「仕事が怖い」あなたへ。何度も休職してきた私が伝えたい「逃げ方」の自分ルール
朝、目が覚めて、支度をして、仕事に行く。
それだけのことが、どうしてこんなにしんどいのでしょう。
昨日の仕事は、今日、どう進めるか。自分にできるだろうか。あの人に聞いたら、怒られるかもしれない。自分に対処できないような問題が、突然、降ってくるかも。
ああ、朝が来なければいいのに。
そんな願いで身動きが取れなくなってしまうことが、ありませんか?
特に、私のようにうつ病や双極性障害、適応障害などのメンタル疾患で休職や退職に至ったことがある方は、「次にいつ、自分がそうなるか分からない」という恐怖と共に、働くようになるのではないでしょうか。
そういう時、兆候は、あるんですよね。
夜になっても、終わった感覚がない。
明日のことを考えてしまう。休日は、仕事のことを考えない時間を作ろうと努力するのに、気づけば考えてしまう。
眠れない……。
ご飯も、最近、美味しくない……。
あれ、私、何のために仕事をしていたんだっけ?
そういう状態でも、仕事に行くことはできるんですよね。
だって、もし行かなかったとしたら、どうすればいいか分かりません。どうすればいいかを考えるのもしんどいから、今日もいつも通り。
笑顔も作れるし、会話もできる。だから周りからは気づかれにくい。あなたもきっと、「まだ大丈夫」と思えてしまう。
でも、いつか限界が来ます。
私自身、何度も適応障害やうつ病、診断名は変わっても精神疾患を繰り返し、休職や退職に至って来た経験があります。それでも何度もやり直してきました。
そんな私が思う「逃げ方」と、私自身の経験を踏まえて、一つの記事にしてみました。
同じ様に苦しむ、どなたかの参考になりますように。
「逃げ方」を誰も教えてくれない
学校でも、会社でも「頑張り方」は教えてくれるのに、「逃げ方」を教えてくれないんですよね。
でも、経営者なら会社や仕事が立ち行かなくなった時の計画は考えておくものです。意思決定者であれば、普通は「出口戦略」といって、問題や仕事が始まった時には、どう落とし前をつけるか、まで考えておくのが普通。
けれどなぜか、労働者だけが「逃げ方」を教えてもらえません。
「逃げる」「諦める」なんて悪いことだとされています。
つぶれるまで働いてもらった方が、労働者本人以外の誰にとっても「得」だからでしょうか。
あるいは、経営者が労働者を守るのだから、労働者が「逃げる」必要なんて、かつてはなかったのかもしれませんね。
でも、私たちはもう、分かっているのではないでしょうか。
「会社は自分を、守ってくれない」
労働者本人や、その周りの家族にとってはたまったものじゃないですよね。
メンタル疾患で退職に至った時、会社は責任を取ってくれません。訴えるのも、難しいです。
本当は労災だと、私は思います。仕事が原因でメンタル疾患を患うことの、何が労災ではないのか理解ができませんが、現状では因果関係を証明するのが難しいとして、労災にもならないんです。
泣き寝入りするしかない。
だから、「どこまで自分ができるのか、見極めて、適切に撤退する」能力が、今働いている、全ての人に必要です。
なぜ、気づいた時には「手遅れ」になってしまうのか
人はどうして、逃げられなくなるのでしょう。
一般的には、こんな説明がつきます。
一つは、サンクコスト。
ここまで頑張ったのだから、もう少しで結果が出るはず。
これまで注いだ時間や労力を、無駄にしたくないという気持ちが、撤退を難しくします。
もう一つは、「逃げる」という行為そのものに、罪悪感を感じてしまうから。
「逃げたら負けだ」という価値観が、どこかで私たちを縛っている。
周りに迷惑をかけてしまう、
弱い人間だと思われる。そういう声が、頭の中で聞こえる。
恐ろしいですよね。「逃げたい」と言ったらどうなるのか。
それに、やめることには、続けるのとは別のエネルギーが必要です。辞める決断をして、手続きをして、後始末をする。そのエネルギーすら、追い詰められた状態では残っていないことが多い。
「その時が来たら考えよう」と思っていても、その「時」が来た時には、もう冷静に考えられる状態ではありません。
思考力も、判断力も、自信も、全部削られています。
どんどん視野が狭くなります。
自分が全て悪い、とすら思ってしまう。
私も初めて休職に至った時、会社のトイレで毎日のように泣いていて。
職場にうまくなじめなくて、疎外感を感じていて……仕事もうまくいかなくて。それが異常な状態だと、今なら分かりますが、当時の私は「こんなことはなんでもない」「私がもっと努力できないのが悪いんだ」と思っていました。
覚えがありませんか?
火災や災害などの緊急時にパニックになって、いつもできていることができなくなったりする経験、誰にでもあると思います。
同じように、視野が狭くなった時に起きることは、大して変わりません。
もし覚えがないのなら、何度も折れてしまった私からお伝えしたいことが、ただ一つ。
今できる「普通」の思考は、追い詰められたときには、出来なくなっている、と思った方がいい。
「いつ逃げるか」「限界のサインは何か」を予め決めておく
だからこそ、経営者が事業を始める前のように、「こうなったら、こうする」とあらかじめ計画しておくことをオススメします。
「始める前からダメだった時のことを考えるなんて、ネガティブだ」
と思うその気持ちは分かるのですが、そういう精神論ではなくて、条件設定として淡々と設定しておけばいいんです。
私は今は、何かを始める前に、「いつ逃げるか」を決めておくようにしています。
いわば、私のためのルールです。
例えば、私の本業はSESプログラマなので、
・残業はしない(緊急対応は除く)
・深夜対応はしない
・(上記の事情があるので)保守はしない。新規開発のみ
・一つの現場に長居しない。長くても1~2年。
というルールを作っています。
これを遵守できないなら、逃げ時。
わがままに見えるでしょうか。
けれど、私の場合は何度も精神疾患で折れていることと、後述する事情があって、今はこうさせていただいています。
もう少し一般的な「折れない」ためのルールを考えるなら、例えば
残業は月に20時間まで。それを超えるのが3か月続いたら、業務の調整を考える。
はどうでしょうか。
人は無理をする期間があらかじめ決まっていれば、そのストレスに耐えられるそうです。「とにかく必死だった」で乗り越えられることって、多いですよね。
けれど、期間が決まっていないまま負担が続くと、疲憊期に入り、感覚がマヒして、「辛い」と感じることすらできなくなっていくんです。そして逃げられず、気づいたらつぶれている。
だから、期限を決めておく。
他にも、こんなルールはいかがでしょう。
・平均睡眠時間が6時間を切る日が1か月続いたら、稼働を調整するか、休む。
・休日に「仕事のことを考えない時間」がゼロになったら、業務調整を依頼する。
・朝起きて「行きたくない」ではなく「怖い」と感じるようになったら、その日のうちに上長に相談する。
・趣味や食事を楽しめなくなったら、休む。
どれも、私がかつて超えてしまったラインです。
超えたらどうなるか、もう知っています。だから、その手前で止まるためのルールを、先に作っておく。
あなたも、仕事でもなんでも始める前に、あなた自身のルールを、今のうちに決めておいてほしいのです。
追い詰められてからでは、もう決められないから。
この記事を読んでくれたあなたが、つぶれてしまう前に、ご自身を守れますように。
最後に、私がメンタルブレイクして、退職してしまった時の話をします。
なぜ、残業もなく、働きやすい環境だったはずの職場で、私は再び限界を迎えてしまったのか。
具体的な現場の状況と、私が直面した「逃げ場のない絶望」についてのエッセイです。
今、仕事で「自分がやるしかない」「誰も代わりがいない」と抱え込んでいる方にとっては、決して他人事ではないはずです。
私の失敗事例から、あなたが限界を超える前に「本当の逃げ時」を見極めるヒントを受け取って頂ければ。
個人情報などに配慮して詳細はぼかす部分もありますが、私の個人的な挫折のエピソードなので、有料にさせてくださいね。
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