「友達」がいないのは「ダメ」じゃない
スマホの連絡先をスクロールしても、電話をかけられる相手がひとりもいない。
何か困ったことが起きた時、ふと孤独に襲われる夜があるかもしれません。
そういう時は弱っているから、「友達もいない私って…」と落ち込んでしまうんですよね。
世の中には、何事も友人や家族に相談してから決めるという人がいます。
その一方で、相談できる相手がいなくて追い詰められ、ひとりで思い悩んでしまう人もいるでしょう。
けれど、ここで少し冷静になって考えてみたいです。
「悩みを相談する」という行為。これが問題解決において、必ずしも有効な手段とは限らない、ということ。
「相談相手がいない自分」を責める必要など、どこにもありません。
実際のところ、他人に相談したからといって、有益な結果につながるケースばかりではないのです。
「相談」があまり効果を発揮しないとき
夫婦や仕事仲間のように、同じミッションを持ち、利益も不利益も共有する間柄であれば、相談は有効に機能します。
お互いに問題を「自分ごと」として考え、真剣に知恵を絞るからです。
でも、そうではない通常の友人・知人関係ではどうでしょうか。
もちろん、心強い、心温まる言葉をくれる人もいます。あるいは、失業している時に働き口を紹介してくれる…そんな風に、相手が有効な解決手段を持っているなら、相談で道が開ける場合もありますよね。
でも、そうでなければ、友達は私たち自身の代わりに、問題を解決してくれるわけではないんです。
あるいは、「誰かに話すことで安心できる」「気持ちの整理がつく」という効果もあります。
でもそれは、日記やnoteに書いてみて、アウトプットすることでも、同じような効果を得られる場合は多いです。
つまり、問題解決や精神安定のために、「友人に相談する」というプロセスは必須ではないということです。
友達がいないから「ダメな人間」じゃない
だからもし「相談できる友達がいない自分はダメな人間なんだ」と自分を責めてしまっているなら、どうか別の見方もしてみてほしいのです。
何かあった時に相談する友達。
生きていくうえで、周囲の人々と密なネットワークがあることのメリットは確かに大きい。
いればいたで良いものですが、なければないで、「ダメ」というわけではないんです。
でも、大人になってしまうと、自然に人間関係をつなぐのは難しくなっていきます。特に、何年来の友人…というのは、時間もお金も、あえて使わないと、維持できないのですよね。
だから、ご自分の状況を、あまり悲観せず捉えてほしいのです。
友達の数にかかわらず、問題を解決する手段はいくらでもあります。
例えば…ここに3つ、具体的な問題解決のヒントを書いてみますね。
1. 「放置」する
まず検討すべきは、放置することです。
放置って…解決じゃなくない? と思うかもしれません。
でも、すべての問題に対して、白黒つけようと積極的に行動すると、心身ともに疲弊してしまいます。
実際のところ、放置しているうちに勝手に消滅していく問題は多いのです。
「あの人が怒っているらしい」……時間経過と共に怒りが冷め、フェードアウトした。
「給料が上がらない、転職すべきか」……悩んでいるうちに会社の業績が上がり、昇給した。
放置している間になんとなく片付く問題の、なんと多いことか。
このように、すぐに対応しなくとも致命傷にならない事柄は、様子を見る。
この選択肢が、最もローコストで効率的です。
2. 具体的な解決策を淡々と実行する
次に、どうしても放置できない問題に対しては、具体的な解決策を取っていきます。
たとえば会社をクビになったとしましょう。
ここで必要なのは、友人の慰めではありません。
速やかにハローワークへ行き失業手当の申請をする。
次の会社を探すためのエージェントに登録する。
あるいは家賃を払えないなら、実家に戻る手配や公的な支援制度を調べる。
精神的・肉体的に大きなコストを支払うことになりますが、放置できない問題ほど、感情を排して全力を挙げて解決する必要があります。
ここに「共感」は決して必要ではありません。やるか、やらないか。
それだけです。
3. 「人」に話す(友達以外でいい)
最後に、人に話すという解決策です。
先ほども触れましたが、人に話したり紙に書いたりすることで頭が整理され、問題が客観視できることは多々あります。
実際、人に話すことで解決の糸口が見つかるケースもあるでしょう。
ただし、この相手は別に友達である必要はありません。
公的な電話相談サービスを使ってもいい。
あるいは、ネットやSNSで、その辺の話を聞いてくれそうな、悪意のない誰か(AI?)でも構わないのです。
物理的にそばにいなくとも、言葉を交わせる相手であれば、壁打ち相手としては十分機能します。
ひとりで生きることは、絶望ではない
友達がいようといまいと、それで人の価値が決まるわけじゃありません。
友達が多い・少ないは、私たちの人間関係に対するスタンスや、生き方の選択である場合も多いと思います。
友達の数がどうであれ、人は幸せに楽しく生きていていい。
困った時、一緒に困ってくれる相手がいなくても、私たち一人ひとりが、自分の最大の理解者です。
友達がくれるような言葉を自分にかけていいし、自分を励ましながら、一緒に立ち直っていくことだってできます。
誰かの手を借りずとも、自分の力で解決していければ、それは確かな「生きる自信」につながっていきます。
私自身も友達は多い方ではありませんが、「友達が少ない=不幸」ではないと感じます。
だからもし「友達が少ない」ことに引け目を感じている人がいらっしゃれば、この記事が、「大丈夫なんだ」「それでもいいんだ」と新しい目線で見て頂くきっかけになれば、と思います。
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