凪ぐ骨と敬愛
もう、逝くのでしょう?
肉体が夕凪に融け出している
人は忘れるよ、あなたを
そして、それも強さだと言い張る
そうすることで正当化する
何一つ変わろうとしない世界が居心地よく
こんなにも憎いね
ねえ、僕の背中はこんなに綺麗だよ
あなたのとは異なって
何をその両腕に抱え
必死に守ってきたのですか
人の優しさの最大値は
経験した悲しみの大きさと等しくなるらしい
与えるだけ与えて
何も見返りを求めず
静かに去っていく背中に、私は
何を憶えば良いでしょう
あなたを諦める理由さえ見つけられないのに
