「優しくなれない」のは寒さのせいかも。心と体温の不思議な関係
連日の寒波、本当に寒い日が続きますね。
みなさん、あたたかく過ごしていらっしゃるでしょうか。
寒さをこらえて毎日誰かと接する中で、
「つい、冷たい言い方をしてしまった…」
「なんだか周りの視線が冷たく感じる…」
…と、心まで凍り付いてしまうような気がしていたりしませんか?
以前の記事でもお話ししましたが、室温が18度を下回ると、寒さによってさまざまな不調が出やすいという研究もあります。
ストレスというと「心」の問題だと思いがちですが、寒さによる体への負担も、立派なストレスなんですね。
▼過去記事「寒波で心まで冷え込む……? 気分の落ち込みをやわらげるあたたかな過ごし方」
せめておうちの中にいる間は、室温はなるべく18度以上に保ちたいものです。
それに加えて、実は「暑さ」や「寒さ」と、人間の「心」の動きに関する興味深い研究がたくさんあるんです。
今日はそんな研究も見ていきながら、「心もあたたかく」保つ方法について、少し考えてみましょう。
今回は、なるべく論文や参考書籍などの客観的な事実に添ってお届けします。個別の参考にした論文は記事中に[1][2]といった参照番号を記載しますので、根拠が気になる方は文末の出典一覧をご参照ください。
この記事はこんな人におすすめです
・寒さのせいか、なんとなく気分が落ち込んでいる方
・最近、人に優しくできていないな……と自分を責めてしまう方
・心と体のつながりについて、科学的な視点から知りたい方
・ほっと一息ついて、心をあたためたい方
温かい飲み物が、心を温かくする?
「温かい飲み物を持っている人は、心も温かく(他人に優しく)見える」
そんな話を聞いたことがあるでしょうか。
これは2008年にScience誌で発表された非常に有名な、けれど少し古めの研究です[1]。
(後に、あまり再現性がないかもしれないという指摘もされていますが、心理学の世界ではよく知られたお話です)
他にも、こんな研究があります。
・「口の中の温度(深部体温)が正常な範囲で高くなるほど、他者とつながりたい気持ちが高まる」[2]
・「気温が暑すぎると、ボランティア活動への参加率が下がる」[3]
私たちの体感温度や身体的な感覚が、対人関係や心に影響を与える。
これは心理学で「具現化認知」仮説と呼ばれています。
言われてみれば、確かに寒い地域にいる人は、心が冷たい……とまでは言いませんが、なんだか個人主義気味で、暖かい国の人はおおらかで人にも寛容。
なんとなく、そんなイメージがありますよね。
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