「残ったカレー、なぜ捨てない?」
二日前から、北京時代の古き友人の息子さんが、我が家に短期滞在することになりました。
彼は今、アメリカの大学で学んでいて、夏休み中に北京へ一時帰国する前に、数日間うちに泊まることになったのです。
彼が来てくれた初日、私たちはちょっとした“カルチャーショック”を体験しました。
うちの夕食が済んだ後に到着したので、私は彼のために残したカレーを出しました。
20歳の男の子は、おいしい、おいしいと言いながら食べていました。
あと1/4ほど残ったところで、ふと彼が聞いてきたのです。
「残りの分、どうしますか?」
私は、「食べられるなら全部食べていいし、無理ならラップしておいて明日また食べてもいいよ」と答えました。
すると、彼は少し戸惑ったような顔でこう言いました。
「捨てないんですか?」
私はびっくりして、「え?捨てる必要ある?別に傷んでないし」と返すと、
彼はこう続けました。
「えっ、でも……残ったら普通、捨てますよね?」
お互いに、びっくり!
私にとっては当たり前のことが、彼にとっては“非常識”だったのです。
あとでわかったのは、彼と大学でのルームメイトたちは、食べ残しはすぐ捨てるという習慣があるということ。
大きいゴミ箱は、食べきれない残飯ですぐにいっぱいになるそうです。
その実態をきいて、かなり残念。。
「うちではそんな習慣はないね。ごはんをよそうときに、最初から適量にしておけば、残さなくて済むし、捨てることにもならないよ」と伝えました。
ちょうど彼は日本語を勉強しているので、
「“もったいない”って、知ってる?」と聞いたら、知らないだそうです。
調べた意味を説明しました:
「無駄にしてはいけない」
「自然や資源を大切にする気持ち」
「まだ使えるものを無駄にしないという感謝の心」
更に、
「物を大切にする心は、地球にも、自分自身にも優しい生き方につながります。」
彼は、「なるほど……“もったいない”って、哲学ですね。」
実はこの会話の少し前、私は彼に一水空のことを紹介していました。
「地球の健康のために練習する」というコンセプトを説明したとき、
彼は、「僕がゲットできない(よくわからない)」と言っていたのです。
でも、この「もったいない」という言葉を通して、少しつながったようです。
「なぜ一水空の”地球のために練習する”のか、少しわかってきた気がします」と彼は言ってくれました。
この出来事を家族にも伝えると、「私たちにとっては普通のことなのにね」と全員が驚いていました。
特に長男は絶対ごはん一粒も残さないから、この文化をアメリカ人、中国人の若者に知ってほしいと。
こうした“小さな違い”のなかから、異文化理解の大切なヒントがあるのかもしれません。
私は母国を出て日本で16年間暮らした経験が長いからか、
彼の世代は中国の豊な時代だったからなのか、
アメリカ大学の風習なのか、
三つの国の間のカルチャーショックでした。
一水空の「地球の健康を求める」理念は、20歳の若者に難しかったが、
この小さい出来事を通して少し理解されるようになったのは、嬉しい。
最後に、彼が言った言葉がとても印象に残っています。
「新しい哲学をひとつ、学びました。」
