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電車の雄姿は見逃さない!未到の路線も地元沿線も、カメラを携え、鉄道オタクは今日も行くーNOSE KNITsさん③

鉄道をこよなく愛するNOSE KNITs(のせニッツ)さん。前回は沿線地域とのつながりについてお伺いしました。今回は、「撮り鉄」はどんな風に写真を撮っている!?カメラを毎日持ち歩くようになった理由とは?そして「NOSE KNITs」をつくる背景にあった生い立ちをお話くださいました。いよいよインタビュー最終回です。

鉄道写真は評価基準がある!?

―「撮り鉄」について
鉄道写真の撮り方って決まっているんですか?

NOSE KNITsさん:鉄オタ界隈では、減点方式の評価が多いかもしれません。
鉄道写真は構図のちがいで、呼び方が変わります。例えば、スタンダードとされる「編成写真※」の構図では(※走っている列車全体を写すこと)、「LED表示が切れていない」「乗客が手を出していない」など、他にも評価項目が細かく決まっています。

―わぁ!細かい…!動いている電車を撮るのは、さらに難しそうです。カメラが手放せませんね。

列車ごとに異なった表情を見せる
鉄道写真には撮影技術と情緒の両方が含まれている

ジャーナリズムは父の背中。大阪北部地震きっかけに、毎日カメラを持ち歩く

NOSE KNITsさん:カメラを毎日持ち歩くようになったのは、7年前の大阪北部地震からです。たまたまその日だけ、早い時間に出社しました。職場のある難波に着いたところで、地震に遭いました。
いつも通りの出勤なら、阪急電車に乗っていたはずでした。

―通勤ラッシュの電車内で、地震に遭っていたかもしれない。

NOSE KNITsさん:そうです。実際に、その地震で阪急電車は運転が止まりました。乗客がすし詰め状態のまま立ち往生。余震が続き、運転再開の見通しも立たず…。乗っていた人は線路上で開放されて、駅まで歩くことになりました。こういった緊急時に、阪急電車は座席シートを滑り台にして降りられる構造になっているんです。

―ふかふかのシートが滑り台に!?それは安全に脱出できますね。

NOSE KNITsさん:そうして電車から脱出した人たちが、「シートを梯子にして脱出」「椅子を使って電車から降りられる」など、SNSで投稿していました。
非常時のための電車設備が実際に使用されて、たくさんの人を助けました。
それは通常では見られない電車の雄姿だし、鉄道会社の方々のご尽力の賜物です。
自分もその現場に立ち会い、この目で見て、体験したことを写真に収めることができていたら…。あの日以来、「二度と見逃したくない」という思いから、毎日カメラを持ち歩くようになりました。

―ウェブサイト「NOSE KINTs」で鉄道情報を投稿しているのも関係しているのでしょうか?

NOSE KNITsさん:その時は、「NOSE KINTs」をまだ立ち上げていなかったので、直接は関係していませんね。でも、ジャーナリスト的な視点は、父が新聞記者だったのを受け継いでいるかもしれません。父と、仕事の話をすることはほとんどありませんでしたが、小さな頃からメディアリテラシーの話などを説いてくれていましたね。

―お父さんのジャーナリズムを引き継いで、「NOSE KINTs」が作られているのですね。前回お聞きした、おじいさんの「電車好き」も受け継がれていて、感慨深いです。

「電車と人をつなぐ役目になれたら」

―これから取り組みたいことを教えてください。

NOSE KNITsさん:まだ行ったことの無い駅や場所に行く。
行けていない場所はたくさんあります。スタンプ集めみたいな面白さがありますね。
乗ったことのない路線をまだまだ埋めていきたいです。
例えば、珍しいところでは大分県の秘境駅「宗太郎駅」に行きました。
ここは、朝6時台の1本しか南行きの電車が来ません。特急が通過してばかりの駅です。

大分県の秘境駅「宗太郎駅」
宗太郎駅に停車中の列車。この時の停車時間は1分未満

―1日1本!乗り過ごしたら次の日になってしまいますね!
新しい場所への好奇心と、今まで行ったところを何度も味わい直す感性と、両方をお持ちですね。

NOSE KNITsさん:そうですね。鉄道を“楽しむ”のも大事にしています。
そして、地域がもっと盛り上がるように、電車と人をつなぐ役目になれたらうれしいです。

まとめ

NOSE KNITsさんのお話を3回にわたりお届けしました。
電車とその沿線、電車に関わる人、地域に住む人、行き来する人…電車を通じて広がっていくつながりに、NOSE KNITsさんのお人柄とやさしさを感じます。
電車はインフラでありながら、人々の営みの中に溶け込んでいます。
そんな、ふるさとの原風景の様子がうかがえました。
みなさんも、地元の電車に目を向けてみませんか?
そして、ぜひ“のせでん”と“沿線地域”にも遊びに来てください。
電車愛はつづくよ、どこまでも…!
NOSE KNITsさん、どうもありがとうございました!

NOSE KNITsさんがもっとわかる!

NOSE KNITsー能勢電鉄と沿線を応援するサイト!ー】

【参考および引用】

・トップ画像提供 NOSE KNITsさん
・写真提供 NOSE KNITsさん
・能勢電鉄 

・令和元年版 防災白書 大阪府北部地震

取材日  2025年8月3日
ライター 大野佳子

次回は名津井牧場・名津井さんにインタビューです。
「農」の世界をお楽しみに!


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