった。
だが、地元だとまうさんや我が家族のような大人しく口数少ない人が多いというのはわかってるし、そもそもリアルで初対面だ。それよりも、地元繋がりで絡むようになったから会えた喜びが勝ったし、会わんで後悔するよりマシだ。

「わたのはら さゆ」さんの旅行記

次に買ったのは2つの旅行記本。

  • 岡山県玉野市の「競輪場ホテル」と直島の旅行記

  • 観光列車「etSETOraエトセトラ」乗車記録、クルーズツアー、徒歩乗り換え大作戦

前者に出てきた「玉野市」は「宇野みなと線」に乗って行ったことがある。かつての連絡船の遺構やアートで賑わう街並みなどを見つつ「玉野競輪」の看板も気になった。
あの競輪場にホテルがあるのは初耳で、値段は3万円台。個人的には高級ホテルの部類だし、ギャンブルにほぼ無縁の僕。それでも、競輪場で泊まる感覚ってどんなもんか感じてみたい。

芸備線「キハ47」
写真は桃太郎線だが、にんじん色は一緒。
JR可部線「レッドウィング」

後者で気になったのが「芸備線・可部線徒歩乗り換え大作戦」。川を挟んで接近しているJR芸備線「玖村駅」と同可部線「梅林駅」を徒歩で20分かけて歩くというもの。最後には「コンビニ軒下にあるバス停」も見に行っていた。地元民だから思いつくニッチな旅行してるのはなかなか面白い。

ポイ活で盛り上がる

ブースのフリーペーパーを見ると「WESTERポイントを貯めたいよ」という小見出しが気になって呟いた。「ご存知ですか?」と聞かれた僕はもちろん使ってる超ヘビーユーザー。この話で意気投合した。

WESTERポイント

「WESTERポイント」はJR西日本のポイントサービス。

  • 特急や新幹線などの予約

  • 「JWESTカード」の利用

  • 駅ナカ施設で買い物

  • ICOCAの利用

などで貯めることができる。

中国地方で「WESTERポイント」を効率よく貯めるとなると4つぐらい浮かぶ。

  • 「JWESTカード」でICOCAチャージ

  • 新幹線、特急で遠出をする

  • ポイントバックされるデジタルの乗り放題

  • 「ekie」「さんすて」などで買い物やご飯

関西なら特定区間4回以上乗車で「ポイント10%還元」があるものの、貯まりやすさも地域差があるかもしれないと喋ってて感じた。

帰りの新幹線きっぷ
全部ポイント、0円で新幹線。

この日の新幹線代も全額ポイントで賄った。ポイントでお得な上に、山陽新幹線開通50周年記念の「65%オフ」という大盤振る舞いもあった。トータル旅費は1万円台前半で抑えられた。「わたのはら」さんに負けじと僕もポイ活しまくってる。

にしむらふみかさん/番外編にしないでね日記

現金が足りないことに気づいて、「ゆめタウン」のゆうちょ銀行で懐を補充。それから、会場にリターンして、買ったのがこの日記。まうさんのブースに置かれていたものでまうさんのお友達というご縁でここに置かれている。

日常とロック

教科書の詩ように綴られた日記には仕事や日常、好きなバンドのライブなど。「ハルカミライ」「アルステイク」などを聞くと「うちの大学の軽音部やん」と思うようなゴリゴリのロック好きな人だと見た。

ハルカミライ

日記を見て、『世界を終わらせて』と『僕たちの悲しみはどこへ行く』を聴いてみた。「ライブで見たら会場の一体感半端ないよなぁ」という楽しくロックな雰囲気。ライブハウス「広島クラブクアトロ」の熱気と満員の中を「ダイバー」がステージへ流れる様子が浮かんでくる。10-FEET、ROTTENGRAFFTYなどと肩を並べるぐらいにいいパンクだと思う。

カナヅチ猫さん/笑変小説1

まうさんの隣にいた「カナヅチ猫さん」のブースにも寄ってみた。短編小説を手に取って、パラパラ試し読みしてみるとまうさんと毛色似てるなぁと感じる。
個人的にはちょいちょい入ってる下ネタとエロい描写が気に入った。密かにスケベな僕だが、この程度ならけっこう好きだし、ウケはいいと思う。まうさんが好きだと言うエロさはこういう感じだったのだろうか。

水本誠時さん/MINI乗りを増やすZINE

試し読みで気になったMINIの本。水本さんが「MINI/クーパー」を買った経緯からガソリン代、車検、修理、ローンと言ったカーライフで参考になりそうな経験談まで書いてある。

僕の母親がMINI憧れが強くて、ちょっと似てる「ミラジーノ」に乗ってたり、中学の同級生女子がアイスブルーのMINIクーパーに乗り、専用インスタグラムアカウントに投稿しているのを見たことがある。身近な僕にとっては表紙から目についた。ちなみに水本さんの衣装もMINIのカラーと一緒だった。

僕はクルマを持っていない上にペーパードライバー歴5年だが、いつかMINIなりSUVなりに乗ってみたい。MINI抜きでも「カーライフ初心者の攻略本」として持っておきたい。

青木聖奈さん/11月30日の広島

こちらも試し読みから買った。青木さん含めて7人で広島をドライブしたり、フェリーで宮島へ行って観光する模様が綴られている。noteで旅行記を見ると大抵1〜2人が多く、これだけ大人数はたぶん珍しい。「マイペース」な7人の珍道中は自由でクセがすごい。こんな旅もしてみたいけど、僕には合うのだろうか?

その他試し読み

買ったもの以外にも試し読みだけでも10冊以上読んだ。

  • 中国地方のバス時刻表年表

  • ぶっ飛んだSF小説

  • 広島今昔写真集

  • 性器崇拝の本

文フリ広島参戦まとめ

初めての「文フリ」で自分でも意外なぐらい没頭していた気がする。出入りは自由だし、せっかく広島来たなら鉄オタの僕は「広電を舐め回すように乗って撮りまくりたい」ところ。
そんな僕でも、いろんな出会いがあるし、本だったらなんでもあり、有名無名問わず参戦できるというのが面白い。音楽好きの僕から言わせてみれば「レディクレ」や「見放題」などのフェスにもよく似てる。


好きによる少し偏りはあるレビューかもだが、「本のフェス」と思うと「文フリ」はいいイベントだ。みんなの力あって成り立っているのがよく分かる。
読む本と言えば鉄道本ばかりの僕でもすごく楽しめた。コミュ力関係でモヤモヤしたことはあったものの、いい出会いがたくさんあればそれでいい。良くも悪くもあっていいネタになるし、過去のライブでもそんなことあった。
いいとこばかりでもおもんないから。

文フリ、次は京都、大阪もチェックしてみたい。

僕が残した寄せ書き

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