心を論理的に読み解けば、人間関係はもっと楽になる。【双極症エンジニアの人間分析術・入門】
「どうしてあの人の口調はいつもキツイんだろう」
「どうしてあの人はいつもえばってるんだろう」
「どうしてあの人には思いやりがないんだろう」
人と接していて、そんな風に感じたことはありませんか?
理解できない人がいると、困ってしまいますよね。
でも、人を見る時に「あの人はキツイ」という表面的な言動だけを追っていては、振り回されるばかり。イライラしても「どうして」という疑問は解消しません。
その表面的な言動が、なぜ生じるのか? を考えていくと、その人の人生という興味深いストーリーが見えてきます。それを察することで「困ったあの人」に対する感じ方が変わり、結果として、あなたが自分の心を穏やかに保つきっかけになります。
私はITエンジニアとして、物事の根本的な原因を探る思考を常に求められてきました。
同時に、私は双極性障害という病と共に生きる中で、人間の心や認知の仕組みについて深く学んできました。
そんな私が「あの人はどうしてそうなのか?」と論理的に、そして心理学的な見地から考え続けると、その理由がはっきりと見えてきます。
後から話を聞いて答え合わせをしても、ほとんど外れたことがありません。
人について知ることは、寛容さに繋がります。
自分の成長につながり、人とのコミュニケーションを円滑にし、そして何より、人にも自分にも寛容になれる力をもたらします。
だからこそ、この記事では、そんな私の思考の『幹』を凝縮した「人間分析術」を皆さんが日常生活で活かせるように解説します。
まずはこの考え方に一人でも多くの方に触れていただきたい。そんな思いから、最初の一歩として手に取りやすい価格に設定しました。
この記事は、以下のような方にオススメです。
いつも誰かの言葉や態度に振り回されて、なんだか疲れてしまう方
人の表面的な言動の裏にある「本質」を知りたいと感じている方
もっと冷静に、論理的に人間関係を捉えたいと思っている方
他人や自分に優しく、寛容になりたい方
「話し方」で育ち方がわかる
「話し方」「振舞い方」で、その人の育ち方がわかります。
といっても、一般にいう「お育ちが悪くて……」という話ではありませんよ。
その人が成長の過程で、どんな風に世界と向き合い、どんな立ち位置で生きてきたかが、透けて見えるのです。
私たちの目に見える「性格」。これは遺伝の影響もありますが、環境によって決定される部分が大きいということは様々な研究で指摘されています。特に幼い頃の生育環境や、社会との関わりが性格形成に大きく関わるということはもはや周知の事実です。
ですから、今現在その人が「どんなふうに振舞っているか」ということは、その人の人生を大きく映す鏡なのです。
タイプ別に解説していきますね。
1.いつもおどおどして、人の顔色をうかがっている人
一見して分かる通り、この方は、自己肯定感が低いです。
自己肯定感が低いということは、これまでの人生で、成功体験に乏しいということ。「自分はだいたい、何をやってもダメかもしれない」という強い不安に囚われています。
若い人の場合は、家庭環境や学校生活がうまくいかず、いじめられたり、孤立したりといった経験を持つことが多いです。逆に、ありのままに自分を受け入れてもらったという経験に乏しいのです。
ある程度の年齢になれば折り合いがついてくることも多いのですが、そうでない場合、社会に出てからも結果を出せず、家庭でも尊重されていない可能性が高いと推察できます。
もしサポートするなら:
少しでも本人に自信がありそうなことを見つけ、その人が安心してできそうなことから成功体験を積んでもらうのが効果的です。失敗はさせません。とにかく成功体験です。
こうした方は認知に歪みがある場合も多く、一つの失敗で「やっぱり私はダメなんだ」となりがちです。そのため、「確かにそれはできなかったけど、これはできたよね。全部がダメだった客観的な証拠はどこにある?」と問いかけ、認知を修正する手助けを重ねていくと、少しずつ自信を取り戻す方向にサポートできます。もしあなたがこのタイプなら:
「これなら自分にもできそうだ」と思えることを、まずは一つ見つけて続けてみましょう。
一つの分野で成功体験を積むと、他のことにも自信が持てるようになります。基本的な自信ができれば、たとえうまくいかなくても、「そういう時もある。私がダメなのではなく、これは一つの失敗に過ぎない」と、事実をありのままに受け止められるようになるための一歩が踏み出せます。
2.刺々しく、言葉がキツイ人
この人も、実は自己肯定感が低いのです。
刺々しくて言葉がキツイのは、自分を守ろうとしているから。
自分を守る必要があるということは、本当は自分の弱さにおびえているのです。
さらに、人に対して放った刺々しい言葉は、自分自身にも深く刺さります。
ますます自分のことが嫌いになり、「こんな自分に近づかないでくれ」という叫びを込めて、その刺々しさは増していく。
本当は、人を傷つけることにも苦しんでいます。帰ってからくよくよと、「またやってしまった……」と思いながら、どうしてもやめられないのです。仕方ありません。だって、誰だって自分を守りたいのです。
自分を守ることが習慣になっているということは、子どもの頃から不遇な環境にあった可能性が高いです。
親が非常に厳しかったり、理不尽だったり。学校に馴染めず、いじめられそうになったのを、刺々しく振る舞うことでサヴァイヴしてきた。
その「成功体験」が、大人になっても反射的な防衛反応として出てしまうのです。
あなたの周りにもいませんか? ニコニコしていたのに、何かをきっかけに突然、怒り出す人。
その人自身は穏やかでありたいのに、脅威を感じると、反射的に鎧を着込んでしまう。
そう考えると、少しだけ、その人が違って見えてきませんか。
子どもの頃に握りしめていた毛布を、いまだに手放せずにいるのです。
もしサポートするなら:
根本的には「もう自分を守らなくても大丈夫だよ」という経験を積んでもらうのが良いでしょう。
誰かに責められたり、のけ者にされたり……その人が脅威を感じる場面で、あなたが積極的に守ってあげてください。その人は子どもの頃、誰も守ってくれなかったのです。誰かが守ってくれるという体験は、このタイプの人の心を癒す可能性があります。
ただし、本人が嫌がるようなら、もう少し心を開いてくれるまで待つのが賢明です。もしあなたがこのタイプなら:
周りの人たちが信頼でき、安心できると感じたら、自分を守るのを少しだけやめてみてください。
反射的に自分を守りたくなるとき、それがどんな状況で起こるのかを記録してみましょう。そして、そのシチュエーションになったら、ぐっとこらえて黙ったり、頷いてみたりします。
すると、案外周りがフォローしてくれて、「大丈夫だ」ということに気づくでしょう。すぐにうまくいかなくても、繰り返すうちに、きっと自然にできるようになります。大丈夫。まずは「気づく」ところからです。
3.優越感に満ちて自慢ばかりし、他人を見下す人
実は、この人も自己肯定感が低いのです。
これは、以前メンバーシップ記事でも取り上げた「優越コンプレックス」と呼ばれる心理状態です。
心の奥では自分の弱さに気づいているからこそ、「自分は強い」という妄想で現実から目を背けます。
(▶メンバーの方はこちらからご覧いただけます「その強がり、もしかして「弱さ」の裏返し?「優越コンプレックス」の心理学」)
なぜ妄想で自分を補わなければならないのか。
まず若年の場合です。子どもの頃は自分が世界の中心だったのに、弟や妹が生まれたり、学校という新しいコミュニティに入ったりしたことで、「あれ、私が中心じゃない」という現実に直面する。
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