もう感情に振り回されない。自分を守り、人間関係を楽にする4つの心の技術【DBT入門2】
感情の大きな波にのまれて、つい自分や誰かを傷つけるような行動をとり、後から「どうしてあんなことを……」と後悔してしまった。
そんな経験はありませんか?
心の痛みは目に見えないからこそ、どう対処すればいいか分からず、一人で抱え込んでしまいがちです。
今回は、そんな時にきっとあなたの助けになる、心を穏やかに保つための具体的なスキルについてお話しします。
この記事はこんな人におすすめ
感情の起伏が激しく、それに振り回されがちだと感じる方
つい衝動的な行動をとってしまい、後で後悔することが多い方
つらい出来事があった時、どう乗り越えればいいか分からなくなってしまう方
対人関係で、自分の気持ちをうまく伝えられずに悩んでいる方
こんにちは。「それでもきっと、だいじょうぶ」へようこそ。
前回は、DBT(弁証法的行動療法)がどのようなものかについて、ご紹介しました。
▶前回の記事:「ありのまま」でいい「けど変わりたい」。矛盾を力に変えるDBT入門
これは、医学的治療としても使われる大切な実践法です。もう少しこのテーマを続けたいと思い、今回はDBTで身につける「4つのスキル」についてご紹介します。
さて、DBTの実践は、本来トレーニングやカウンセリングなどを通じて身につけるもので、一人で取り組むものではありません。
もしこの記事を読んで「DBTが私には必要だ」と感じられたら、専門のカウンセラーを探してみてほしいのですが、とはいえ、そのエッセンスを知り、自分でできることもたくさんあります。
DBTでは、主に以下のスキルを学びます。
・苦悩耐性スキル
・マインドフルネススキル
・感情調節スキル
・対人間関係スキル
これだけだと、まだちょっとざっくりしていますよね。
DBTというと耳慣れなくて、少し遠いものに感じるかもしれませんが、実は私たちの「心」にとても密着した技術なんです。
一つずつ見ていきましょう。
苦悩耐性スキル
このスキルが必要になるのは、私たちが苦しみの中にある時です。
「お腹がいたい!」「頭がいたい!」
と思ったら、病院に行ったり薬を飲んだりしますよね。
でも、「心が苦しい!」という時は、どうしたらいいのでしょうか?
日常生活でも、耐えがたい苦悩に襲われることはあります。
例えば、失恋、死別、失職といった、ネガティブで自分にはどうにもできない出来事。誰かにミスを厳しく叱責されたり、人生をかけた競争で負けてしまったり……。誰にでも、苦しい心の荒波はあります。

もちろん、心の苦悩のための薬もありますが、まずそれをもらいに行くこと自体のハードルが高い上に、すぐに効かなかったり、効いても副作用が強かったり。そんなに簡単に、飲んだらパッと幸せになれるものではないんですよね。
だから、私たちは誰かに当たってみたり、自分を傷つけてしまったり、ドカ食い、ヤケ飲み、衝動買い、といったことで苦悩から目を逸らそうとします。
でも、それで結局「誰かと疎遠になった」「太ってしまった」「アルコールで体を壊した」など、長期的によくない影響を残してしまう。
状況が変わるまで、破壊的な行動に出ずに耐える。
これが、苦悩耐性スキルです。
マインドフルネススキル
マインドフルネスは、このマガジンでも何度か取り上げていますが、「事実をありのままに見る」という場面で役立ちます。
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