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Q1.双極性障害のうつ転・躁転ってどんな感じ? リスクがある人って?【YeKuになんでも質問コーナー】

みなさん、こんにちは! YeKuです。

突然ですが、双極性障害の躁うつの変化って、実際どんな感じなのか気になりませんか? あるいは、もしかして自分も発病するのでしょうか?

今回は、「YeKuにかこまれる会」メンバーの方からいただいたご質問にお答えします。

それでは、ご質問を紹介しますね。


ご質問

鬱と双極性障害は異なるものかも知れませんが、鬱状態に入る時というのは、何か日々の生活できっかけのようなものがあるのでしょうか?それとも波のようなもので、どんなに楽しいことが続いても、鬱状態になるものなのでしょうか?

1日の途中で鬱状態に変わる感じ?それとも、寝て起きたら辛かったという感じ?

また、反対に治るときは、きっかけがあるものなのでしょうか?

それとも、波次第だから、寝て起きたらある日治ってた感じ?はたまた、日中に、手に取るように自分が治っていくのがわかるような感じ?

もちろん、薬の力などもあると思いますので一概には言えないのかも知れませんが、躁→鬱 鬱→躁 の変化の仕方について、聞いてみたいです。

こんな質問で申し訳ないのですが、周囲に鬱の人達も少なからずおりますし、明日は我が身かも?……という中で気になるので質問しました。


回答

ご質問第一号、ありがとうございます!
私が双極性障害なので、それに関連したご質問ですね。

※以下のご回答内では、なるべく正しい情報をお伝えしようと思いますが、私は医療関係者ではないため、必ずしも医学的に正確な情報ではない場合があります。ご了承ください。

双極性障害とは

まず、うつ病は単極性障害とも呼ばれ、双極性障害とは異なります。双極性障害の症状の一部がうつ病と一致します。

ただし、「研修医・総合診療医のための 精神科ファーストタッチ」によれば、双極性障害の場合は過眠・過食など非定型のうつ症状が出る場合が多いそうです。

双極性障害は、うつ状態と躁状態を繰り返す病気で、診断が難しいことで知られています。実は、うつ病と診断された方の中にも、本当は双極性障害だったというケースもあるんです。

もしご興味があれば以前書いた記事もご参照いただければと思います。

躁状態というのは、異常に気分が高揚してエネルギッシュになる状態です。双極性障害は、躁状態の出方によってⅠ型とⅡ型に分けられます。Ⅰ型では、破滅的な行動に出るほどの強い躁状態になりますが、Ⅱ型では軽躁といって、本人には「なんだか調子がいいな」くらいに感じる程度です。

この軽躁状態は、本人も周りも気づきにくく、医師にも伝わらないことがあるので、診断が難しくなっています。

私自身は、治療を受けていない状態では大体5年周期でうつと軽躁状態を経験しています。この周期は、繰り返すうちにどんどん短くなることもあるそうです。

ただ、急速交代型と呼ばれるタイプの方は年に4回以上躁うつ状態を行き来するものの、典型的にはある程度長期間続くものであり、一日のうちに何度も躁状態になったりうつ状態になったりを繰り返す(※一般的な躁うつのイメージ)わけではありません。

なぜうつ状態・躁状態になるのか?

うつ状態や躁状態になるきっかけは、人それぞれです。

季節の変わり目で症状が出やすい人もいれば、特定の出来事が引き金になる人もいます。

「楽しいこと」はポジティブに感じられるかもしれませんが、「環境の変化に伴うストレス」、刺激による生活リズムの変化が、躁またはうつを誘発することがあるため、楽しいことがあるからといって症状が出ないわけではないんです。

前の記事でも触れましたが、双極性障害、うつ病の方に限らず、「充実しているはずなのになんか疲れる」というのは、こうしたストレスによるものです。

私の場合、うつ状態に入るときは原因がはっきりしていることが多いです。だんだんとストレスが溜まってきて、重苦しい感じになり、「うつっぽいな」と思っていたら、ある日限界を超えて起きられなくなるんです。「あ、無理だな」って感じですね。突然、朝起きたら何の予兆もなく辛くなるわけではありません。

逆に、躁状態になるときは自分では気づきにくいです。トリガーは色々な意味での「刺激」みたいですが、気づいたらやたら元気で、色々なことを同時に始めたりします。調子がいい日は精力的にものすごい勢いで記事やコードを量産できますが、「これって単に元気なだけ?それとも躁転してる?」と不安になります。でも、自分が病気だと知っているからかすかにそう思うだけで、人間の認知の仕組み上、躁状態を自覚するのは本当に難しいんです。酔っぱらっているときに自分では気づかないのと似ていますね。

過去記事:躁状態ってどんな感じ?

治るとき(といっても完治はしないので寛解状態に移行するとき)は、だんだんと安定してきます。うつ状態からの回復は、良い日と悪い日を繰り返しながら少しずつ元気になっていきます。ある日突然パッと治るわけではなく、時間をかけて回復していく感じです。これはうつ病の方の治り方と変わりません。

過去記事:うつ症状にも波がある

双極性障害の治療では、投薬と生活習慣のコントロールが効果的だと言われています。「日本うつ病学会診療ガイドライン 双極性障害(双極症)2023 CQ 1-8 双極性障害の治療において、どのような生活習慣が望ましいか」によれば、規則正しい生活を送り、ストレスを上手に管理することが症状の安定につながるとされています。

具体的には、アルコール・カフェイン・タバコ、光刺激のコントロール、言い争いの回避、生活リズムの一定化、心配事の過大評価の回避、筋弛緩・腹式呼吸法など。

(カフェイン☕😢←コーヒー好き)

つまり、ストレスを軽減し、刺激を避け、リズムの安定した生活を送ること。私が普段実践したり紹介しているような、メンタルケアや認知に対するアプローチはある程度有効であるということです。

双極性障害の原因

現在では、遺伝的な要因が大きいとされています。前出のガイドラインにおいて、研究によれば、遺伝率は70~90%と示されています。しかし、だからといって、当事者や近親者の方に厳しい目線を向けるのはやめてください。本人にどうしようもない遺伝的な問題によって当事者の権利や立場を侵害するのはただの差別です。

また、環境要因としては「胎生期の母親のインフルエンザ感染、胎生期の母親の喫煙、小児期の逆境体験など、発達早期の環境因の影響」との関連が示唆されています。

ストレスなどは発症のきっかけになりえますが、うつ病と違い、もともと因子のある方が発病するという見方が一般的です。

私も双極性障害……?

ご質問者様がおっしゃるように、周囲にうつ病の方がいらっしゃると心配になりますよね。でも、双極性障害の発症年齢は10代後半から20代前半が多いと言われています。もし30代以降でこれまでうつ病などの症状が出ていなければ、今後も発病の可能性は低いと考えられます。

(可能性は0ではありませんが、一般的には年齢を重ねるとストレスの対処も楽になるので、因子があっても発病しづらくなるのでしょう)

また、気になる方の近親者に双極性障害と診断された方や、うつ病を繰り返している方がいなければ、さらに安心材料になるかと思います。

少しでも参考になれば嬉しいです。ご質問ありがとうございました!

出典・参考:
研修医・総合診療医のための 精神科ファーストタッチ「双極性」
日本うつ病学会診療ガイドライン 双極性障害(双極症)2023 


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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