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「推し」は自分を映す鏡。推しを失って気づいたこと。

皆さんの「推し」は誰ですか?
「推し活」は順調ですか?
最近、私は二人の推しを立て続けに失いました。

一人は25年間走り続け、
「コールドスリープ」という道を選んだPerfume。
もう一人は、大学の恩師です。
Perfumeも、大学の恩師も
永遠には続かないことはわかっていました。
それなのに喪失感は想像以上でした。
「こんなに寂しいものなんだ。」
そう思ったとき、ふと一つの疑問が浮かびました。

私は、なぜこの二人がこんなにも好きだったのだろう。
推し活というと、
「ライブへ行く」「グッズを買う」「イベントに参加する」
もちろん、それも大事な推し活です。
でも私は今回、
「推し活で一番大切なのは、
推しを応援することだけではないのかもしれない」
と思うようになりました。

それは、なぜ私はこの人が好きなのか。
その理由を言葉にしてみてわかったのです。

私はPerfumeが大好きでした。
では、なぜ好きなのでしょう。
もちろん歌詞も、シンクロでパーフェクトなダンスも。
ライブでの演出も、衣装も。
でも考えてみると、
一番惹かれていたのはそこではありませんでした。
25年間、常に新しい挑戦を続ける姿。
年齢を重ねても「まだ次にチャレンジできる」と
未来を追いかけて実現してくれる姿

お互いを信じ尊重し、未来を実現し合う関係
そして三人だけではなく、
Team Perfumeとして
彼女たちのパフォーマンスを影で支えるプロの方々。
私はPerfume、Team Perfumeの仕事の仕方、
生き方に励まされていたのだと気づきました。
それは、ドキュメンタリー映画「コールドスリープ」を見て
さらに深いものとなりました。

そして、私のもう一人の推し、大学の恩師も実は同じ。
先生の研究が好きだったのでしょうか。
お恥ずかしいことに、恩師といいながら、
先生の授業は一度も受けたことがありません。
先生は私の大学入試時の面接官のお一人でした。
その後、公私にわたり可愛がってくださり、
いつも私が大学に馴染めているのか心配してくれました。

人間を信じるまなざし。
恩師はその後副学長という大事な役割を果たされ、今も名誉教授でした。
研究の道では、様々な場所でご活躍でした。
でも、そんな恩師は知識をひけらかすのではなく、
「人生って面白いでしょう?」と
ご自身の研究とご自身の人生を語られる

大学を退官なさっても常に新しいことへチャレンジし、
96歳でお亡くなりになるまで、毎日のように授業をし、
最後にはまた本も出版され、たくさんの功績を残されました。
先生はご自身の研究だけではなく、
人生を通して、人へのまなざしを学んでいた
のだと思います。

Perfumeと大学の恩師、
活動している世界はまったく違います。
でも、私が好きだった理由には共通点がありました。

常に挑戦し続けること。
人を大切にすること。
未来を信じること。

つまり私は、推しのその奥にある価値観を好きだったのです。
やっぱり私にとっては憧れなのでしょう。
推しは、自分を映す鏡なのかもしれません。

何故推しが好きなのか、
その理由を言葉にしていくと、
「自分はどんな人間でありたいと思っているのか」
が少しずつ見えてきます。
推しを知ることは、自分を知ることでもあったのです。

だから私は、推しがいる人に
ぜひ、一つだけおすすめしたいことがあります。
今夜、少しだけ考えてみてください。
「私は、なぜこの人が好きなんだろう?」

可愛いから?
歌がうまいから?
もう一歩だけ掘り下げてみる。
「どんな瞬間に心が動くのだろう。」
「その人のどんな考え方に惹かれるのだろう。」
「その人を見ていると、自分はどんな気持ちになるのだろう。」
そんな問いを重ねていくと、
きっと推しはもっと愛する存在になる気がします。

そして、もう一つ。
「推しはいつまでもいてくれる」と思わないこと。
私は今回、それを痛いほど実感しました。
だからこそ、会えるときに会う。
ライブへ行けるなら行く。
それが、未来の自分への贈り物になる
ような気がしています。

二人の推しを失って、私は寂しさと一緒に、
一つの宿題を受け取ったように思っています。
「あなたは、推しから何を受け取りましたか。」
そして、もう一つ。
「推しが好きな理由を、自分の言葉で語れますか。」
推し活とは、応援する時間だけではありません。
その人を通して、
自分の価値観や人生を見つめ直す時間でもあるのです。

マーケティングでは
「人は商品を買うのではなく、なりたい自分を買う」と言います。
同じように、
人は推しそのものを好きになるだけではなく、
その人の表現している価値観や生き方に、
自分が大切にしたいものを見ている
のではないでしょうか。


タイトルのイラストはtomoさんの作品をお借りしました。
tomoさん、いつも素敵なイラストをありがとうございます。

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