私の心を支える作品たち―双極性障害の当事者として共感する理由【YeKuになんでも質問コーナー】
みなさんには、ふとした瞬間に心を支えてくれる音楽や、自分のことのように感情移入してしまう物語はありますか?
「YeKuになんでも質問コーナー」へようこそ!
メンバーシップの会員様限定でご質問を受け付ける、この大人気(?)企画。
今回も、皆様からの熱いご質問にお答えしたいと思います。
いただいたご質問はこちらです。
YeKuさんはどんな音楽、ドラマ、映画がお好きですか? 好きなミュージシャンや俳優、タレントはいますか?
なんと、また私個人に焦点を当てた質問を頂けて光栄です。
興味を持っていただけるのって、本当に嬉しいものですね。ありがとうございます。
■ 心を揺さぶられた映画とドラマ
まず、映画やドラマから。
実はテレビが家にないですし、あまり外にも出ないので、映画はそれほど多く見ていません。
それでも、ここ数年で見た中では「RRR」が本当に良かったです。
ノリのいい音楽と、めちゃくちゃキレッキレのダンス。見ているだけでスカッとしますよね。
一方でドラマは、以前レビュー記事も書きましたが「アンメット」が心に残っています。
他にも、バカリズムさん脚本の「ブラッシュアップライフ」や、脚本家の野木亜紀子さんが手掛けた「アンナチュラル」などが好きでした。
これらの作品に共通しているのは、演技や脚本を通して、「人間」がちゃんと描かれていること。
綺麗事だけではない、人間の複雑さや多面性が描かれている作品に、強く惹かれます。
■ 私の心を盛り上げる音楽
そして、音楽。
実は音楽には、ノリと興奮、一瞬の気持ちよさ……を求めがちなので、じっくり聴かせるバラードよりは、EDMやレゲエのようなアゲアゲな曲が好きです。
でも、最初に書いた通り、テレビがないのでソースはもっぱらYouTube。
ネットで流行っている曲は、大体好きになってしまいますね。
今一番好きな歌手は、と聞かれたらAdoさんかもしれません。
その圧倒的な歌唱力と、1曲の中でもガラリと表情を変える歌唱法は、言うまでもなく素晴らしいです。
Adoさんの曲を聴いた海外の方のリアクション動画を見るのも好きですし、Amazon Prime Videoで公開されているライブ映像は、もう何度も繰り返し見ています。
▽アマプラのAdoさんの「Wish」ライブ動画
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0DPNPF6T3
聴けば聴くほど、クセになるんですよね。
Adoさん自身が「歌い手」文化の出身ということもあり、提供される楽曲がどことなくVocaloid曲っぽい雰囲気を持っているのも、個人的に好きなポイントです。往年のニコニコ動画に浸かっていた、いわゆる「ニコ廚」だった私にとっては、どこか懐かしさを感じるんです。
ラップやヒップホップも好きなので、Creepy Nutsさんもよく聴きます。
最近「Bling-Bang-Bang-Born」が世界的にバズりましたが、こうしたキャッチーな曲はもちろんのこと、R-指定さん(ボーカル)の根暗なオタク感が全開な「合法的トビ方ノススメ」や「中学12年生」といった曲も大好きでした。
(歌詞が上品とは言いづらいのが玉に瑕ですが、音楽はむしろ汚い言葉が飛び交っている方が好きだったりします……)
自分の陰キャっぷりをディスりながらも、どこかカラッとしていて明るい。その独特の空気感がクセになるんです。共感なのかもしれません。
相方のDJ松永さんがDJの世界大会で優勝して世界一になった時、R-指定さんがこっそり会場に駆けつけていて、優勝が決まった瞬間に抱き合ったというエピソードも素敵ですよね。
そのR-指定さんも最近結婚されてお子さんも生まれ、インタビューでの雰囲気も変わりました。きっと、それがまた新しい曲調の変化を生んでいくんだろうなと。
それは決して悪いことではなくて、その時々の人生そのものをさらけ出して歌にするのが、ヒップホップ感があって本当に好きなんです。
そして、最近「はいよろこんで」でバズった「こっちのけんと」さんも、今すごく好きなアーティストです。
曲のキャッチーさや声の良さもさることながら、歌われているテーマがいい。
気を遣いすぎて、周囲や、時にはそれ以上の「見えない何か」に押しつぶされそうになる……。そんな生きづらさを歌いながらも、「SOS」をあくまで明るく歌い上げている。
「・・・ーーー・・・」
これ、モールス信号で「SOS」を意味するんですね。
今まで全く覚えられませんでしたが、けんとさんのおかげで、これだけは覚えることができました。
ヒューマンビートボクサーのSO-SOさんとコラボしたアレンジバージョンも最高です。(SO-SOさん自体も前から大好きです。低音がいい…。)
解説動画を見たら、メロディ部分もけんとさんの声をサンプリングして作られているらしくて。いや分からんて。SO-SOさんは、いつもどんな曲でも自分の世界(SO-SOワールド)に引きずり込んでしまう……。(途中からけんとさんというよりSO-SOです。)でもそこが好き。
そして、何気にこっちのけんとさん、ビジュアルが有名人の中では一番好きかもしれません。うーん、いいなぁ。なんだか優しそうですよね。見ているとホッとします。
そして実は、こっちのけんとさんも「双極性障害」の当事者だと公表されています。
私と一緒です。そこに強く共感してしまう部分があります。
うつ状態の時に作られたというセカンドシングル「死ぬな!」も、きっと本当に「死ぬか生きるか」のギリギリの中で作られたんだろうなと……。
基本的に自分に向けて創作している、という彼のスタイルも、私と一緒で(もちろん、その偉大さは比べ物になりませんが)すごく共感します。苦しみが多いと、内省的になるという作用なのかもしれません…。
しんどい中で、こうして活躍されている方には、ますます頭が下がります。
双極症の人は、私自身もそうですが、なかなか安定して生きていくのが難しいです。それはもう、嫌というほど分かっています。
でも、長く生きればそのぶん、自分なりの対処法も身につくもの。
だから、たくさんSOSを出していい。これからもとにかく生き抜いてほしい。
例え自分では何もできていないと思っても、必死に生きているだけで、そこに意味は必ず生まれます。
少し長くなってしまいましたが、こんなところでしょうか。
なんだか、私の好きなアーティストさん紹介になってしまいましたが、何か少しでも「へぇ、そうなんだ!」と思っていただけたら嬉しいです。
お読みいただき、そして質問くださり、ありがとうございました。
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